2ヶ月間で約4kgのダイエットに成功し、その後更に4kgスリムになった経験を踏まえて、食事制限による効果的なダイエット法についてまとめます。
併せて、食事制限だけで4ヶ月間で8kg痩せることができ、その後1年以上経過した今も、BMI値が21台で定着している体験を踏まえて、食事を適正にコントロールするだけで、それなりのダイエットが可能であることを明らかにします。
食事制限によるダイエット法
食事をコントロールすることによってダイエットする方法については、様々な方法論があるようですが、ここで取り上げる食事制限方法は、糖質制限、1日1食、そして断食です。
年に一度の健康診断の度に、毎回腹囲がメタボ指標値を超えている方、コレステロール値に黄色や赤色の信号が灯っている方は多数いるでしょう。
そして、そのことをずっと気にしつつも、結局何もしないまま多くの歳月が過ぎ去り、その間にますますメタボ体型が進行してしまう方もきっと多いでしょう。
本稿では、ある糖質制限本に巡り合ったことがきっかけとなって、食事(自炊)から糖質を半減させ、2ヶ月間で約4kgのダイエットを達成し、更に別の食事制限ダイエットへと辿り着いて8kg痩せた事例を踏まえて、過食生活から適度な食事制限生活(節度ある食生活)への切り替えを提言させていただきます。
糖質制限により2ヶ月足らずの期間に約4kgダイエット
糖質制限は、トレンドと呼ぶほど煌びやかではないとしても、「流行」と言って良いでしょう。
第三のビールも、うどんも、パスタさえも、糖質を減らした製品が続々と発売されています。
食べるだけ食べても体内に入った糖分の吸収を抑れば良いとばかりに、糖の吸収を抑制するサプリメントも多く販売されています。
このような糖分摂取を抑制する風潮は、メタボ体型の人が増え続けている欧米風食文化への警告と言えるでしょうし、もっと広く飽食の時代への警鐘と言っても過言ではないでしょうか。
さて、糖質制限の具体的な方法として、主食(ごはん、うどん及び蕎麦等)を減らすこと、野菜を今までよりも多く食すると共に糖分の多い野菜の摂取量を減らすこと、主食を野菜や豆腐に置き換えることなどがあります。
これらの複合的な糖質制限を行えば、2ヶ月足らずの期間で約4kgダイエットすることは、決して困難なことではありません。
むしろ容易に達成できる、と言って良いでしょう。
現代人は日頃から糖質を摂取しすぎていて、言わば「糖質依存」とでも言える体質になっているのですから、糖質を制限した当初こそ「欠乏感」がありますが、踏み出して、糖質を抑制した食事を続けていくと、次第に糖質制限生活に順応してくるのです。
次の2ヶ月で更なる4kg以上のダイエットを目指して1日1食を
糖質摂取を抑制すると目に見えて体重が減るので、毎朝体組成計に乗ることが楽しくなります。
それが励みとなって、糖質制限生活を余り無理なく進めることができます。
好循環サイクルができあがるのです。
しかし、糖質制限だけで不十分です。
なぜなら1日3食生活自体が「過食」だからです。
江戸時代の日本人は1日2食だった、という説があるようですが、「朝食抜き」等により1日2食生活を送っている方も大勢いるようです。
糖質制限と共に語られる食事制限方法として、1日1食・半断食・断食等の「小食」生活があり、これらの小食生活は今でも決してメジャーではありませんが、タレントや著名人の実践例が紹介されるにつれて、次第に認知され、静かに拡がっているようです。
しかし、1日2食生活は比較的容易に達成できますが、1日1食となるとかなりハードルが高くなります。
その1食を朝昼晩のどこで摂るにせよ、食事の間隔が24時間空く訳ですから、慣れるまでは確実に空腹感に苛まれます。
「長寿に寄与するサーチュイン遺伝子は空腹時にしか活性化しない」という科学的な慰めを頼りに、空腹に我慢し切れれば良いです。
しかし理性よりも食欲が優先してしまうのは生物として当たり前ですから、いきなり1食に切り替えるのではなく、例えば昼に少量の野菜サラダを食し、夕飯を普通に食する1.5食から始めることをオススメします。
