腰の痛みがなかなか取れなくて、検査したらヘルニアと診断された方も多いのではないでしょうか。
手術するくらいまで悪化していると、費用も時間も掛かってしまいます。
そうなる前に対処していきましょう。
今回は、ヘルニアの痛みを軽減するための注射の費用やその他の治療法をご紹介します。
腰のヘルニア注射費用
ブロック注射は、強い痛みや薬物療法で効果がないときにも、効果のある療法として用いられます。
また、外来でできる処置法でもあり、長期間の鎮痛効果もあります。
ブロック注射は保険適応内で、3割負担や1割負担の通常の保険点数方式が適応です。
ヘルニアの腰痛へのブロック注射は、1回の処置をするのに必要な費用は、約500円から4,000円程度で、病院やクリニックによっても違います。
もし、保険適応でなければ、約13,000円ほどかかってしまいます。
この他にも麻酔やレントゲン代等、別途かかります。
一般的には、1回の処置としては、平均6,000円です。
ですから、10,000円あればお釣りが返ってきます。
また、平均3回程度試行する人が多いです。
ブロック注射は効果ある注射で効き目があるという人もいますが、人によっては全く効き目がないという人もいます。
ただ、手術よりは費用を抑えることができるので、ブロック注射だけでなく、リハビリと合わせて改善させようとする人は多いようです。
ヘルニアの注射の注意点
ヘルニアのブロック注射は、副作用がほとんどないと言われてます。
ただし、技術レベルの低い病院や医師から間違った施術を受け、副作用が出ることもあります。
間違った施術とは、間違った部位にブロック注射を受けてしまうことです。
そのことにより、症状が悪化したり、重度の副作用が出てしまうかもしれません。
症状が悪化してしまう例としては、医師が誤った場所にブロック注射したため、注射で治療したとたん、ベットから起き上がれなくなってしまったり、歩いて帰れなくなったというのもあります。
このような場合には、医師の責任になりますが、多くの病院では、治療の前に念書を書かせて、患者に責任転嫁することもあります。
無責任と感じることもありますが、患者側も責任を持って、治療を受けることが求められるのです。
費用も副作用の治療のため、思わぬ大きな負担になることも考えられます。
ですから、信頼の置ける大きな病院の脊椎専門医やペインクリニックの麻酔科の専門医を探すことをオススメします。
ヘルニアの注射には種類がある
ブロック注射は、ヘルニアによる腰痛を緩和させるための注射です。
痛みが起こり、交感神経が異常緊張し、血管収縮して血液循環が悪化し、痛み物質が増加して、痛みが増大してしまうという悪循環を起こします。
この痛みの悪循環を断ち切るのが、ブロック注射です。
腰の注射は痛いといいますが、ブロック注射の前に痛み止めを打つので、ほとんど痛みを感じることはありません。
硬くなった筋肉がつくるしこりのような筋肉のポイントに注射します。
1回の注射で痛みがなくなる人もいれば、何度も繰り返し注射をすることで、痛みがなくなる人もいて、それぞれ違います。
椎間板ヘルニアの強い痛みから逃れたい人にとっては、ブロック注射は強い味方です。
きちんとした場所に注射すれば、すぐに痛みがなくなるからです。
ブロック注射は3種類あり、トリガーポイント注射、選択的ブロック注射、非選択的ブロック注射があります。
費用は病院や治療法によりさまざまですが、だいたい6,000円程度です。
トリガーポイント注射の効果や費用
首、肩、背中、腰、おしり等の筋肉が疲労や血行不良が続いて強く緊張すると、こわばりができます。
このこわばりの中に、硬く、痛みを伴うしこりのようなものを、トリガーポイントといいます。
そのトリガーポイントが、強い痛み、しびれ、筋力の低下の症状を引き起こします。
トリガーとは引き金という意味で、ピストルの引き金を引くとピストルの弾が遠くに飛ぶように、トリガーポイントを押すと痛みが他のところに現れるので、そう言われています。
この痛みは神経に沿って痛むのではなく、神経ではない別の場所で痛みを感じます。
ですから神経痛ではなく、関連痛と言われます。
気になるトリガーポイント注射の費用ですが、トリガーポイント注射は保険が適応内なので、高額な費用にはなりません。
何度かトリガーポイント注射を受けても安心できる治療費です。
病院にもよりますが、初診料を除いたトリガーポイント注射のみであれば、約1,000円でできるところもあるようです。
治療をする前に治療費を確認するとよいでしょう。
神経根注射の効果や費用
神経根ブロック注射とは、脊髄神経の根元の場所に、局所麻酔薬を注射することによって、脳に痛みを伝える神経を遮断します。
レントゲンの透視下で、身体の内部を透かしながら注射するので、的確に痛みの原因の場所に打つことができます。
また、痛みの元である神経に注射するため、ブロック注射の中でも一番効果が期待できる注射です。
この治療には、保険が適用されます。
初診料を除いた費用は、神経根ブロック注射のみであれば、1割負担の場合は1,620円で、2割負担の場合には約3,210円で、3割負担の場合には約4,820円です。
この注射で針先が神経に神経に近づくと、下肢に電気が走ったような刺激があります。
ヘルニアで傷ついた神経に当たったときには、いつも痛む場所にに痛みが走ります。
そして、麻酔薬が注入されると、痛みが引きます。
痛み止めの効果が1週間くらい続く人もいます。
この神経根ブロック注射は、4、5回までしかしません。
1回で痛みが取れる人もいれば、5回やっても痛みが取れない人もいます。
注射以外の治療法
ヘルニアの治療の際注射ではなく手技やストレッチ等の施術により、筋肉を柔らかくし、血行をよくして、トリガーポイントによる痛みを和らげることもできます。
トリガーポイントを改善するためには、手技や鍼治療が最も効果的です。
これらの治療はトリガーポイントブロックと言い、麻酔注射よりも効果があるという結果が出ています。
トリガーポイント注射の有効性を調べましたデータがあります。
そこから、疼痛改善率は鍼治療グループや冷却スプレーに加え虚血圧迫グループより、トリガーポイント注射を受けたグループのほうが低いことが分かりました。
ストレッチは、縮んだ筋肉を伸ばして、柔らかくし、伸縮機能や筋力を回復する効果があります。
また、血行もよくなるので痛みが減ります。
PNFテクニックでは、抵抗運動をすることによって、緊張した筋肉をリラックスさせ、神経と筋肉のつながりを回復させます。
このことにより、痛みやしびれの原因であるトリガーポイントを緩めると、症状が改善されます。
整形外科や整骨・接骨院、鍼灸院、整体院など様々な場所で施術を受けることができますが、費用に関しては保険適用外の場合もありますので事前にお問い合わせの上、行くようにしてください。
ヘルニア治療には根気が必要!
注射をしたからといって、1回で良くなるとは限りません。
長く続いた痛みを取り除くには、それ相応の時間と費用が掛かることを考慮しましょう。
我慢をせずに痛みや違和感があったら、医療機関で診てもらうと、時間も費用も少なく済むでしょう。
痛みのない楽しい生活を送れるように、健康には気をつけましょう!