バタフライと聞くと、とっても難しい泳ぎ方だと思ってしまいますよね。
競技となると話は別ですが、実はバタフライは初心者でも泳ぐことができる泳法なんです。
基本的な動作やコツも意識しながら泳ぎ方をご紹介していきたいと思います。
また、バタフライで息継ぎ・腕が上がらないなどよくある悩みの改善方法もご紹介していきたいと思います。
バタフライって難しいイメージ・・
バタフライは激しい泳ぎ方をしていて、水泳の上級者がするものと思っている人が多いと思います。
実は、バタフライは、平泳ぎがら変形した泳ぎ方で、ビギナーの人でも簡単に泳ぐことができる、ということで始まりました。
でも、バタフライを泳ぐようになるには、まずは基本的な動き方や泳ぎ方を覚えていくとよいでしょう。
そうすれば、腕が上がらない等のバタフライの泳ぎ方の問題も解決できます。
4泳法の中では、バタフライは両腕が対称に動き、息継ぎもちゃんとできます。
ですから、バタフライは誰でも、楽に、長く泳ぐことができるのです。
同じような対称の動作をする平泳ぎよりも、速く泳ぐことができるのは、バタフライのよいところです。
バタフライの特徴として、両足を合わせて、イルカのように蹴って泳ぐドルフィンキックがあります。
平泳ぎからバタフライに変わるきっかけとなった出来事は、ドイツ人の平泳ぎの選手が足を怪我して、足の負担を減らすため、このバタフライの泳ぎ方が生まれました。
イルカをイメージしながら泳ぐのも大切です。
バタフライの泳ぎ方のコツは?
水泳は水の抵抗を少なくするのがポイントです。
バタフライは、力が入ってしまうと無駄な力が入ってしまい、腕の動きがぎこちなくなります。
腕が上がらないからといって、無理にするのではなく、腕は楽にリラックスして、ストロークを流れるようにし、速く泳げるようにしていきましょう。
うねりの少ない泳ぎ方を、”フラットバタフライ”又は”気をつけバタフライ”といいます。
バタフライのときに、うねりをしようとして、余計な力を使ってしまい、疲れてしまいます。
気をつけの姿勢でまっすぐに泳ぐフラットバタフライは、楽に泳ぐことができます。
ドルフィンキックをする前に、グライドキックを練習すると、ドルフィンキックを習得しやすくなります。
グライドキックは、腰の動きが特に重要で、腕や足は力を抜き、腰を意識してやってみましょう。
グライドキックができるようになったら、ドルフィンキックの練習です。
ドルフィンキックは、第一のキックで前進し、第二のキックで息継ぎのために身体を浮かせます。
バタフライの腕の動かし方は?
バタフライの腕の動かし方をきちんと覚えると、腕が上がらない等の問題も解決できます。
バタフライの手の動かし方は、実は細かく分かれています。
まず、水から出た手を水に入れ、腕が伸びきるところまでをエントリーといいます。
エントリーは肩幅くらいで着水し、キャッチのポイントまでに、水の流れに払い落とす感じでやります。
キャッチは腕をしっかりと伸ばすことが大事です。
エントリーで着水して、前に出た手が一番伸びるところまで出します。
姿勢がフラットな状態でいることが大切です。
キャッチで伸ばした腕で水を捕らえ、ももの下まで引く動作をプルといいます。
プルは重要な動作になるので、なめらかな動きになるように、腕に力が入らないようにしましょう。
プルで引いた腕を後ろに押し出す動作をフィニッシュといいます。
プッシュと同じ意味です。
フィニッシュでかいた腕を、エントリーに繋げる動作をリカバリーといいます。
フィニッシュの流れを、エントリーに繋げるよう意識して泳ぎましょう。
バタフライで息継ぎ・腕が上がらない・進まないはよくある悩み!
バタフライで息継ぎがうまくできない理由は、キックやストロークの動作と息継ぎのタイミングが合わない、又は、息を吐いていないということです。
息継ぎのタイミングは、プッシュのとき、第二のキックの振り下ろしにより体が浮いたときに息継ぎします。
水泳は背泳ぎ以外は水中で呼吸を止める必要があります。
水中でゆっくり息を吐いてから息を止めるとと、自然に息を吸うことができます。
またバタフライのリカバリーのときに、腕が上がらないという人が多いです。
力の問題と思う人もいますが、上手に泳ぐ人はリカバリーをしています。
それは、第二のキックと腕を上げる動きをうまくやることです。
キックのタイミングと、腕を上げるタイミングがうまくできると、腕が楽に上がり、スムーズなリカバリーができます。
前に進まないのは、無駄な力が入ってしまっていることが原因です。
腕を力いっぱい動かすことや、足を力いっぱい動かすのは逆効果です。
楽なフォームで泳ぐように意識してみましょう。
無駄な力が入ると、前に進まず、ただただ疲れてしまいます。
腕が上がらない原因を知って改善してみしょう
バタフライのときに、腕が上がらない、腕が回らない原因はなんでしょう?
その原因として、呼吸のタイミングが早い、プッシュが弱い、うねりと腕のタイミングが合っていないということが挙げられます。
呼吸のタイミングが早く、腕を回している最中に頭を入れてしまうと、腕が回らなくなってしまいます。
なので、腕を押し切り、そのタイミングで頭をあげると、腕が回しやすくなります。
腕を回し、前に伸ばすタイミングで頭を入れるといいです。
プッシュが弱いことにより、腕が回らない原因にもなります。
まずは、まっすぐ後ろに押せるようにして、バタフライに慣れてきたら、肘を曲げて押せるようにしましょう。
うねりと腕のタイミングが合っていないということが挙げられます。
上体が下向きになるときと上向きになる場合があります。
下向きのときに腕を回すと身体を無理に上に向けなくてはならず、腕が回りません。
うねりのタイミングで上体が上向きになったら、腕を押すと、楽に腕を回すことができるはずです。
バタフライの腕が上がらない原因は肩の炎症の可能性も?!
バタフライ動作の間違い以外にも腕が上がらない原因として、肩の炎症の可能性もあります。
オーバーユース症候群は、泳ぎ過ぎ等でストロークの反復により、肩の腱が炎症を起こしてしまう症状です。
クロールやバタフライでは、腕の運動といってよいほど、肩関節はフル活動します。
このような動きは故障を起こしやすいです。
クロールやバタフライは、水から抜いた腕を前に運んで、また、水の中に入れます。
水に入れる前に、肩関節を内側に回し、前の方に思い切り伸ばします。
肩甲骨と上腕二頭筋がぶつかり、擦れます。
水中で肩を内側に引くので、擦れ合い腱の血液循環が悪くなってしまいます。
腱の炎症が起きると、少しずつ摩擦が強くなります。
その肩関節痛を水泳肩といいます。
症状が重い場合は、腱板損傷、インピンジメント症候群を発症し、腕を上げると痛いという症状がでます。
夜間痛や可動域制限があるときには注意しましょう。
もし、症状が良くならなければ、MRIで検査をしましょう。
レントゲンでは分からない場合もあるので、そのときは、専門医に相談してください。
バタフライに挑戦してマスターしよう!
いかがでしたか?
バタフライって難しいイメージですが、基本動作をしっかり身に付けることで格好良く泳げる泳法のようですね。
コツは無駄な力は入れずにスムーズな動きをすることのようですね。
イルカの様に泳ぐイメージで、楽しみながら練習をしていけるといいですね。
腕が上がらない・・という悩みがある方、肩に痛みがある場合など炎症している可能性もありますので、病院で診てもらってくださいね。