mriの検査を受けたいと思っている人やこれから検査をするという方で、mri検査の費用ってどのくらいかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はmri検査の値段について詳しく解説していきたいと思います。
mri検査の費用は部位別で異なるので、参考にしてみてください。
また、mri検査前の注意点もご紹介します。
mri検査とは
mri(magnetic resonance imaging: 核磁気共鳴画像)検査は、CTなどと違いX線などの放射線を用いない検査法です。
強い磁石と電波を用いて体の内部を断面画像として写し出す検査です。
視覚化する事で体内の様々な病気を発見する事ができ、とくに脳や卵巣、前立腺などの下腹部、脊髄、四肢の病などに、高い検査能力があるとされています。
核磁気共鳴の原理に基づいた、水素原子核(プロトン)の状態を調べることで、体の状態が分かります。
プロトンは、水(H2O)に含まれており、原子の核磁気共鳴状態を調査する事でプロトン原子の周辺が健康状態にあるかどうかを知る事できると言われています。
この原理を用いる事で、体内の異常部分の診断ができるようになります。
断層画像であるため、X線検査やCTと似たような画像が得られますが、それらとは全く別の物理原理を利用した撮影法であり、CTでは得られない三次元的な情報を多く得る事ができます。
CTは、内臓に対しては良い検査なので肺や心臓、膵臓、肝臓に不安がある事には丁度いいでしょう。
MRIは、脳や脊髄などCTでは分からない部分に着目する時に選ばれる手法です。
値段の違いは後ほどご説明いたします。
脳のmri検査の値段と検査時間
脳をmri検査する時、脳ドッグ及び保険適用の2種の料金形態がございます。
脳ドッグの場合、健康診断同様、自由診療となりますので病院によりますが値段はおおよそ2万〜9万円程費用がかかるとされます。
病気の心配があって脳のmri検査をされる際には、保険適用となるため3割負担を受けられるので、6千〜3万円ほどに抑えられます。
また、加入する保険の種類によっては脳ドッグでも適用されます。
ですので、脳ドッグを受ける前に保険会社に確認をとりましょう。
次に検査時間と分かる事をご説明いたします。
検査時間は約20〜30分ほど。
脳mriは脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの頭部の病変が起きていないかを調べる検査で、脳ドッグで必ず行われる検査です。
CTでは骨に囲まれた部位の画質が低くなりますが、MRIでは骨から障害を受けず、美しい像を得られます。
また、解析度も優れておりCT検査では判別できない小さな脳梗塞や脳幹部の病変なども明確に写し、断層画像も多角的に捉えられます。
この結果、病変部の位置や病巣の進展範囲を推定するのに使われます。
さらに、X線被曝の懸念なく複数回検査を受ける事ができます。
脳のmriで分かる事は言語障害や意識障害、片麻痺などは、脳出血や脳梗塞でも見られる症状で、頭部CTでは脳の変化の観察に2、3日必要です。
対してmriは、数時間後には変化を観察できるため早期発見に有効だとされています。
子宮・卵巣のmri検査の値段と検査時間
子宮・卵巣のmri検査費用は、先ほどと同様、保険適用の可否、単純もしく造影mriとで料金が変わります。
以下がおおよその値段です。
・単純mri(自由診療)…2万5千〜3万円程度
・単純mri(保険適用)…7千〜9千円程度
・造影mri(自由診療)…3万5千〜4万5千円程度
・造影mri(保険適用)…1万5千〜2万五千円程度
子宮筋腫や子宮ガン、子宮内膜症だと、初期に内心とエコー診断があり、料金が3千円程度かかります。
その後、さらに検査を要する事になるとmri検査をする事になります。
子宮や卵巣を含めた骨盤を写せる骨盤mri検査するので、上記のような値段になります。
検査時間と分かる事についてです。
時間は約20〜25分です。
通常ですと超音波検査で卵巣に子宮内膜症が認められた場合、詳細な情報をえるためmriにかけます。
mri検査は体を縦、横、斜めに映す画像もCTより美しいため病変部の場所や状態、癒着状況が確認できます。
さらに、腫瘍の内側の液体の様子も調べる事ができるため、卵巣がんとの識別もできます。
