大好きな彼と一緒に楽しく過ごす時間は、とても幸せですよね。
こんな時間がずっと続くと思っていた・・・。
でも、もし自分の彼がうつ病になってしまったら、あなたはどのように向き合っていきますか?!
接し方は?サポートの方法は?など、わからないことだらけで気持ちだけ焦ってしまいますよね。
悲しんでばかりはいられません!
今回は二人でうつ病を克服していくためのポイントをご紹介します。
彼がうつ病だと接し方も難しいですが、病院選びが第一です
ご自身や、彼や彼女、家族などの近しい人にうつ病の疑いがあるとき、何よりも優先すべきは、精神科および心療内科への通院です。
うつ病は、悪化をすると治療に時間がかかることから、早期発見・治療が望ましいとされています。
もっとも、病院選びは重要です。
患者さんにあった病院でなければ、治療に苦痛を感じ、通院をやめてしまう場合もあるからです。
では、病院選びはどのようにしたらいいのでしょうか。
もっとも有効かつ簡単な方法は、検査・治療の選択肢の多い病院をWEB検索で探す、という方法です。
現在、日本国内の精神科および心療内科の数は、9,000を越えています。
単純計算で、各都道府県に190。
病院を探しやすい反面、これだけの数から患者さんにあった病院を探し出すのは至難の業です。
そこで、WEB検索であらかじめ検査・治療の内容を把握しておくことが有効なのです。
特に、うつ病の患者さんは、病気の影響によりネガティブ思考になりがちで接し方も難しいです。
患者さんが通院に不安を感じないよう、検査・治療の内容をあらかじめ確認し、ご自身で納得することが必要です。
周囲の人にうつ病が疑われるときは、WEB検索を用いることが便利です。
うつ病の彼に言ってはいけない言葉や接し方
恋人からうつ病を打ち明けられたとき、打ち明けるにもきっと勇気がいたはずです。
そこで、落ち着いて、まずは受け止めてあげましょう。
これからの生活や治療について話し合うのは、その後です。
恋人の場合、通院時に同席が認められない場合があります。
そこで、本人と医師から同意を得られた場合は、なるべく診察に同席し、情報共有をすることが大切です。
うつ病の彼・彼女の接し方については、なにも難しいことなどありません。
うつ病の治療は、抗うつ薬などの薬物に頼ることとなりますが、その際正しく服薬できているかのチェック、温かい食事を作ってあげる、軽い運動に誘い息抜きをさせる、など、あなたができることを、愛情をもって行うだけでいいのです。
パートナーだからこそ、患者さんは甘えることもできます。
そのため、時には拒絶されることもあるでしょう。
しかし、それもうつ病の症状のひとつ。
感情的にならず、冷静に対処しましょう。
注意すべき唯一のことは、言葉がけです。
「しっかりしてよ」など、うつを軽視する、あるいは相手を責めるような言葉は絶対に言わないようにしましょう。
うつ病は、感情のコントロールが難しい病気です。
そのため、自らの意思に拘わらず、パートナーを非難してしまうこともあります。
そんな時でも、感情的な言葉をぶつけないようにしましょう。
また、「頑張って」などの言葉も避けましょう。
却って相手を追い詰めてしまうことになります。
うつ病の彼への正しい接し方・言葉のかけ方
彼や彼女がうつ病になってしまった場合、特別な接し方をする必要はありません。
いつも通り、相手を思いやってそばにいれば、それだけで安心材料なのです。
けれども、うつ病患者に正しく接することは、症状改善に効果的です。
そのため、接し方を知っておき、実践することがオススメです。
接し方としては、ポジティブな言葉をかけてあげるようにしましょう。
パートナーだからこそ、相手の性格や行動パターンを理解することができるもの。
そのため、朝起きられるようになった、笑顔が増えた、料理ができるようになった、など、今までと違ったことができたとき、挑戦をしたときなどは、その都度相手を褒めてあげるようにしてください。
うつ病に罹患する人は、真面目でしっかり者が多いのです。
そのため、できないことに対してはネガティブに考えすぎてしまう傾向にあるのです。
