群発頭痛でイミグラン注射!イミグラン注射の効果と副作用!

最終更新日:2024/05/21

季節の変わり目などに毎日のように痛みが生じるなど、ある期間に集中して痛みが繰り返し起こる頭痛に襲われることはありませんか?
それは群発頭痛といわれるもので、群発発作は1〜2ヶ月位と一定期間続きます。
その後、比較的長い寛解期があります。
寛解期は数ヶ月~数年、人それぞれ異なります。
内服薬はほとんど効かなくイミグラン注射が有効とされています。
そこで、群発頭痛とイミグラン注射の効果と副作用を調べてみました。

イミグラン注射のイミグランとは?

イミグランは、別名をスマトリプタンといい、国内初のトリプタン系の片頭痛に対する治療薬です。

この薬は中枢神経系にある受容体の一群であるセロトニン受容体に直接作用することで、血管の拡張と炎症を抑えて、血管を正常な状態に戻すことで痛みの症状を和らげます。

この薬の利点は痛みが起きてからでも高い効果を期待することが出来、多くの方が服用しています。

主に錠剤として広く処方されていますが、点鼻薬や注射薬のように効き目を早くしたものもあります。

しかし副作用は強く、人を選ぶ薬でもあります。

主にセロトニン症候群というものがあり、セロトニンの濃度が高くなると、頭痛、めまいや嘔吐等の症状がではじめ、ひどい場合は昏睡状態に陥り、最悪の場合は死亡するという事も起きてしまいます。

また神経系にも影響を与え、異常発汗や高血圧、吐き気や下痢。筋肉の痙攣等も起きてしまいます。

さらに緊張型頭痛に対してはこの薬は効果がないため、使用する際は医師へ相談することを強く進めます。

イミグラン注射のイミグランの副作用とは?

イミグランを注射などで使用した場合、副作用が起きてしまう場合があります。

イミグランの副作用は多岐にわたり、例えば発疹やかゆみといった過敏症状や吐き気、嘔吐、ねむけやめまい、手足の痺れなどから、ひどい場合は呼吸困難や肝機能障害、眼障害等と様々な症状があります。

また他のスマトリプタン系の製剤でも副作用は多く、不整脈や血管収縮等も起きる場合があり、長期にわたって服用する場合には必ず医師に相談して下さい。

イミグランには鎮静効果もあるため、症状が出てから服用ことで効果をより強く感じてしまい、薬を飲みすぎてしまう方が多くいます。

多くの方にとって副作用は1~2回の服用ぐらいではまず現れないようですが、早い人では4~5度目ぐらいから吐き気や動悸、めまいといった症状が現れ始めるようです。

またこれらの副作用が現れだしても「頭痛よりはまし」といった考えから薬を飲み続けてしまう方もいます。

そのまま服用を続けると、取り返しのつかない症状になってしまう可能性もあるので、副作用が現れた場合は一人で判断せずに必ず医師に相談して下さい。

イミグラン注射の注意事項

イミグランの処方に際して、患者自身で自己注射が可能であると判断された場合、イミグランキット皮下注3mgという自己注射キットを使用して、医師から注射のトレーニングを受ける場合があります。

これはイミグランは副作用の強い薬であり、多くは錠剤にて処方されますが速効性の高い注射の場合、効果が強く現れる分、副作用もまた強く現れてしまうためです。

このイミグランキットは患者本人の判断によって必要なときに速効性の高い治療をすることができます。

一度皮下注射を行った場合は、最低でも次の使用までに一時間以上間隔を空けて使用します。

また24時間以内に使用できる回数は2回までです。

このイミグランキットを使用する際に特に注意することは、以前にイミグラン、または他のスマトリプタン製剤を使用した際に発疹やかゆみといった過敏症状が起きた方。

また、心臓病や、高血圧、肝臓病や腎臓病を患っていないか。

そして現時点で他の薬を使用しているかどうか。

妊娠中、授乳中かどうか。

これらに該当している場合は、副作用が強く現れる、また症状が悪化する可能性があるため、必ず医師に相談するようにして下さい。

イミグラン注射が効く群発頭痛とは?その特徴は?

