ピルの服用について。服用すると体重増加するのではないか?といった副作用への疑問がある方もいるのではないでしょうか?
実はピルには避妊だけではなく様々な効果があるのです。
しかしむくみ以外の副作用もありますので慎重に服用するか決めるといいでしょう。
ピルの服用によるむくみと体重増加
近年、女性ホルモンの一つであるピルは、ホルモンのバランスを調整したり、月経前のつらい症状を緩和したり、月経過多を改善する効果があることなどから、子宮内の病気治療に有効な薬としても利用範囲が広がっています。
しかし、一方で、ピルを使用すると、必ずしもすべての利用者というわけではありませんが、その副作用として、むくみを起こしやすくなる場合があります。
むくみは体内の余分な水分が溜まることで引き起こされる症状であるため、ナトリウムが体内で蓄積されると、当然、むくみやすくなります。
ピルに含まれるエストロゲンというホルモン成分には、体内のナトリウムを増やし、水分を溜め込む働きがあり、その働きのおかげでカラダに水分が蓄えられ、皮膚の老化を抑制する重要な役割を果たしてもいるのですが、体内のナトリウムの量が増えることで、むくみ症状がでるようになるのです。
また、むくみだけでなく実際に体重増加を引き起こすことがあります。
ただ、水分を溜めことで体重増加が起こっても、生理期間の終わりとともに、水分が体外へ排泄されるため、そうすればむくみ症状はでなくなります。
避妊以外にもこんなにあるピルのメリット
ピルには、むくみや体重増加の原因になるという、マイナス面もありますが、生理不順を治したり、重い生理を軽くする効果、月経前症候群(PMS)を軽減する効果、ニキビ・肌荒れや多毛症を改善する効果、更年期症状や骨粗鬆症を予防する効果、女性特有のがんを予防する効果、子宮内膜症にかかる確率を下げる効果、乳腺の悪性でない腫瘍の発生を抑制する効果などがあります。
特に、生理不順や重い生理を軽くしてくれる効果があることは、女性にとっては注目の的でしょう。
低用量ピルを服用することにより、生理の周期が規則正しく28日周期になるので、生理不順を解消する効果を期待できます。
また、あらかじめ生理日を予測することができるので、旅行に行ったり、試験を受ける日が生理日にあたらないよう調整することができます。
しかも、1ヶ月以上前から調整すれば、生理日を変更することも可能なのです。
また、女性にしか分からないつらい月経の症状自体を軽くする効果もあるようです。
これは、ピルに含まれているホルモンの働きで、子宮内膜があまり厚くならないうちに月経が起こるため、出血量が減り、子宮収縮の度合が抑えられるからと言われています。
むくみや体重の増加以外も?ピルによる副作用
ピルには、様々なメリットがあり、女性にとって頼もしい味方ではあるのですが、良いことばかりではなく、同時に(かならずしも、悪いことばかりではありませんが)副作用があることも知っておく必要があります。
よく起こる副作用の症状としては、頭痛や吐き気があります。
これは、 ピルに含まれるエストロゲンが痛みを誘発するために、副作用として頭痛や吐き気が起きるためです。
こうした副作用は2,3ヶ月、ピルを飲み続ければ、体が新しいホルモン環境に慣れることで症状が治まる方も多いようです。
次に、ピルに含まれるプロゲステロンの副作用として胸が大きくなり、それにともなって胸の張りを感じる人もいます。
ときには、ブラジャーのサイズが合わなくなるほど胸がふくらむ方もいますので、ピルを飲んで胸の張りなどの違和感を覚えるようになった人は、あらためて胸のサイズを計ってみてください。
さらに、不正出血が起こる場合があります。
子宮内膜は、エストロゲンの作用により厚みを増して、プロゲステロンの作用で出血しないように維持されています。
しかし、ピルを使用することで両者のバランスが崩れ、不正出血が起きてしまうことがあります。
他にも副作用が起こりうる可能性があるため、ピルを服用して気分が悪くなったり、服用する前はなかった症状、たとえば、ひどいむくみや体重増加を経験した場合は、すぐにピルの使用をやめて、医師に相談してください。
ピルを飲むとなぜ体重増加するのか?
ピルを服用して体重増加が起こったり、むくみが発生する理由はなぜでしょうか?
