マッサージ師になるには資格が必要。でも整体師はいらない。

最終更新日:2024/03/05

格安マッサージ店って多いですよね。
短時間の成果報酬型で気軽に稼ぐなんてことも。
でも本来マッサージ師を名乗るには資格を取らなければいけないことはご存知ですか?
今回、マッサージ師や整体師といった職業についてまとめてみました。

マッサージ師の資格とは

施術所を開業できる、施術者の国家資格は、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師です。
どの免許も専門学校等で、3年以上学び受検資格を得たのち、国家試験に合格して取得できる国家資格です。
あん摩マッサージ指圧の施術は、古来より身近にあり、どなたでも抵抗なく受けられる治療法でしょう。様々な手技を駆使した施術は、治療効果が高くしかも心地良いのが特色ですね。基本自費治療になりますが、医師の同意を得た特定の疾患の施術費は、保険適用になります。
はり・きゅう師の施術は東洋医学に基づく、非常に優れた治療法です。時に信じられないような効果を目にする事もあります。多数の流派があり、繊細な技術よる職人技なので、治療効果もピンキリですね。自費治療ですが、神業的な鍼灸師の治療費は、高額の場合もあります。西洋医学による治療で、手を尽くしても結果が思わしくない場合には、ご担当医と良く相談のうえ、鍼灸治療を検討しても良いかもしれません。
柔道整復師が開業出来る施術所が、接骨院・整骨院です。業務範囲は、脱臼・骨折・打撲・捻挫・挫傷ですが、実際に現場での施術は、慰安的マッサージが多いです。受領委任払いという制度を利用して、健康保険治療が可能です。保険治療ができるので、他の免許者の施術所より、経営は安定していますが、養成学校の乱立により接骨院・整骨院が急増し、過当競争の状態ですね。

マッサージ・リラクゼーション・整体の違い

国家資格者以外の施術者は、民間資格者であり、マッサージ師を名乗る事はできません。整体・カイロ等の手技療法家には、とても優れた方々が大勢いらっしゃいますが、日本の法律上は残念ながら無資格者となってしまいます。法律による規制を受けませんので、名乗る肩書は、自由です。
勿論、国家資格名はいけませんが、自称が可能ですので極端な話、造語による資格名でも良いのです。お店の看板を見ると、意味不明のそれらしい名称も珍しくありません。
以前は、個人で勝手に「○○カイロプラクッティク協会」を名乗り、自院を協会認定治療院に指定していた例もありました。
耳障りの良いフレーズに惑わされてしまいますが、効能効果をうたった誇大広告には十分ご注意ください。
国家資格者は、名称・業務範囲・施術時間・施術者名以外の看板・広告は、原則禁止されていますので、見分ける目安にしてみて下さいね。
ちなみに一部不真面目な施術所は存在しますが、殆どの施術者は日々勉強を怠らず、患者さんの為に真剣に治療に取り組んでいます。

マッサージ師の資格を持った先生のいる整体院

施術所内に、国家資格免許証を掲示する義務はありませんので、なかなか見分ける事は難しいですし、直接施術者には聞きづらいですよね。
ちなみに接骨院・整骨院は、柔道整復師しか開業できませんので、院内に国家資格者は必ず一人以上は、常勤しています。
ただ、学生や無資格者に治療助手を務めさせる事も多いので、出来れば施術は院長にお願いしましょう。でも安心してはいけません。
柔道整復師の場合、マッサージの技術は養成学校では教えてくれませんので、勤務先の研修やセミナーに参加して、身に付けます。技術に何の保証もありませんが最低限、人を傷つけるマッサージは絶対にしません。
最近保険請求の審査が厳しくなってきており、自費治療を取り入れる接骨院が増えていますが、にわか仕込みの整体・カイロには、要注意ですよ。
「○○鍼灸院」の看板が出ていれば、間違い無く院長は、はり師・きゅう師です。
「○○マッサージ院」も同様で、あん摩マッサージ指圧師です。
紛らわしいのは、「○○治療院」ですが、診療科目に「はり・きゅう」「あん摩マッサージ指圧」とあれば、院長は国家資格者です。

