なんだかみぞおちの周辺が痛みがあるけど、もしかして心臓が悪いの?!と不安になりますよね!
胸は人体の中でも重要なパーツなだけに、ふと痛みや異常を感じると、とても不安になりますよね。
でもその痛み、実は骨から来ている痛みなのかもしれません。
胸骨の痛みにはどのような原因が考えられるのか、その原因と可能性をご紹介します。
みぞおち周辺の骨の痛みの原因となる症状①
みぞおち周辺の骨の痛みとなる原因となる症状の1つに、胸骨そのものの損傷が原因になる痛みがあります。
どこがで胸骨をぶつけた、ボールが当たった、胸に強い衝撃があったという覚えはありませんか?
車の運転中の事故で、ハンドルに胸をぶつけて骨折してしまうことがあります。
また、胸骨の上部をぶつけることが多く、呼吸、動く、触るなどのことをすると痛みが走ります。
胸骨近くにある助骨はとても細く、高齢者や華奢な体格の人は咳をしただけでも骨にヒビが入ってしまうことがあります。
ヒビの入った場所によっては、胸骨に痛みを感じる場合もあります。
胸骨骨折をしてしまった時は、バストバンドで固定して、痛み止めを服用して対処します。
しかし、衝撃が大きく、胸骨以外にも呼吸器系や心臓に損傷が見られる場合もあります。
そういった場合には、もっと大きな怪我につながっている可能性があるため、専門医に受診してもらわなければいけません。
専門医を受診する場合は、いつから痛み出したのか、どんな痛み方をしているのか、骨折の可能性があるくらいの衝撃を受けたのかなど、細かく伝えると診断がスムーズに進みます。
また別の原因としては、大胸筋が筋肉痛を起こしていることも考えられます。
その場合には、ストレッチをしたり、軽い運動をしたりして、血流を良くすることが効果的です。
みぞおち周辺の骨の痛みの原因となる症状②
みぞおち周辺の骨の痛みの原因になる症状には、胸骨そのもののが損傷している他に、胸骨以外に原因がある場合があります。
胸骨は体の中で最も大切な心臓や肺を守っています。
そのため、胸骨の周りには神経や筋肉がたくさんあります。
そこが痛むと胸骨の痛みのように感じることがあります。
また、胸膜炎の可能性もあります。
胸膜炎とは、胸膜に胸水が溜まって炎症が起きる疾患です。
胸に痛みを感じるようになり、深呼吸や咳をするととても痛むのがこの疾患の症状です。
酷い場合には、発熱や息苦しさ、呼吸困難になることもあります。
さらに他の原因としては、肋間神経痛があります。
肋間神経痛になると、肋骨の間に沿って痛みが生じます。
ズキズキした痛みから始まって、人によっては息苦しさを感じます。
1~2日で治る場合は問題ありませんが、原因がわからないものや、帯状疱疹や心臓、肺などの痛みが原因になっていることもあります。
姿勢を悪くしていることや、同じ姿勢を長時間続けていること、無理な体勢を取ってしまったなどの原因によって肋骨に圧がかかると痛みが生じます。
みぞおち周辺の骨に痛みがあったら何科を受診すればいい?
みぞおち周辺の骨に痛みがある場合に何科を受診したらいいか悩むことがあると思います。
その場合にはまずは整形外科を受診しましょう。
整形外科では、レントゲンやCTを撮ってくれるため、検査をして原因や異常を見つけましょう。
骨以外にも痛みがある場合には、循環器科や循環器内科の受診と精密検査を受けるようになります。
何が原因で痛みがあるのか自分で分からない時は、整形外科や内科のかかりつけ医に診てもらい、その後に専門的な科を紹介してもらいましょう。
痛みが続いたり、繰り返し同じような痛みがある場合には、必ず医療機関を受診しましょう。
その際は、いつからの痛みなのか、どのように痛むのかなどを伝えられるようにしていくと、診断がスムーズに進みます。
また、痛みが落ち着いてから受診するのではなく、痛みがあるうちに医師の診断を受けるようにしてください。
明らかにぶつけた、強打したために痛くなったのであれば整形外科へ、骨の損傷以外で痛い場合には、呼吸器科や循環器科へ行って診てもらうのがいいです。
みぞおち周辺の胸骨骨折の症状は?