それを知るために、まずはピルが女性の体に及ぼす作用を知っていただきたいと思います。
これまでの臨床研究から、ピルには食欲を増進させたり、減退させたりする作用があることが知られています。
ただ、そうした副作用が現れる頻度は、臨床研究によるとそう多くはありません。
こうした副作用は、ピルに含まれているエストロゲンやプロゲステロンといったホルモン成分によることが分かっています。
エストロゲンが食欲を増進させる一方で、プロゲステロンは食欲を減衰させる働きを持っているために、食欲が不安定になってしまうのです。
個人差はあるものの、ピルにこうした食欲増進の効果があるために、意識しないまま、普段よりも食べる量が増え、気がついたら体重増加になっていたというケースも考えられます。
また、ピルによって体調不良が改善され、食欲不振が解消されたたからこそ食欲が増しているのではないかとも考えられます。
むくみや体重増加が心配な方は、低用量のピルを服用してください。
ただ、ピルが引き起こすかもしれない副作用は、メーカーや、含まれる成分・成分量、個人の体質によってであるため、低用量のピルなら大丈夫とはいえません。
生理前や生理中は、カラダの調子や精神状態も不安定になりがちなもの。イライラを発散させるために、モノを食べ過ぎてしまうきらいはあり、食欲の管理は大切です。
ピルによるむくみや体重増加はいつまで続くの??
ピルによる副作用としては3つ考えられます。
一つは、水分が増えることで体重増加をまねくこと。
ピルを飲んでいる間、体はむくみやすくなります。
ピルの中に含まれるエストロゲンには、腎臓から体内の塩分が排泄されるのを抑える働きがあるため、体内に塩分がたまります。
たまった塩分が水分を吸収するため、結果として体内に水分がたまり、むくみを生ずる原因となるのです。
体内にたまった水分の重さの分だけ、体重も重くなります。
そもそも、むくみ(潜在浮腫)はピルを飲んでいなくても、月経前に起こりやすい症状のひとつです。
水分量が増えたことによる体重の増加なので、ピルを止めればすぐに戻ります。
二つ目は、エストロゲンのもうひとつの作用で脂肪を増やすというもの。
エストロゲンが増えると女性の乳房や太股、腰回りなどに皮下脂肪がつき、外見的にも女性らしいボディラインを作り上げる働きがあります。
なかでも歓迎されるのが、ピルを飲むと胸が大きくなるとされる副作用です。
これもエストロゲンの作用の働きによるもので、脂肪が胸についた結果なのです。
三つ目として、ニキビが出やすくなることもあります。
ピルを飲み始めた最初の3カ月間によくある症状で、摂取カロリーをコントロールをすることで回避することができます。
ピルを飲みながら体重増加を防ぐには??
ピルを飲みながらむくみを抑えて体重増加をコントロールしてダイエットするにはどうすればいいでしょうか。
先にみてきたように、あるいは皆さん既にもよくご存じのように、ピルには生理不順を治したり、重い生理を軽くする効果、月経前症候群(PMS)を軽減する効果、更年期症状や骨粗鬆症を予防する効果、女性特有のがんを予防する効果、子宮内膜症にかかる確率を下げる医療面の効果に加え、胸を大きくしたり、ニキビ・肌荒れや多毛症を改善したり、皮膚の老化を抑制するといった美容面の効果など女性にとってうれしい効果がたくさんあります。
ですので、ピルは是非とも活用したい薬剤ですが、むくみや体重増加は困るし、どうしたらいいか、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です。
ピルを飲みながらダイエットを成功させることはできます。
それは、「溜めこむのを少しでも少なくする体づくりを心がける」ことです。
そして、そのコツは、水分代謝を良くすることにあります。
水分代謝をうながす栄養を摂る、水分代謝、血流をうながすマッサージをするなどが該当します。
痩せにくい時期のダイエットのコツは水分代謝を促すことに尽きます。
そして水分代謝をうながすために必要な栄養素が、カリウム、ビタミンEおよびクエン酸の3つなのです。
まず、この3つを実践してみてください。
他にももちろん方法はありますが、まずはこちらをお試しいただきたいと思います。
ピルによる体重増加
ピルによって増えてしまった体重は一刻も元に戻したいですよね?
ピルは妊娠中の状態と同じ錯覚を起こしているためむくみやすかったり、食欲増進したりします。
むくまないようマッサージをしたり食べすぎに気をつけましょう。
それでも体重増加がとまらないという方は、太りにくいピルもあるので病院に相談してみるといいでしょう。