マッサージ師を目指す方。資格は通信教育では取得できません

最終更新日:2024/06/09

手に職がつくマッサージ師はこれからの超高齢化社会で必要な人材かもしれませんね。
ただし国家資格であるマッサージ師はそう簡単には取れません。
資格取得のために仕事をしながら通信教育というわけにもいかないのです。
今回はマッサージ師の資格についてまとめてみました。

マッサージ師の資格取得に通信教育はない

マッサージと聞くと何が思い浮かびますか?
だれでも簡単に出来るもみほぐしのイメージでしょうか。
実はマッサージという言葉はだれでも使えるわけではないのをご存知でしょうか?
日本ではマッサージをすることを許されているのは、国家資格である『あん摩マッサージ指圧師』だけなのです。
この国家資格を取得するには、毎年1回2月に実施される試験に合格しなければなりません。合格率は毎年8割を超えているので、きちんと勉強すればだれでも合格して取得できるチャンスのある資格と言えるでしょう。
ただその資格取得のために、仕事をしながら通信教育でというわけにはいかないのが現状です。受験資格として専門学校や大学などで養成コースを3年以上学ぶことが必須となっているからです。
学校に通わなければいけず、学費も3年でおよそ500万円は必要ですので、受験資格を満たすこと自体が難関だということなのです。
似たような国家資格としては柔道整復師や、はり師、きゅう師がありますが、同じように通信教育では受験資格は得られません。
ですから、簡単にマッサージ師になれると思っていた方は考え直した方が良いでしょう。

通信で取得できるのはリンパマッサージ師資格

先ほどの国家資格である『あん摩マッサージ指圧師』は通信教育では取得できませんが、リラクゼーションというカテゴリに該当するリンパマッサージ師の資格なら民間資格ですから通信教育でも簡単に取得することができます。
調べてみるとかなりたくさんの通信講座があるのが分かると思います。
ご自身がどういった目的で取得を目指しているか一度整理してみると絞り込めるかもしれませんね。
選ぶ講座によって、得られる知識や技術、民間資格の種類は異なりますので、慎重に選択するようにしてください。
以下にポイントをまとめてみますので、選択基準にしてみると良いでしょう。
・期間・・・スケジュールが無理なく組めるか。延長は無料か有料か
・教材・・・テキストや動画配信、DVDなど分かりやすくまとまっているのか
・サポート体制・・・添削や質疑応答、実習など
・資格・・・民間資格の中でどれくらい認知度があるものなのか
・取得後のサポート体制・・・就職や開業サポート
・費用・・・講座内容、教材など内容と見合っているのか
上記のようなところを自分の目標と照らし合わせて選択することをオススメします。
通信教育は基本一人で学習するものなので、教材とサポート体制がしっかりしていないと知識も技術も効率よく身に付きません。
ここが整っているのかは、HPで確認したり、口コミを探して見ても良いかもしれません。最終的に自分がやりたいと思えたものを選択すれば、資格取得も確実なものになるでしょう。

マッサージ師の資格をとってからは経験値

あん摩マッサージ指圧師の収入は、就職先や地域や経験値によって大分差があります。
初任給の目安としては、病院勤務でおよそ20万円、個人経営治療院ではおよそ16万円といった感じです。
年収は300万くらいになるようです。所属していると給与の伸びが低い傾向があるので、独立開業を目指す人が多いのが現状です。
個人経営の院では、指名などでインセンティブが上乗せされることが多く、自分の固定客をどれだけ増やせるかが鍵となります。
特に訪問マッサージを主としている院は、歩合制をとっているところが多いみたいです。こういった業界はどこもそうですが、人気が増え指名が増えれば、間違いなく収入増です。人気を得れば、さらに経験値もともなって増えていきますから、将来的にも安定していくのでしょう。しかし、逆に早いうちに人気が出ないと、給料も伸び悩み、経験値も少しずつしか増えず将来に不安を抱えてしまうなんてこともあります。
そう考えると患者様とのコミュニケーション能力というものが最初は求められるのではないでしょうか。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格ですから、就職の際に優遇されることがあるかもしれません。資格手当として給料に上乗せしてくれるところもあります。
資格を持っていれば、副業としてアルバイトするときも、時給1,000円以上が当たり前で、高収入が見込めます。
それだけに高い学費と時間をかける価値があるのかもしれませんね。

マッサージ師は独立開業するべき

先ほども少し触れましたが、どこかに所属するよりも開業したほうが収入が高くなる可能性があります。あくまで成功した場合に限りますが、年収1,000万円を超えることも夢ではないようです。
そのためには、技術面は当たり前ですが、営業面や経営面でも優れた能力が求められるのは間違いありません。開業するエリアひとつ間違えても失敗するかもしれませんので、慎重にならざるを得ません。
リスクの大きさを考えると開業に踏み出すにはかなりの勇気がいりますが、資格保持者はいつの日にかはと目標にしている方も多いのではないでしょうか。
今やリラクゼーション系のもみほぐしのお店が至る所にあります。それだけ現代社会では、必要とされていることなのかもしれません。
肩こりや腰痛と誰もが抱える悩みを解消することはもちろん、誰かにさすってもらったり、もんでもらったりすること自体が求められているのでしょう。
超高齢化社会で、年齢からくる機能低下や不調を抱える高齢者は増える一方です。介護施設でも、マッサージが必要とされる時代です。
そう考えると、あん摩マッサージ指圧師の将来は明るいのではないでしょうか。たくさんの方に必要とされ役経つ資格として、これからもっと注目されていくはずです。

一度マッサージ師の施療を受けてみてはどうか

あん摩マッサージ指圧師もリンパマッサージも資格取得を目指すに当たって、施術を受けたことはありますか?施術を受けずに将来性だけで取得を目指すのは、不安でいっぱいになってしまうでしょう。一度施術を受けて、本当に目指すべき業界なのか判断してみてはいかがでしょうか?それも一回だけでなく、何名か別の方のものを受けてください。すると、経験値や技術の差を感じ取れるかもしれません。
ただ、こういった世界は技術面だけではないのが現実です。
この世界は施術者との相性がかなり重要になってくるのは間違いありません。
あん摩マッサージ指圧師でも、あん摩、マッサージ、指圧とそれぞれで違いを感じるかもしれませんし、施術者との人間性の相性も影響します。
どんなに有名で優れた技術を持った先生でも、気が合わなければリラックスできずストレスが溜まるだけかもしれません。つまり、マンツーマンのこういった世界は、相手との相性が悪ければ、効果は半減してしまうものなのです。
体験することで自分が施術者だったらどうするか、どうなりたいのかが見えてくるかもしれませんね。

まとめ【マッサージ師を目指す方。資格は通信教育では取得できません】

国家資格であるあん摩マッサージ指圧師は時間とお金さえあれば、合格率も高く、将来性も高いので是非とも目指したいですね。そして資格取得がゴールではなく、あくまでスタートラインに立った状態です。そこからどうなっていくかは、その人次第です。本当に高い志があれば、この世界では間違いなく成功できるでしょう。

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