そんなとき、相手を褒めて肯定してあげることで、相手の思考方法がポジティブに変わっていき、より生きやすい思考方法になるのです。
大切なのは、「相手に寄り添う視点」。
難しく考えず、素直な表現を心がけることです。
うつ病の心に起きる症状
うつ病の彼・彼女との接し方を考えるにあたり、症状を理解することは有益です。
うつ病の最大の症状は、不安や焦燥感などのマイナスな感情を抱いてしまうことです。
楽しいことをしていても、漠然と、嫌な気分がよみがえってきます。
そして、この先何も良いことなどないと考える、自己否定に陥るようになっていきます。
症状がさらに進むと、何もなくとも涙がでてきます。
しかし、特に原因があって泣いているわけではないので、気分転換で忘れることもできないのです。
また、仕事や趣味に対してまで、やる気がでなくなってきます。
目標も希望もなくなってくるため、前向きに努力をすることも難しくなります。
そして、さらに悪化すると、外出が億劫になり、ついには布団から出られない、という段階になってしまいます。
「怠ける」とうつ病の最大の違いは、うつ病は「やらなければいけない」という意識は強くあるのです。
それなのに、どうしても行うことができないのです。
これを、精神運動抑制とよび、うつ病を最も辛くする症状です。
職場においても、最初は頭が回らないから始まり、だんだん体の動きが鈍くなります。
本当にひどくなれば、自然と死にたくなり、自殺や自傷行為をすることにもなります。
そして、最も怖いことは、上記のような思考が慢性化してしまい、自分でもこれを「普通」と捉えてしまうことです。
うつ病の体に起きる症状
うつ病により身体に現れる症状は様々です。
不眠、頭痛、食欲不振などです。
これらの体の不調に加え、毎日が楽しくない、憂鬱などの心の症状もある場合には、早めに医師に相談しましょう。
うつ病では、様々な体の症状が現れるため、うつ病という自覚がなく、病気を疑って内科などを受診する人が少なくありません。
しかし、様々な検査をしても、原因がわからないことが多くあります。
この場合に心の不調も併発している場合に、うつ病の疑いがあります。
その場合には、診療内科の受診もおすすめです。
彼・彼女・家族などの近しい人がうつ病になった場合、接し方も大切です。
そのために、パートナーの不調を把握し、自覚させてあげることも必要です。
したがって、うつ病の症状のいくつかを知っておくことも有益です。
うつ病で見られる症状は、睡眠異常、食欲減退、拒食・過食、疲れが取れない、倦怠感、月経不順、動悸、胃痛、窒息感、発汗など多岐に渡ります。
うつ病の彼を支える為に大事なこと
彼氏・彼女のうつ病は、パートナーにとって大変な出来事です。
しかし、それ以上に本人にとっては大変なのです。
本人は自分のことだけで精いっぱいです。
そこに、あなたが混乱をきたさない様に接していかなくてはなりません。
具体的には、経済的にも生活面でも、支えが必要になります。
しかし、絶対にやってはいけないことは、「あなたが気負いすぎること」です。
あなたまで心身に不調を来しては元も子もないのです。
自分をいたわることは忘れない、それでいて、今のままの、等身大の彼氏・彼女を肯定してあげてください。
うつ病の接し方で大切なのは、うつ病は甘えではありません、病気です。
うつ病によって、今まで当たり前にできていたことができなくなります。
どうしてできないんだとの焦燥、できないという現実、このジレンマに患者さんは陥ります。
これに、彼・彼女自身も陥らないようにしてください。
「だって病気なのだから、できなくて当たり前」と思うようにし、これをパートナーにも伝えてあげ、共通認識としていくことが大切です。
二人でうつ病を克服して楽しい未来を描こう
うつ病は誰にでもおこる可能性がある病気です。
しかし、うつ病は治る病気なのです!!!
大切な彼を支えようとするなら、一人で問題を抱えこまないで周囲にも助けを求めるようにしましょう。
まずは自分自身が無理をせず、頑張りすぎず、自分に厳しくもなりすぎないで下さい。
支える立場のあなた自身も、ちゃんとケアしてあげて下さいね。
辛い経験の先に、うつ病を克服した彼との楽しい未来が待っています。