アロマオイルやハーブは高血圧の対策にとてもいいそうですね。
しかし、高血圧の人には、ローズマリーは向かないそうです。
ローズマリーはミントのようなスーッとする香りで、使用している方も多いのではないでしょうか。
高血圧の人に向かない理由は何なのでしょうか?
高血圧の人にオススメのアロマオイルもあわせて紹介したいと思います。
また、日常生活でできそうな、高血圧対策も紹介します。
アロマオイルの香りに癒されるとどんな効果があるの?
アロマテラピーは、対象を厳密に定めた上での対処療法である、現代の西洋医学とはまったく違うアプローチで心身に働きかけます。
植物に備わっている有効成分によって、自然治癒力を高めたり、体調不良や疲労の回復、ストレスの軽減などに役立ちます。
さらには病気になりにくい体質を作る、未病の段階で防ぐ、という側面が強くあります。
例えば比較的ポピュラーなラベンダーはリラックスにうってつけですし、ペパーミントはさわやかな気分と同時に鼻をすっきりさせてくれます。
明るい気分になりたいときはオレンジ、皮膚のアンチエイジングにローズマリーなど、体にも心にも働きかけるのが、アロマオイルなのです。
オイルの作用のなかには、血圧降下といった具体的なものももちろんあり、鎮静や血圧降下作用をもつオイルを適切に用いることによって、高血圧のような現代の代表的な病気に対しても、アロマテラピーを用いてみる意味は十分にあると言えます。
とはいえ、300種類以上あるアロマオイルのなかから選ぶのは大変だと思われるかもしれません。
しかし、まずは軽い気持ちでお気に入りをいくつか探してみるのがいいでしょう。
香りがなんとなく好き、というような場合、実は今の自分の状態にそのオイルがぴったりである、ということもよくあるのです。
アロマオイルのローズマリーの効能
アロマオイルのなかでは有名なローズマリーオイルについて説明します。
ローズマリーオイルの特徴は、心身ともに循環、亢進させる作用です。
含まれているベルベノンという成分は、胆汁の分泌を促進することによる肝機能の強化、脂肪を溶かすと同時に代謝を促進する作用による肥満・糖尿病・動脈硬化の防止、などの効果があります。
生活習慣病の予防にうってつけですが、しかし注意すべきは血圧をあげる作用もあるので、同じ生活習慣病でも高血圧がある場合は避けるべきアロマオイルでもあります。
他に代表的なものとして、消化促進・発汗作用・利尿作用・うっ滞除去・生理を起こさせる通経作用などがあります。
うっ滞除去作用は血行不良からくる冷え性やむくみなどの改善につながります。
また、筋肉痛や頭痛、膀胱炎、リウマチ、関節炎、月経痛などの痛みにも効果があります。
自律神経のバランスをとる効果もあるので、落ち込んだりイライラしたとき、あるいはやる気が起きないとき、不安なとき、などにも使用すると、すっきりして物事に集中できるようになります。
さらに、肌に関しては、肌のハリを保ち、しわを防止するなどの女性に嬉しい効果もあり、にきびやあかぎれの緩和、ふけや脱毛の予防としても使用できます。
肌に使用する場合は、バスタブにアロマオイルを垂らして楽しむ他、オイルに混ぜてのヘアケア、スキンケア、などの方法がオススメです。
アロマオイルのローズマリーは高血圧の人には向かない理由
アロマオイルとはいい香り、で終わるようなものではなく、もっとしっかりした作用のあるものです。
古代エジプト人には娯楽の道具ではなく体によいもの、という認識があったようです。
現在でもフランスでは医療の一環として、医師が処方する場合もあります。
一般的に高血圧によいハーブは、お茶として飲むのならレモンバーム・オレンジブロッサム・パッションフラワーなどです。
アロマオイルとして使用するのならば、ラベンダー・グレープフルーツ・ジャスミン・ゼラニウムなどです。
逆に、高血圧の方が避けるべきアロマオイルは、セージ・タイム・ヒソップ・ローズマリー・ユーカリプタスです。
これらのアロマオイルは、交感神経を優位にさせ、精神を亢進させます。
血管を広げ、血流をよくします。
このような状態は高血圧の方にはあまりよくありません。
さらに血圧が上がることになるからです。
逆のことも言えます。
このような高血圧の方が避けるべきアロマオイルは、低血圧ややる気のでない方にとっては、よいアロマオイルと言えるかもしれません。
このように、自分の体と相談しながらアロマオイルは選ばれるべきものです。
高血圧の症状にアロマオイルとハーブで対策
高血圧対策の代表的なアロマオイルはイラン・イランです。
含まれているセスキテルペン類が血圧を低下させ、さらに緊張や不安を和らげ、神経を穏やかな方向へと導きます。
またラベンダーも典型的なリラックスに効くアロマオイルです。
不安や落ち込みにとてもよく効き、精神と肉体のバランスを整えて穏やかな方向へと導き、血圧も安定させてくれます。
マジョラムは鎮静・バランスをとる作用で、神経疲労や慢性的な疲れを緩和させ、リラックスをもたらします。
正反対の作用を持つ代表的なものとしてはローズマリーです。
それぞれの効能、作用をよく見て、注意して選ぶことが必要です。
ではお茶として飲むハーブはどうでしょう。
そもそもハーブは、どれも抗酸化作用や血管のつまりを防止する作用があるので、高血圧の対策には適しています。
代表的なものというとホーソンでしょう。
ホーソンは特に高血圧によいとされるハーブで、西洋では「心臓のハーブ」として知られています。
高血圧だけでなく、動悸や息切れなどの心臓系の病気に昔から使われてきました。
科学的にも最近は、研究の結果として、心臓のポンプの働きを強化し、血管を健康に保つ効果があることがわかってきました。
長期利用にも向いており、心血管系の植物療法では長く使用されていました。
鎮静・利尿作用のあるリンデンや、リラックス効果のあるジャーマンカモミールなどとブレンドするとさらに効果的です。
ローズマリーがダメなら、高血圧の人にオススメのアロマオイルは?
