寝違えたぐらいでも整骨院で保険治療が出来るのかどうか

最終更新日:2024/06/02

寝違えは向きたい方向に向けず朝からブルーな気分になってしまいますよね。
放っといても治るかもしれないけれど、長引くと嫌。
そんなときに整骨院で保険治療が出来たら負担も少なく、すぐ改善できそう。
今回はこんなお悩みに対する寝違えについての情報をまとめてみました。

寝違えはどうして起きるの?

朝起きたら首に違和感があり、首を回してみると、ある一定方向に向いたときにズキッと痛みが走る、なんてご経験ある方は多いのではないでしょうか?
また、不意に名前を呼ばれて、振り返ったり、疲れて、あーっと伸びたりした途端に、首が痛むこともあります。
プロアスリートでも寝違えて欠場なんてことも良くあることです。
寝違えると、痛みが消えるまでストレス溜まる一方ですよね。
そして、一度なるとクセになりやすいのも困りものです。治ったと思ったら、また寝違えたとなったら、もう眠るのも恐ろしくなってしまいますね。
ところで、寝違えとは一体どういうものなのでしょうか?
寝違えと普通に皆様言うと思いますが、これは通称であり、医学用語では『急性疼痛性頸部拘縮』と呼んでいます。急にうずくような痛みが出て首の筋肉が固まるという意味です。寝違えの痛みは寝ている間に首の筋肉が何かしらの影響で固まり、朝突然動かすことでその筋肉が損傷し、炎症してしまった痛みだということです。
それでは寝違えの原因とはなんなのでしょうか?
眠っている間の不自然な動きが原因のひとつと言われます。普通は無意識に寝返りをして、一箇所にかかる負担を軽減しているのですが、首が疲れて血行が悪くなっていたり、泥酔したりしていると体に負担のかかる姿勢を寝返りで回避することが出来なくなってしまうのです。
また、ソファで寝てしまうといった体が休まらない寝姿勢や、身体的精神的ストレスの影響、また合わない寝具の影響も原因と考えられます。

整骨院で保険治療できること

寝違えたらどこへ行きますか?
近くの整骨院に行ったら治療できるのでしょうか?

整骨院は柔道整復師の先生がいて健康保険が使えるはずです。
ただし、すべての痛みに対して適用するわけではありません。
適用できるのは業務上や通勤災害以外の外傷性のものに限ります。
・骨折や脱臼(これを適用するには医師の同意が必要です。)
・打撲、捻挫、肉離れ
例えば、重いものを運ぼうとしたら腰をグキッと痛めた、転んで捻挫した、事故に遭い骨折したなど、筋肉や骨、神経などが外部からの力で負傷した場合に限られます。

次のような症状は健康保険適用外で自己負担になります。
・慢性的な肩こりや腰痛
・運動や肉体労働による疲労回復や筋肉痛
・リウマチや関節炎、ヘルニアなどの神経痛
・医師の同意のない骨折や脱臼
・昔遭った事故の後遺症
・加齢による肩や腰の痛み
・業務中や通勤中の怪我(こちらは基本的に労災保険が適用されます。)

このように整骨院(接骨院)では健康保険適用と適用外の治療があるのです。この辺りをきちんと把握しておかないと治療費はとんでもない額になってしまいますのでご注意ください。
ところで寝違えはどうなのでしょうか?
どちらに当てはまるのか分かりづらいので、このあと詳しくお話しいたします。

