リンパの詰まりは、全身の様々な不調の原因となります。
そこでオススメなのが、リンパマッサージです。
リンパマッサージって最近良く耳にしますよね。
セルフケアに取り入れて、健康体を維持しましょう!
今回は、リンパマッサージの効果と方法について紹介したいと思います。
また、マッサージのポイントと注意点も紹介します。
全身の疲労感やむくみはリンパの詰まりが原因!?
夕方になると足がパンパン。
年中手足の先が冷えている。
それは、全身を流れるリンパが滞っている証拠かもしれませんよ。
血液が栄養や酸素を全身に送るのに対し、リンパ液は老廃物を回収し排泄する役割があります。
リンパが詰まってしまうと老廃物が体内に溜まっていってしまうのです。
リンパが詰まると血液の流れも妨げてしまうため、さまざまな不調や病気につながってしまうので、早めに解消したいものです。
リンパの滞りによる影響は多岐に渡ります。
むくみや冷え、セルライト、肩こり、自立神経の乱れやイライラ、免疫低下などです。
リンパは滞りやすく、また心臓のポンプよって全身を巡る血液とは違い、筋肉の力でしか循環できません。
そのため、筋肉量の少ない女性は特に滞りやすくなってしまいますので、体がむくんで、太っているように見られてしまうのです。
リンパの滞り、女性にとっては厄介なことだらけですね。
そんな症状に効果的なのがリンパマッサージです。
リンパマッサージとは、リンパ液の流れを促進するマッサージ方法です。
リンパ液とは、体内を浄化・免疫力を保つ役割を担っている液体で、体を正常に保っています。
しかし、リンパ液の流れが滞ると、体に老廃物が溜まっていき、それが美容・健康の大敵となるのです。
リンパマッサージには、滞ったリンパの流れをスムーズにし、老廃物のを体外に排出して、体内バランスを整える効果が期待されています。
全身のリンパマッサージの効果①
リンパの流れが悪くなると、体に老廃物が溜まり続けてしまいます。
そうすると体にむくみが発生してしまいます。
体が腫れ上がったようになり、実際の体重より太く見えてしまうむくみ。
リンパマッサージをしてリンパの流れを良くすることによって老廃物を体の外へ排出でき、むくみが解消されていきます。
リンパは体中を循環させるように全身に張り巡らされています。
リンパマッサージはリンパの流れだけではなく、血流を良くすることもできますので、体が活性化され、基礎代謝も上げられる最適な方法といえます。
詰まっている一部のリンパを改善することで、他の部分も代謝がなされ引き締まることも期待できます。
つまり、リンパの流れを良くして基礎代謝を上げれば、痩せやすい身体になることが期待できるのです。
また、特に女性にとって気になるのが、ボコボコして見た目にも悪いセルライト。
この原因は体に溜まった脂肪と老廃物です。
この脂肪と老廃物が時間をかけて結合することでセルライトができてしまうのです。
セルライトを除去するには長い時間がかかります。
リンパマッサージは、セルライトの原因になる老廃物を体外に流して代謝を上げ、脂肪を燃やすのに効果的で、セルライトの除去に最も効果があるといわれています。
全身のリンパマッサージの効果②
便秘になると、お腹にガスが溜まって張ったり、不快感があり、イヤなことだらけですよね。
腸の働きが悪くなると、大腸に溜まった便を押し出す力が弱まり、腸の中に便が溜まっていき便秘になってしまいます。
リンパマッサージをすると排せつ機能がスムーズに働くようになり、腸の働きも活発になります。
便秘になってしまったら、便秘薬に頼らず、リンパマッサージをして健康的に便秘を解消していきましょう。
冷え性とは、血流が悪くなり、手先や指先などの末端に血液が届かなくなって起きる症状です。
冷え性を改善するには、体の末端まで血液を届けることが効果的です。
リンパマッサージは血流を良くする効果があるため、冷え性に対して効果があります。
リンパの流れが悪くなれば、体の免疫機能も弱り、風邪をひきやすくなったり病気にかかりやすくなってしまうのです。
ですから普段からリンパマッサージを方法を覚えて全身のリンパの流れを良くしておけば、リンパの免疫機能がしっかりと働くようになり、病気になりにくい健康的な体をつくることができるでしょう。
体調を崩しやすくなったり、疲れやすくなったと感じている方は、ぜひリンパマッサージを日課にしてみてください。
リンパの流れが滞って、体が重く感じると何をするにもやる気が出ないという状態に陥りやすくなります。
リンパの流れがよくなって、疲れが取れやすくなり、体が軽くなる感覚になると、やる気が出て活動的になりますよ。
まずはリンパ節を確認しよう!リンパ節の確認方法について
