トイレの我慢しすぎは危険?限界まで達すると体が壊れるの?

最終更新日:2024/04/07

女性の皆さんは、デート中トイレに行きたくなったら、彼に「トイレに行きたい」と言えますか?

それとも、言えずにトイレを我慢してしまいますか?

多少の我慢は問題ありませんが、トイレを限界まで我慢しすぎると、身体に悪影響を及ぼすので注意が必要です。

今回はそんなトイレの我慢と身体への影響についてお話しします。

デート中「トイレに行きたい」と彼氏に言えますか?①

デートの最中に用を足したくなった場合、相手に「ちょっとトイレに行ってくる」とはなかなか言いにくいものです。

ある程度親しくなっているのなら気兼ねしないかもしれませんが、付き合ってそれほど経っていなければ恥ずかしいと感じてしまうことでしょう。

ですが女性にアンケートを取ってみたところ、8割以上の女性が「言える」という回答を出しました。
その理由は、やはり「身体に悪いから」というのが最も多かったようです。

尿意や便意を限界まで我慢すると、膀胱炎や便秘になる可能性があります。
無理をした結果、実際に身体を壊してしまった人もいるようです。

中にはこんな意見もありました。
それは「早めに言わないと、もし混んでいたら困る」というものです。

トイレに行きたいと言いそびれたことで、高速道路で限界が来てしまい、インターを降りても適当なトイレが見当たらず、仕方ないので近くの民家で借りたというエピソードもあります。

確かにトイレが必ず空いているとは限りません。
設置数が少なければ混み合いますし、清掃中や故障などで使えない場合もあります。

言いにくいことではありますが、生理現象はどうしようもないので、トイレに行きたくなったら身体のためにもきちんと申告しましょうね。

デート中「トイレに行きたい」と彼氏に言えますか?②

デートをしている最中でも、トイレに行きたくなったら「行きたい」とはっきり言える女性の中にはこのような意見も見られました。

それは限界まで我慢することは身体にも良くないが、何よりも「お互いの仲が悪くなる」というものです。

考えてみればトイレを我慢するという行為は相手のためではなく、恥ずかしいと感じる自分自身のために行います。

相手からしてみれば、むしろ素直に言ってくれた方が助かることでしょう。
生理現象なのですから、気を遣う必要はないのです。

我慢することに意識を集中させてしまい、上の空になってしまってはろくに会話も出来ません。
これではせっかくのデートが楽しくありませんし、相手を不快にさせてしまいます。

我慢することにメリットはなく、それどころか悪い影響しか及ぼさないのです。

とはいえそれでも言いにくいと思ってしまう人も少なからず存在します。

様子がおかしいと思って、さり気なくトイレに行くように促してくれる彼氏だと嬉しいですよね。

トイレを我慢し、限界に達するとどうなる?①

トイレを限界まで我慢すると、大腸菌が溜まるので膀胱炎を引き起こし、酷くなると糖尿病になってしまうことがあります。

膀胱の大きさは年齢によって変化します。

今の年齢に1を足し、30(ミリリットル)を掛け算すると現在の膀胱がどれくらいの大きさであるのかが算出されます。

0歳児は30ml、3歳児が140ml、15歳になると300mlが大体の目安と言われています。

排出される尿の量は順番に60、600、1,500ml前後となり、成人は1,000~1,500mlが標準とされています。
これが400ml以下になると「乏尿」、100ml以下では「無尿」と呼ばれています。

なお尿は少なくてもいけませんが、多すぎても問題です。
水分の摂り過ぎなどで一時的に増えるくらいなら特に影響はありません。
しかし常に多いのなら何らかの病気を疑いましょう。