高血圧は心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
現在の医学では、薬物療法に偏っていますが、食事や精神的なケアの他に、アロマオイルで対処することもできます。
オススメするアロマオイルは、ラベンダーやイラン・イラン、レモンです。
アロマオイルは、鼻から脳の辺縁系に届き、体をめぐりながら作用します。
例えば、マッサージには、ボディオイルに5%アロマオイルを混ぜたものを使います。
脳に香りが届いてリラックスしているなかで血流が促進されるので、とても効果的です。
また、湯船に数的垂らすと湯気となって香りが広がり、とても効果的です。
副交感神経が優先となり、血管が広がり、リラックスが促進されます。
香りを効果的に日常生活のなかに取り入れることによって、無理なく、ゆっくりとですが確実に、正常な血圧を保つことができるのです。
なお、代表的な血圧降下作用のあるアロマオイルは、次のようなものです。
ローズマリーのような、作用が正反対のものは危険ですので避けてください。
・イランイラン(リラックス・鎮静作用・血圧降下)
・クラリセージ(血圧降下)
・ダジェティーズ(血圧降下)
・ボダイジュ花(血圧降下、利尿作用)
・マージョラム・スイート(自律神経調整作用、沈静)
・メリッサ《レモンバームとも言う》(鎮静効果)
・ラベンダー(沈静、血圧降下)
・レモン(血圧降下)
・プチグレン(鎮静効果)
日常的にできる高血圧対策!体と心をリラックスさせましょう
高血圧は、肥満とかなり関係がある、と言われています。
肥満を解消するには、やはり適度な運動、それも有酸素運動が効果的だとされています。
この有酸素運動を長い期間続けることで、血圧はかなりの確率で下がるでしょう。
一方、怒りや悲しみなどの情動的なストレスも、高血圧の原因になる、という報告があります。
こちらは肥満よりやや論証が弱いので断言はできません。
しかし、情動的ストレスで一時的に血圧が上がるのは事実です。
この情動的ストレスにも対処しましょう。
具体的には、ため込まないことです。
なかなか難しいことですが、すぐに解消するようにしましょう。
例えば半身浴、ヨガ、アロマオイルなど、自分なりのリラックス方法をいくつか持っていると安心も手伝って、血圧が上がりっぱなしになることを防いでくれます。
リラックス方法を先に決めておくことは、たとえばイライラしてあわててラベンダーオイルを手にとったつもりがローズマリーオイルで、勢いにまかせて思い切り香りを吸い込んでしまった、などということを防いでくれます。
また、寒さによっても血圧は上がります。
特に、急激な温度差には注意が必要です。
冬場のトイレや風呂場などで心血管病で倒れる、いわゆるヒートショックです。
これらの場所にもヒーターなどを置き、部屋ごとの温度差をなるべく小さくしましょう。
体と生活環境を整えることで、高血圧は対処することがかなりできるものなのです。
リラックスして高血圧を予防しましょう
アロマオイルによる高血圧の予防はとてもよさそうですよね!
気持ちを安定させてくれて、リラックスをすれば、血圧の上昇の予防に繋がりますよね。
高血圧の方は、医者による薬の治療も必要な場合はあると思いますが、日々の生活で自分でできる対策をしてください。!
情動的ストレスによる血圧上昇は、自分なりのリラックス方法で解消しましょう!
マッサージやストレッチで、体の状態を整えるのもいいかもしれませんね。