リンパ節はリンパ液が集まる場所で、リンパ球によってウイルスや細菌などの処理も行われています。
リンパ節は全身に800ヶ所あると言われています。
●耳下腺リンパ節
位置は耳の下です。
ここにリンパ液が滞っていると、顔のむくみや二重あごになりやすくなります。
●頚部リンパ節
首には全部で800ヶ所中の300ヶ所のリンパ節が集中しています。
ここに滞りが起きると、二重あごやたるんだフェイスラインを引き起こしてしまいます。
●鎖骨リンパ節
全身を巡って流れてきたリンパ液が、最後に集まる場所がここです。
つまり他のリンパの流れがいくら良くても、ここが滞ってしまうと、老廃物は上手く排出されなくなります。
●腋窩リンパ節
位置は脇のところです。
ここが滞ると二の腕がたるんでしまいます。
二の腕を引き締めたい時はよくほぐすとよいでしょう。
●腹部リンパ節
腹部にあるリンパ節のため、リンパ液が滞っているとお腹のたるみや便秘の原因になります。
また女性の場合は子宮や卵巣などがあることから、生理痛や生理不順を引き起こす原因にもなります。
●鼠径リンパ節
位置は足の付け根です。
下半身太りや、冷え症、便秘などに悩んでいる場合は、このリンパ節が滞っている可能性があるのです。
●膝窩リンパ節
位置は膝の裏です。
この部分が滞っていると足のむくみにつながり、静脈瘤ができることもあるのです。
全身のリンパマッサージの方法と順序
リンパマッサージをする前に全身ストレッチを行ない、コップ一杯の水を飲むと、リンパが流れやすくなります。
タイミングは、入浴中か入浴後の体が温まっている時に行なうのが効果的です。
手の平に乳液やクリームなどをのせ、リンパの流れに沿って、軽く擦っていきます。
全身リンパマッサージの前には、鎖骨リンパ節を指で擦り、リンパ液の流れを良くします。
以下の方法で順番を間違えないようにお試しください。
①足の裏
まず足の裏全体を指で押します。
②足の甲
足の指の付け根から足首に向かって、両手の親指を重ねて擦っていきます。
③ふくらはぎ
足首から膝裏に向かって擦り上げます。
両側から行ないます。
④太もも
膝から鼠径リンパ節に向かって、左右の手で交互に擦ります。
両側とも行ないます。
⑤背中
上のほうから腰に向かって両手を上から下に下ろしていきます。
⑥お尻
腰の中心からヒップラインを円を描くようにさすっていきます。
⑦お腹
おへそを中心に左右それぞれ4本の指を添えてさすっていきます。
⑧腕
手首を軽く掴んで腋窩リンパ節へと向かってリンパを流します。
⑨鎖骨
鎖骨の上のくぼみに手を置き、そこから中心に向かって左右同時に擦ります。
骨の下のくぼみから腋窩リンパ節に向かって擦ります。
⑩首
耳の下に手をあて、左右の手で交互に肩先まで擦ります。
⑪顔
手の平を顔にあて、フェイスラインの下から上に擦ります。
顔の中心から耳下腺、顎下腺と、下に向かってリンパ液を流します。
全身のリンパマッサージ方法でのポイントと注意点について
リンパマッサージをする上で押さえるべきポイントがあります。
それは体の中のリンパ節の位置です。
リンパ管はリンパ節を通じて繋がっていて、そのリンパ節から流れてきた老廃物を体外に排出していきます。
そのため、リンパ節に向かってマッサージをする必要があるのです。
でも全身のリンパ節を把握するというのは困難です。
ですから重要なリンパ節だけでも覚えておきましょう。
上から順に、耳下リンパ節・顎下リンパ節・鎖骨リンパ節・腋下リンパ節・肘リンパ節・腹部リンパ節・鼠径リンパ節・膝下リンパ節です。
これらのリンパ節に老廃物が溜まっていくということを念頭に置いて、そこに向かってマッサージするよう普段から心がけましょう。
最後には鎖骨リンパ節を行なうということも覚えておきましょう。
・絶対にやってはいけないマッサージ方法
強くマッサージするのは厳禁です。
あくまで軽いタッチにしておいてください。
さするぐらいでも効果的です。
無理せず、リンパが流れていくのを感じながら、優しく押したり流したりしてあげましょう。
・体調には十分気をつけよう
リンパマッサージをする際には、自分自身の体調をよく見ましょう。
体調が悪いときに行うと、気分が悪くなったり不調を引き起こすことがあり逆効果です。
体調が万全なときだからこそリンパマッサージは効果を期待できるものなのです。
セルフケアで健康体を維持しましょう!
リンパマッサージにより、滞ったリンパを流して、日頃の疲れを改善できるといいですね!
毎日続けることで、冷えやむくみ、疲労改善に繋がるようですね。
なかなかマッサージに通うことが出来ない方などは、生活の中に取り入れてみるといいかもしれません。
全身のリンパマッサージの方法を覚えれば、毎日健康体を維持することが出来るかもしれませんね!