寝違えは整骨院で保険治療できる

寝違えは痛くて辛いですが、2,3日我慢すれば治るだろうと放っておかれることが多いです。しかし、寝違えは首の筋肉が無理な動作で損傷し炎症する急性症状で、いわゆる捻挫に当てはまります。
捻挫ですから、健康保険が適用できるということです。
急性症状は安静にしていれば、確かに痛みは治まっていくので放置されやすいですが、人によっては血行を良くしようと自分でマッサージしてしまったり、温めてしまったりと悪化させていまうこともあります。無理に動かして伸ばしたり回したりしたら余計に炎症が広がるだけなのです。たかが寝違えと思いがちですが、知らずにやってしまうと悪化につながり大変危険です。必ず専門の方に診てもらうようにしましょう。寝違えは、健康保険適用できるのですから、自分でどうこうせずすぐに整骨院や整形外科に行きましょう。
また、寝違えは寝ている最中に原因があると思われやすいですが、それ以外にも背中が張っている状態が続いていたり、ストレスが溜まっていたり、どこか内臓を悪くしていたりと首以外に原因があることも考えられます。
慢性的な肩こりがキッカケで首に負担がかかり寝違えることも多々あります。そんな方はまた繰り返す可能性が高いです。受診することで根本原因が判明すれば、再発を防げると思いますので、治療とともに原因究明を健康保険を使って進めていくと良いと思います。

寝違えを整骨院で保険治療したあとは

通常であれば、寝違えは2,3日、長くても1週間で治るものです。
痛みが無くなったら、硬くなっているであろう首や肩、背中の筋肉を温めて血行を良くしてください。
筋肉が緊張しっぱなしで拘縮していると再発する可能性が高いので、緊張を解いてあげる必要があります。
温め方は色々ありますが、温湿布を貼ったり、ホッカイロを当てたり、マッサージなんてことも良いですね。さらにはぬるま湯にゆっくりと浸かるなんてこともオススメです。
これらの行為は寝違えの再発防止のためだけに留まりません。血行が良くなると、新陳代謝も活発になり、疲労回復、柔軟性向上、副交感神経が優位になりリラックス効果も得られます。普段から体を温めることを意識すると寝違えなんて怖くなくなるかもしれませんね。
ただし、寝違えのような外傷性の急性症状は痛みが出ている間は絶対に温める行為はしないようにしてください。
痛みが強いのに、湯船に入る。マッサージする。飲酒する。といった血行が良くなって炎症が広がり悪化してしまいます。気をつけましょう。

寝違えで辛い思いをしないためのセルフケア

寝違えを一度経験すると、またなりたいと思いませんよね。
そのためには、普段から対策をとる必要があります。
寒い冬には、首元や足首などなるべく露出しないようにして暖めるような対策をしましょう。暑い夏は、クーラーで冷やし過ぎないように温度調整をするか、冷感グッズを上手く活用するなどしてください。
ストレスが溜まると体は緊張状態になってしまいますので、自分なりのストレス解消法を見つけておくことが必要です。知らず知らずにストレスを受け続けている方が多いので、毎日簡単に出来ることがあると良いですね。
今一度、寝具が体に合っているか確認しておきましょう。特に枕の高さと固さは大切です。どの枕が良いかといっても人それぞれ頭の大きさや首の長さが違うので、これがオススメというものはありません。今は結構オーダーメイドで自分自身にあった枕を作ってくれるところも多いですから、一度試してみるのも良いですね。金額はその分割高ですが、これから先、毎日、毎月、毎年の睡眠の質が変わるとなれば、一日単価は安いものですから。睡眠の質が上がり、体が休まれば、筋肉も緩み、ストレスも減り、一日が始まるのが楽しみに感じれるようになると思います。
ぜひ最高の枕を探してみてください。

まとめ【寝違えたぐらいでも整骨院で保険治療が出来るのかどうか】

寝違えたら、その1週間はほんと辛くてストレス三昧です。すると仕事の精度も落ち、プライベートも楽しめず、さらに再発する恐れまで付いてきます。そう考えると、寝違えは保険を使って早期に治療し、根本原因を明らかにし、改善を徹底するべきだと思います。原因は自己判断ではなく、整骨院など専門の方に相談するのがベストです。ご自身にあった改善方法をアドバイスしてくれるはずです。二度と同じ痛みを繰り返さないためにも最善策を探して見てくださいね。

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