3,000mlを超える量の尿が毎日続いている場合、多尿症になっている可能性があります。

体内の水分のバランスが崩れると発症し、よく知られているのは腎性尿崩症と中性尿崩症の2つです。

トイレを我慢し、限界に達するとどうなる?②

トイレを我慢した場合、限界に達すると膀胱炎になる可能性があります。

膀胱炎にもいくつか種類があり、比較的多く見られるのは腎性尿崩症と中枢性尿崩症の2つになります。

腎性は腎臓に炎症が発生したり、高カルシウム血症によって引き起こされることがほとんどですが、稀に細菌やウイルスを防ぐ薬剤の副作用が原因となることもあるようです。

この症状に見舞われると尿の量が一目で分かるくらいに増え、喉が渇くので水分を欲するようになります。
毎日3~4リットルほどの尿が出ていると発症しているかもしれません。

中枢性尿崩症は腎性よりも深刻であり、脳に傷や炎症が起こっていることが多いようです。
これは尿が過剰に出ないようにする「バソプレッシン」というホルモンが不足していることで起こります。

通常は尿と一緒に出て行った水分を回収して、いらなくなった成分だけを取り除いてくれます。
ですがバソプレッシンが足りないとこれが出来ず、尿が増えるのです。

トイレに行く頻度も重要になってくるので「尿の量÷膀胱の大きさ」という式に当てはめて算出してみましょう。
標準は4~6回となります。

この回数が増えると「頻尿」と呼ばれます。
判断基準は2時間未満の間隔でトイレに行きたくなることです。

限界まで我慢し続けると、膀胱炎より深刻に

トイレを限界まで我慢した場合、最も発症しやすいのは膀胱炎ですが、酷くなるとさらに深刻な病気へと発展する可能性があります。

それなら尿を溜め込んでいる膀胱が大きくなれば、余裕が出来て良いのではないかと考えてしまいますが、これは逆に尿が出にくくなってしまうのです。

そもそも尿を出すという行為は、膀胱壁平滑筋と呼ばれる筋肉が伸び縮みすることで絞り出すのですが、膀胱が大きすぎるとこの筋肉が伸びきってしまうので、なかなか縮んでくれなくなるのです。

すると尿が上手く出せなくなります。

尿を溜めるのも、出すのもスムーズに行える尿の量は、身長170cmほどの成人男性なら700ml、180を超えると1,000mlくらいが目安となっています。

膀胱が大きくなる、つまり体内に残る尿の量が増えれば増えるほど身体の調子が悪くなります。

およそ2,400mlにまで達すると、自分の力では出すことが出来なくなってしまうため、我慢はなるべくしない方が良いでしょう。

放置しすぎると膀胱内にある神経に異常を来したり、尿を一時的に溜めておく腎盂が膨らみ、水腎症という病気を引き起こします。

このような症状に心当たりがあるのなら、手遅れになる前に病院へ行って下さいね。

便意も我慢は禁物

トイレは基本的に限界まで我慢してはいけません。
それは尿意も便意もどちらもです。

便意を我慢すると腸が「出す必要がないのか」という判断を下してしまい、便秘になってしまいます。

通常は胃から送られた食べ物に反応して、結腸と呼ばれる部分が活発に働き出します。
すると腸が活性化して、便が一定量溜まると脳へ信号を送ってくれます。
排泄する際には腸の周辺にある神経や筋肉へと便の排出を促す信号が送られます。

しかし腸から脳へ信号を送った時に、脳が「出さなくて良い」と返してしまうと、そこで動きが止まります。

1、2回くらいなら問題はありませんが、これを何回か繰り返すと腸も信号を認識しなくなり、脳に便意を伝えなくなってしまうのです。

こうなるとすぐには改善されないので、食物繊維を摂ったり、こまめに運動をするなど、いろんな対処法を取らなければなりません。
我慢することで便意を感じなくなった人は、まずは「我慢をしないようにする」ことを意識しつつ、脳と腸が正常に働くように努力を続けましょう。

「トイレに行きたい」と言う勇気

誰かとのお出かけ中に、「トイレに行きたい」と言うのは少し恥ずかしいかもしれません。
気になる彼とのデート中なら尚更勇気がいりますよね。

しかし、今回、トイレを我慢する危険性をお分かりいただけたかと思います。

自分の身体のためにも、我慢せず、行きたくなったら「行きたい」と言う勇気が必要です。

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