イミグランは群発頭痛にも効果があります。

群発頭痛とはある期間に集中して頭痛が起こるという症状であり、例えば春先等の季節の変わり目などに多く現れます。

そのため緊張型頭痛や片頭痛に比べると患者数が少なく、あまり一般的ではないものです。

一度痛みが現れた場合はそれからおよそ1~2ヶ月の間毎日のように頭痛が続きます。

そして頭痛が治まっても半年から2~3年ほど経つと、また同じような頭痛に見舞われます。

この頭痛の起きている期間を群発期と呼び、それ以外では頭痛はすっかり治まってしまいます。

群発頭痛の症状は男性に多く見られ、患者数は女性に対して4~5倍とも言われています。
群発頭痛の特徴は「眼がえぐられるような」と表現されるほどのひどい痛みで、あまりの痛みに耐え切れず壁に頭を打ち付ける人もいるというほどです。

症状が現れる部位は頭の片側の目の奥や上あごのあたりで、一度痛み始めると15分から3時間は続きます。

また起こる時刻はほぼ一定で、明け方に多く見られます。

そのため痛みで目が覚めてしまう人もいます。

このように病院にいくまで耐えられないため、医師の指導の下、自己注射をするためのトレーニングというものがあります。

イミグラン注射が効く群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は睡眠不足等によって体内時計等の生活リズムの乱れが主な理由だと考えられています。

直接の原因は目の奥の血管に炎症などの異常が生じるためにおきると考えられており、この炎症の原因が、生活リズムの乱れにあるとされています。

一日の身体のリズムを刻む体内時計は、脳の視床下部に備わっており、夜の睡眠や朝の目覚めをコントロールしています。

また自律神経の調整も行い、様々なホルモンの分泌にもかかわっています。

夜更かしなどで体内時計が乱れると視床下部から目の奥にある三叉神経にその情報が伝えられ、その情報を「痛みの情報」として受け取ることで炎症の起きる物質を放出するためと考えられています。

そして炎症が起こり、それがさらに三叉神経を刺激するといった悪循環が出来上がってしまうのです。

イミグランを注射などで摂取することによりこの炎症を抑え痛みを軽減することができますが、根本的な治療にはなりません。

できるだけ生活リズムを乱さないように心がけてください。

イミグラン注射が効く群発頭痛の対処法と予防法

群発頭痛の治療法には二つあり、一つはイミグランなどの薬を注射などで投与する薬物療法。

もう一つは酸素を吸入することで治療する純酸素吸入法です。

薬物療法はイミグランやスマトリプタン系の薬を投与することで痛みを抑える方法です。
これは現在自己注射キットも発売されており、速効性の高い注射による投薬を自分で行うことが出来ます。

他にも手軽な点鼻薬もありますがこれらは効果が出始めるまでにどうしても時間がかかってしまいます。

純酸素吸入法とは純度100%の酸素を吸入する方法です。

医療用の酸素ボンベからマスクで酸素を吸うことで痛みを緩和させることが出来ます。

これは病院を通して酸素ボンベとマスクをレンタルすることができ、自宅にいてもすぐに使用することが出来ます。

吸入を始めてからおよそ5分ほどで症状が和らぎ始めます。

しかし薬に比べると高額になってしまいます。

いずれも予防をしておくことが一番効果があり、群発頭痛を誘発しやすいアルコールやタバコを控えたり、睡眠不足にならないように日常生活をちゃんと送る事が一番大事でしょう。

イミグラン注射で群発頭痛を乗り切ろう

群発頭痛は、耐え切れないほどの激しい痛みが襲うとても怖い病気です。

群発頭痛に有効なイミグラン注射を自己で打てる注射キットが認可されました。

医師の受診をした上で、キットを処方してもらうそうです。

自己注射は痛そうで怖いですが、上手につきあって群発頭痛と向き合っていきましょう。
何か不安やおかしいことがあったら必ず医師に相談しましょう!

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