みぞおち周辺の胸骨を骨折してしまった時の症状は、骨折したところと同じ部分に疼痛や圧痛があります。
骨折部分を軽く押した時に痛むというのが一般的な胸骨骨折の症状です。
骨折したところから遠いところを押さえて痛みを感じる場合もあります。
胸を動かした時に痛みを感じることもありますが、胸骨は肋骨に支えられているため、肋骨骨折にくらべ、呼吸や咳での痛みは少ないとされています。
また、胸骨骨折では症状として腫れが出てくることもあります。
外的損傷があった場合、皮下組織を傷つけて出血するので出血斑が腫れてきます。
この腫れについても肋骨骨折より腫れが酷くないことから、骨折と気付かない人もいるそうです。
しかし、胸骨は横に骨折することが多く、折れた骨が胸骨裏にある心臓や重要な臓器を傷つけてしまっていることもありますので、早めに整形外科を受診することが大切です。
一方肋骨骨折の場合には、腫れと皮下出血が一緒に現れます。
また、骨折した部分に段差が生じます。
胸骨を上から下に押した場合に段差に気付くようです。
みぞおち周辺の胸骨骨折の応急処置方法
みぞおち周辺の胸骨骨折をした時の応急処置の方法は、患部に厚手のタオルなどを当てることです。
胸骨骨折をしてしまった場合は、胸腔内も損傷していることがあるので、早く病院で診てもらうべきです。
しかし、病院に行くまでの間に痛みがあることもあります。
その時にするのが、患部を厚手のタオルなどで圧迫することです。
これにより痛みを軽減することができます。
ただし、意識がない時、頭や顎、背部の損傷や大量出血をしている時は、直ちに救急車や医師を呼んでむやみに動かさないようにしましょう。
胸部骨折の場合、前にも述べたように胸腔内が損傷している可能性があるため、怪我をして骨折が疑われて動けない場合や複数の外傷がある場合には救急車を呼びましょう。
救急車が来る前にできる処置として、応急スプリントやつり包帯、枕などを使って怪我した部分を固定するなどの方法もあります。
また、腫れを防ぐために腕や足を心臓より高く持ち上げたり、氷を当てて痛みや腫れをコントロールするということもできます。
ただし、意識のない場合はむやみに体に触らず、救急車の到着を待ちましょう。
みぞおち周辺の胸骨骨折の治療方法
みぞおち周辺の胸骨骨折をした時の治療法は、痛みが少ない場合にはロキソニンなどの内服により、経過観察をするという方法が多く取られます。
また、痛みが軽い場合にはロキソニンのような消炎鎮痛薬の処方とともに湿布薬も処方されます。
胸骨骨折は基本的には骨が自然にくっつくのを待つしかないです。
ほとんどの場合は、数週間から1、2ヶ月で骨がくっついて痛みが治まっていきます。
骨がくっつくまでの間は、消炎鎮痛薬を飲んで、安静に過ごすしかありません。
痛みが強い場合には、バストバンドやトラコバンドと呼ばれる固定帯で、圧迫固定されます。
このような治療をして、できるだけ安静に過ごせば、1~3週間の固定で痛みがなくなるそうです。
胸部固定サポーターは、ギプスと違い柔軟にできているため、呼吸を妨げることがないのでしていても楽です。
固定が難しい胸部骨折の場合には、可動性のある胸郭の動きを抑えて、骨が動かないようにします。
ひどい胸骨骨折の時には、手術が行われることもあります。
みぞおち周辺の骨に痛みがあったら早めに受診しましょう
「みぞおち周辺の骨が痛い」ということは日常でもよく感じるものです。
でも、その痛みが「大したことではない」のか「骨折」はたまた『なにかの病気』なのかは自分自身で判断するのは難しいですよね。
自分自身で不安を感じるような痛みや違和感を感じたら早めに病院に行き、検査を受けてみましょう。
検査結果がわかり異常がなければ安心出来ますし、早期の発見であれば完治する病気もたくさんあります。
自分の命を動かしている臓器を守る骨を大切にしましょう!