糖質制限ダイエットにより2ヶ月で約4kg痩せられれば、「別の食事コントロールで更にスリムになれるに違いないし、BMI値がまだ適正値よりも大きいので更にスリムになるべきだ。」との自信と希望、そして展望を与えてくれます。
すると1.5食とその後の1日1食は、決死の覚悟はなくても達成できるでしょう。
そして1日1食生活を送れば、確実に2ヶ月で4kgのダイエットに成功するでしょう。
1日1食を2ヶ月続けて更に4kg減ダイエットすることの意義
久しぶりにあった友人にダイエット法を聞かれて「糖質制限と1日1食」と答えると、前者の言葉は広く知られているので得心するようですが、後者の「1日1食」については8割方の反応は驚愕となるでしょう。
その驚愕は「自分にはできない。とても無理」という、反発あるいは拒絶的なものです。まるで「修行僧のよう」と感じる人さえいるかもしれません。
日本を初めとする先進国では、1日3食というライフスタイルが根深く定着し、栄養学と国家がそれをバックアップしているので、1日1食はまるで異文化のように映るのでしょう。
しかし、何よりも重要なことは、他人にどのように見えるかではなくは自分の健康です。更に4kg減を目指して、1日1食を2ヶ月続けてそれを成し遂げることができれば、無上の喜びが得られると共に、1日1食生活を送ることにより、浮いたお金と時間を有効に活用できるので、人生が更に豊かになるというラッキーな副作用もあります。
だからこそ、1日1食を2ヶ月続けて更に4kg減ダイエットすることは、自分への挑戦であると共に、人生を豊かにする自己改革でもあるのです。
週1回の1日断食によってダイエットに更に弾みが・・・
日本には、海と山に囲まれた豊かな自然の恵みを活かした、世界に冠たる食文化が花開きましたが、それは決して高糖質・高脂肪の「メタボ文化」ではありませんでした。
ところが、1960年代以降急速に進行した「食材の欧米化」が、メタボ体型の人を増やし続けています。
それは、不健康な飽食文化と言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、デトックス=解毒が必要となるのです。
解毒を兼ねたダイエットのための断食、それが週1回の1日断食です。
これにより、1週間の取り過ぎた脂肪や糖質の解毒を行い、かつ、空腹によって活性化されるサーチュイン遺伝子が寿命を延ばしてくれるのですから、一石二鳥です。
とはいえ、丸1日何も食さないことは、非常に辛いものがあります。
そこで、にんじん+リンゴジュースや青汁を1日数回飲むことで、辛さを紛らわすと共に、最小限の栄養補給を行えば、何とか1日一切の食事を摂らないこともできるようになります。
実際にチャレンジしてみれば分かることですが、1日断食は十分な決意さえあれば実行できます。
以上の、週1の1日断食と上述の1日1食ダイエットの複合的な組み合わせにより、2ヶ月で体重を4kg減らすことは難なく達成できます。
8kg減ダイエットのその先にあるもの
2ヶ月毎の4kg減(糖質制限で4kg減、1日1食と週1断食で更に4kg減)。
これらによる8kgダイエットには、適度な運動が全く含まれていません。
食事制限だけで8kg痩せることができるのです。
その意味で、糖質制限+1日1食+週1断食は、運動嫌いな人でも十分達成できるダイエット法と言えます。
しかし、食事だけでによるダイエットでは、真に健康な肉体と精神を養うことはできないでしょう。
痩せることそれ自体が目的ではなく、健康な心身を養うことがダイエットの真の狙いです。
つまり、運動を取り入れた食事制限によるダイエットこそ、正しいダイエットと言えるのでしょう。
CMで有名になった「結果にコミットする」方法も、まさしく食事コントロールと運動によるダイエットであり、肉体改造です。
真に健康な身体を慈しむためにも、食事制限と適度な運動を心掛けたいものです。
飽食文化とメタボにサヨナラして、節度ある食生活で健康な身体を
ダイエットは失敗することが多く、余りに抑制的な食事制限は健康を害してしまい命すら奪いかねません。
しかし飽食は、生物である人間の本来の姿には相応しくありません。
節度ある食事コントロールと適度な運動とで、メタボ体型におさらばして、軽快な身体を取り戻しませんか。