リラクゼーション効果に音楽の力は絶大!音に癒されよう!

最終更新日:2024/02/09

音楽には凄い力があります。聞くことで集中力を高めたりリラクゼーション効果で心と体を解放したりできます。どうしてそんな効果があるのかご存知ですか?好きな音は十人十色。自分にとって最高なリラクゼーション音楽を探すのも楽しいですよね。それでは今回は音楽のもつ様々な隠れた力について紹介したいと思います。

リラクゼーション効果のある音楽とは

バッハ、モーツァルト、ベートーベンらに代表される中世ヨーロッパで生まれたクラシック音楽。
その効果をご存知でしょうか。
クラシック音楽は右脳を刺激するといわれています。
私たちの脳は言語脳の左脳と非言語脳である右脳とに分かれています。私たちは日常生活においては左脳ばかり使っているため左脳は常に疲れた状態にさらされがちです。
左脳を休ませるためには右脳の刺激が必要になりますが音楽を聴くことは右脳を使うのでその結果左脳を休ませることができます。
音楽を聴けば左脳の休息となるのならば、どのようなジャンルの音楽でもよいのはないかと思われるかもしれません。
しかしながら邦楽を聴くと言語脳である左脳が歌詞に反応してしまい左脳を休めることが出来ません。
クラシック音楽には、アルファ波という「1/fゆらぎ」と呼ばれる周波数の物理現象で生まれる脳波を誘発させます。アルファ波は人がリラックスして精神が安定している状態の時にのみ出ます。そのためクラシック音楽はアルファ波を誘発させ大きなリラクゼーション効果をもたらします。
リラクゼーション効果の他にも免疫細胞のリンパ球の増加、不安感の軽減や痛みの緩和などの効果ももたらさせます。そのクラシック音楽の中でも特にモーツァルトの音楽は生体機能に刺激を与える高周波を多く含んでいるといわれています。高周波によって生態機能によい影響を及ぼしその結果健康を支えてくれるのです。

リラクゼーションによいクラシック音楽の歴史

クラシック音楽は歴史や演奏形式によって分類されます。

・6世紀ごろから15世紀[中世西洋音楽]キリスト教の「グレゴリオ聖歌」は単旋律の音楽です。また多声音楽は9世紀にスイスでが始まったとされています。
・15世紀から16世紀[ルネサンス音楽]主に宗教曲で多声音楽が中心です。
・17世紀から18世紀半ば[バロック音楽]フランス語で「いびつな真珠」を意味しこの年代の芸術一般における様式を表現しているので音楽に関してこの時期の特徴を総括することが非常に難しいです。「初期バロック」「中期バロック」「後期バロック」と分類されています。バッハはバロック音楽のもっとも重要な作曲家とされています。
・1730年代から1810年代[古典派音楽]ソナタ形式が発展しました。交響曲や協奏曲などが盛んに作られました。代表される作曲家はモーツァルトやベートーベンです。
・19世紀[ロマン派音楽]ロマン主義の精神によって発展された古典派音楽です。代表される作曲家はメンデルスゾーンやシューベルト、ショパンです。
・19世紀半ばから20世紀[国民楽派]民族主義的な音楽です。代表される作曲家はムソルグスキーやドヴォルザークです。
・[20世紀初頭]印象主義音楽フランスで興った流派で、気分や雰囲気の表現が特徴です。代表される作曲家はラヴェルやドビュッシーです。

胎教にもリラクゼーション音楽

胎教というと胎児への早期教育を行うことであると考えられがちですがそうではありません。そもそも胎教とは「妊婦が精神的安定に努め、胎児に良い影響を与えようとすること」を意味しています。
しかしながら胎教が胎児に直接の影響を与えるものであるかはまだ証明はされていません。
ただ、クラシック音楽を聴くことによってα波が多くなりリラックス効果が期待されその結果良質の睡眠へと導かれる効果があります。
そのため妊娠8週〜11週頃にクラシック音楽を聴くことでストレスの解消や癒しの効果が期待されつわりの軽減が見られる場合もあります。妊婦さんの精神的な安定を図ることによって穏やかな気持ちになり赤ちゃんとのコミュニケーションをとることが出来ます。
胎教とは早期教育ではなくあくまで胎児と母体の双方にとって快適な状況を作り、妊娠期間・出産によい効果が期待できるのではないでしょうか。
お勧めなのがモーツァルトやバッハの曲です。※j.s.bach:チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056第2楽章