資格のあるマッサージ師の治療法・金額

古来中国より伝わったあん摩の技術には、数多くの流派があり、名人と呼ばれる老練な技術者もかつては多くいました。
現在は、あん摩をメインに標榜する施術所は、少なくなりましたが、優れた手技である事は間違いありません。今も敢えてあん摩を謳った看板を掲げている施術者は、技術にかなりの自信があると思って良いでしょう。
マッサージは、周知の手技でとても身近ですが、その歴史は古く、ヨーロッパ発祥の世界中で施術されている治療法です。
様々な手法が開発され、多くの国の人々を癒しています。
指圧は、日本独自の手技ですが、今では「shiatsu」として海外でも施術されています。浪越先生のおかげで、有名になりましたツボ押しですが、押す強さ・時間・角度・捻りなどにより効果が違ってきますので、奥の深い手技ですね。
経穴だけでは無く、経絡という気の流れにも注目した経絡指圧の研究も行われています。初検時は、患者さんの症状が自分の資格の業務範囲内か、判断しなければいけません。 当然範囲外であれば施術せず、速やかにその専門医に託す必要があります。
その為には、十分な問診・慎重な触診・正確な検査そして診断が必要です。なるべく時間をかけて判断したいので、どうしても初検料を頂戴するようになります。
マッサージの治療費は、以前は10分1000円が普通でしたが、施術所の乱立により、値下げが続き、現在では半額の所もあります。

自分で自分に施すマッサージ

ご自分で施されるマッサージは、何時でも何処でも気軽にできる優れた自己治療法です。基本的には、押して気持ち良い・響く・症状が軽減する箇所を押したり、揉んだり、擦ったりします。
患部への刺激量は重要で、強さと時間に気を付けて下さい。痛気持ち良いくらいの圧で、少し物足りない程度の時間で良いでしょう。施術していると、強揉みを希望される患者さんがいらっしゃいますが、強すぎる治療は、筋繊維を傷つけるだけなので、ご自分でなさる時もご注意ください。正しく行えば、治療効果が期待できますし、何より気持ちが良いものです。
もちろん施術にはコツがありますので、行きつけの治療院でアドバイスをもらうと良いです。また書籍や治療院のホームページを参考になさるのもよろしいでしょう。
例えば、肩こりには、まず手や腕のマッサージから始めた方が効果的です。辛い箇所だけを集中的に施術するより、良い結果が望めます。
また、パートナーとマッサージしあうのもお勧めですよ。施術する相手にマッサージの箇所や強さを聞きながら行うと良いでしょう。痛すぎる治療はいけませんので、どうかご注意くださいね。

まとめ【マッサージ師になるには資格が必要。でも整体師はいらない。】

マッサージ師も整体師もごく一部を除いては、日々技術向上のために研究を起こったってはいません。資格があるから良くで、無資格だから悪いと単純に判断してはいけません。ただその差を見極める術は持っていた方が良いです。
繁盛している施術所は大きく分けて2パターンあります。
1つは、カリスマ的な院長が開設している施術所です。マスコミに取り上げられたり、書籍を出版していると、患者さんは殺到します。難点は、院長の技術が飛びぬけているので、その治療を受けるための予約が取りづらい事ですね。
もう一つは、チェーン展開している施術所です。基本的に社員教育が充実しているところが多いので、治療者がだれでも、ある一定のレベル以上の施術が受けられる安心感があることです。 事故も少ないと思います。以前は口コミや紹介が頼りでしたが、現在はネットの普及で、多くの情報を得る事ができます。レビューもよいのですが、できれば治療院のホームページに注目してください。
患者さんのため真剣に治療に取り組んでいる先生は、必ず患者さんに解りやすいように真面目に情報発信されています。 ぜひ参考にしてください。

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