また、X線を用いない検査ですので、放射線被曝の懸念とは無縁です。
妊娠中の女性や若い女性も安心してご利用いただけます。
腰・首・膝のmri検査の値段と検査時間
腰や首、膝のmriにかかる値段は、先ほどと同じで保険適用の可否によって変わります。
保険適用有りでは5千〜1万前後、自由診療では1万6千〜3万5千程度です。
そのため、もし腰や頚椎に異変を感じた際には、まず整形外科に行きましょう。
整形外科でレントゲンを撮った後、もし小さな神経などの検査を要する事があったらmri検査を病院側から勧められます。
そして、その場合には自由診療でなく保険適用になり、費用は3割の負担で済ませられるのです。
腰の検査に要する時間と分かる事をご説明します。
検査は約20分から30分で済みます。
mriでは特に椎間板軟骨、精髄、神経根など腰痛の大きな要因となる箇所を検査できるので、レントゲンの診断でギックリ腰と宣告されたのち、1週間以上も状況が改善しない場合などに有効だとされています。
X線検査は骨や腫瘍などの硬く密度の高い組織の像を映す事に長けていますが、mri検査では椎間板などの軟骨や靭帯、筋肉、、神経といった柔らかい組織をキレイに映す事ができます。
腰のmri検査では、椎間板がどの程度薄くなっているか、神経がどの程度圧迫されているか、ヘルニアがどの程度飛び出しているか、腰椎や関節に炎症が生じている、軟性の腫瘍が存在するか、筋肉や靭帯に損傷があるかを確認できます。
mri検査が保険適用にならない場合とは
mri検査とは、磁石と電波を用い体内の多様な病気を発見できます。
そのため、通常の健康診断などで再検査・精密検査といった数値が出た場合などによく用いられる検査です。
こういった場合に診断もせずにすぐmriを希望すると保険適用に鳴らない可能性があるので要注意です。
そのため、もし体に異常を感じた場合、数値に異常が見つかった場合には、直ちに自分でmriを受けるのではなく、まずは異常部位が適応する科を診察し健康診断の数値を伝えてください。
診察後にmriを受ける事になれば、保険適用となるため、大幅に負担が減額されます。
mriの値段が気になるという人は、まずは診察から受けるようにしましょう。
mriは保険適用するのとしないのでは、まったく値段が違います。
一例としてある値段を比べると、
単純mri検査:診療総額約2万6千円/負担割合1割約2,600円/負担割合3割約7,800円
造影MRI検査:診療総額約35,000円/負担割合1割約3,500円/負担割合3割約10,500円
これだけ知れば分かるように、かなり異なります。
これでしたら保険適用できる病院を探すべきです。
mri検査を受ける前の注意とは
mri検査には禁止事項がいくつかあります。
それは、化粧・カラーコンタクトレンズ・刺青(タトゥー)です。
なぜなら、化粧品の中には一部に金属が含有しているものが存在するからです。
ことに、マスカラやラメ、アイシャドウなどに金属が含有されていることが多く、過去にmriで火傷をしたという事例があったそうです。
そのため現在では金属含有の有無にかかわらず化粧をすることそのものがmri検査を受ける際には禁止事項となっています。
カラコンも同様にその着色部には酸化鉄や酸化チタンといった金属が含まれています。
ですので、カラコンを入れたままmri検査を受けてしまうと、カラコンに含まれる金属が機械によって反応し、レンズが熱を帯びてしまい、角膜や眼球、目の粘膜の障害などが起こる危険性があります。
また、タトゥーやボディアートをしている人がmri検査を受けた場合にも火傷をする可能性があります。
刺青に使用されている染料に金属が含有していることがあるそうです。
ただし、使用する染料は国や彫師によって異なるため、一口に全員が必ず火傷をする訳ではありません。
医師によっては検査部だけ無ければと限定する場合や全身どこでもダメだとするなど判断が違うため、一度担当の医師と相談するようにしましょう。
保険適用でmri検査の値段は大幅に変わります!
いかがでしたか?
mri検査の値段について詳しくご紹介してみました。
mri検査の値段は、保険適用と自由診療では大幅に負担する額が減るようですね。
これからmri検査を受けようかなと考えている方はまず診察から受けるようにしましょう。