リラクゼーションには自分の一番好きな音楽

疲れた心を癒し、やる気を取り戻すには自分のお気に入りの音楽を聴くことが有効です。どのような音楽でも「音楽で癒された」という経験をしておくと「音楽で癒される」という心の準備が出来るようになります。
最初は「ヒーリング」のジャンルを体験してみるのがお勧めです。
CDを購入したり音楽配信で手に入れたりも出来ますし、「YouTube」で探してみてもよいでしょう。
「ヒーリング」の音楽を聴くときは目から入る情報をなるべく少なくしておいたほうがより癒しの効果が期待されます。そのために部屋の照明を少し落としたり、間接照明などを活用することもお勧めです。
そして音楽と一緒に「アロマ」を炊いて癒しの効果を増すことをしてみるとよいでしょう。
その際に注意することは「音楽の効果とアロマの効果をリンクさせる」です。ヒーリングの音楽を聴くときにはリラックス効果なのか疲労回復なのか目的にあったアロマを選ぶ必要があります。
ヒーリングの音楽を探すこととその音楽にあったアロマを探すことだけでもすでにリラックスしてきませんか。

音楽を聴きながらだと嫌なことも続けられる

心の器用な人、ってどのような人だと思いますか。答えはたくさんありますが音楽に限って言うならば「様々な悩みや心の辛さを、音楽で、しかも自分の力で癒すことが出来る」ということだと思います。
その第一歩として過去の成功体験を思い出してそこのBGMをつけてみることをお勧めします。
成功体験などというと「大げさだ」とか「そのような記憶ないよ」などという人もいるかもしれませんが、では「嬉しかったこと」でもよいでしょう。がんばったスポーツで優勝したこと、得意の絵画で入賞したこと、希望校に合格したときのこと、初めてデートしたときの思い出などなどたくさんあるかと思います。
そのときの嬉しかったことのBGMにどのような音楽が流れているでしょうか。
その音楽を、「ヒーリング以外の最初の音楽」として聴くのです。そのときにおいしい飲み物を用意することも忘れずに。
こうやってヒーリング以外の「第二のジャンル」の音楽で癒され、やる気が出るようになってきたらもうしめたものです。
この後も音楽をうまく利用できる心になっていくのです。そして心の悩みを自分の力で音楽を利用して癒すことの出来る「心の器用な人」になれるのです。

音のない生活は考えられない

『This is your brain on music』の著者で神経科学者のDaniel Levitin氏は研究の結果「音楽を聴くと、脳内の精神安定ホルモンであるセロトニン濃度が調節される」と言っています。
研究対象者の3分の1が、自分の好きなプレイリストをかけると仕事のつらさの軽減、また家事が楽に出来るようになる、
そして対象者の58%が、音楽をかけると食べ物がおいしくなるとも答えています。多くの音楽に包まれた家庭は、多くの笑いにも包まれます。
このような研究結果を見るまでもなく私たちは普段からリラックスしたいときに音楽を聴きますし、通勤時にも音楽を聴きながらということを無意識にしています。
音楽の持つ力はとても大きく人と人の絆を強め、音楽を一緒に演奏したり、一緒に聴く人たちは、強いつながりを感じられるのです。
コンサート会場などでオーディエンスが演者と一体感を味わうのも、Levitin氏の研究を見るまでもなく誰もが心で感じていたことではないでしょうか。

音を探してみましょう

この世には音が自然と溢れています。誰もいない森の中へ行っても、風でそよぐ木々や虫の鳴き声。人それぞれリラックスできる環境は少しずつ違います。自分の好きではない音に溢れている場所では、スマホやプレーヤーで好きな音楽を聞くようにすれば、リラックスできるでしょう。また心地よい音の流れる場所が見つかったら、そこで一息つくのも良いです。上手く音と付き合えるようになると、ストレスを抱えることなく過ごしていけるのではないでしょうか。

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