ルナベルuldには避妊効果がある。いつから効果が現れる?

最終更新日:2024/02/01

ルナベルuldとルナベルldについてご存知でしょうか?

月経困難症の治療に使う薬として婦人科で処方されているものなのです。

ルナベルは基本的に月経困難症の治療薬なので避妊効果は目的としていないようです。

他のピルは避妊効果を目的に服用する場合、いつから効果がでるのでしょうか。

ルナベルuldとldの違いについて

可愛い色合いと兎のイラストが特徴のルナベル。

新たに超低用量ピルが加わり、ルナベルは2種類になりました。

新しいルナベルuldは「ルナベルuld」、従来のルナベルは「ルナベルld」という名称です。

月経困難症を緩和し、1日1錠、毎日一定時間に21日間経口投与し、その後7日間休薬する用法・用量です。

ルナベルuldは薬価収載されており、保険適用のピルです。

ピルの容量とは、卵胞ホルモン剤の用量を指します。

50μgのものが中用量、低用量ピルの用量は、20μgから40μg程度になっています。

そして、30μg未満のピルについては特に超低用量ピルと呼ばれます。

もちろん、避妊効果についても期待できます。

「ルナベルuld」は、従来の「ルナベルld」よりも、血栓症を引き起こす原因ともなるエストロゲン(卵胞ホルモン)量が6割以下と超低用量で、日本で発売されているピルの中でも含有量が最も少ない薬剤です。

また、同じ超低用量のピルであるヤーズと比較しても、黄体ホルモンの種類が異なるため、血栓症のリスクが抑えられる可能性があると考えられています。

ただし、ルナベルldよりも不正出血が起きやすくなることが明らかになっています。

不正出血のリスクはあるものの、ルナベルuldは蓄積されたデータに基づいて作られている安全性の高いピルです。

ルナベルuldとldの効果とは?避妊効果はあるの?

ルナベルuldは、避妊薬の「オーソM」と同じ成分の薬で、避妊効果が期待できます。

日本では月経困難症の治療薬ですが、海外では避妊薬として認可されている国もあります。

ただし、低用量・超低用量のため、女性ホルモン剤(黄体ホルモン・卵胞ホルモン)の配合量が少なく、絶対的な避妊目的での使用は止めておきましょう。

また、同様の理由から緊急避妊には不向きです。

緊急避妊が必要な際は、婦人科を受診して下さい。

それでは、いつから避妊も兼ねた目的でルナベルuldを飲み始めるかと言いますと、月経初日に新しいシートの1錠目から飲み始めてください。

月経初日からシートの1錠目を服用できた場合、初日から避妊効果が期待できます。

もし初日に1錠目が飲めなかった場合、ルナベルuldの服用7日目から避妊効果が期待できます。

日本で適用されている月経困難症薬としての効果では、子宮内膜症に伴う月経困難症や、機能性月経困難症(特定の病気がないにも関わらず、月経困難症を発症している状態)の治療に使用されます。

ルナベルuldは、ノルエチステロンという黄体ホルモン剤を使用しており、子宮内膜の発育を抑制する作用によって経血量を減らします。

子宮内膜症へは、病巣の活動を低下させる効果があり、拡大や悪化を抑えることができます。

疾患そのものの完治はできませんが、苦痛を和らげることが可能です。

ルナベルuldとldの副作用はいつからいつまで?

ルナベルuldの主な副作用として、不正出血(不正性器出血)、乳房不快感、頭痛、悪心(気持ち悪さ)、吐き気、嘔吐などの症状が挙げられます。

また、重篤な副作用として皮ふのかゆみ、じんま疹、突然の息切れや咳・くしゃみ、激しい頭痛、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁、下半身のむくみ、顔が腫れるといったものがあり、アナフィラキシーや血栓症の疑いがあります。

普段と違う、おかしいなと思うこれらの症状がある場合は、すぐに使用を中止していつから症状があるのかを医師に伝え、ルナベルuldを続けるかどうか相談しましょう。

息苦しい場合は、救急車などを利用してください。

体重増加、カンジダなどの症状も、発生頻度は低いですが起こり得ます。

軽度の副作用の場合、いつまで副作用が続くか気になるところですね。

特に初めてルナベルuldを服用した際は副作用が出やすく、2週目、3週目と周期が進むにつれ、副作用の発生が減っていきます。

多くの場合、ルナベルuldを連続して使っていくうちに、体が慣れ副作用がなくなっていきます。

いつから避妊効果が現れるのか以外にも、こうした副作用についても気をつけておきたいですね。

避妊効果が期待できるルナベルuldとldはいつから効果があらわれる?

「月経初日から飲み始めればその日から避妊できる」というのは、ルナベルuldを飲んですぐに卵巣が働かなくなるという意味ではありません。

排卵は、いつから始まるのでしょうか?

答えは、排卵は月経より14日後に起こります。

この期間中に精子が受精することはありません。

ですので通常、排卵することがない月経初日から3日目の間にピルを飲むことで避妊効果が得られます。

ただし、個人差や体調によって、ピルの効果がでる前に排卵が起こってしまうことがあるのです。

ですから、例えば5日目など生理初日から飲まない場合、日数的にはまだ排卵が起こっていないとしても、他の避妊方法を併用した方が安心と言えます。

また、うっかりルナベルuldを飲み忘れてしまう事もあり得ますね。

飲み忘れに気がついた時点で、前回飲んでから24時間経っていなければすぐに飲みましょう。

避妊効果はそのまま発揮されます。

しかし、24時間を過ぎてしまうと、体が排卵の準備に入ってしまう可能性があります。

例え2錠飲んだとしても、避妊効果が得られないかもしれません。

ルナベルuldの効果は、基本的に7日間飲み続けた場合に発揮されます。

中断しないように気をつけましょう。

産後、避妊効果のあるピルの服用はいつから?

出産後にルナベルuldを使用する場合、いつから避妊効果が得られるのでしょうか。

産後に母乳で育児をしている場合、ルナベルuldを飲むのは基本的に禁止されています。

ルナベルuldに含まれている卵胞ホルモンがお乳の出を悪くしてしまうからです。

また、赤ちゃんに対してどのような影響があるか分からないため、授乳期間中にルナベルuldは服用しないようにしましょう。

なお、分娩後6ヶ月経過して授乳を止める場合は、止めた時からの服用ができます。

ルナベルuldの服用を考えている方は産婦人科で相談してみると良いでしょう。

ミルク育児の場合は早めに服用が可能です。

完全ミルク(完ミ)育児の場合は母乳の心配がありませんし、ホルモンの関係で1ヶ月検診後ぐらいから排卵が再開する可能性があります。

つまり、1ヶ月も経過すれば妊娠する可能性が出てくるということです。

ミルク育児をされているお母さんで、2人目の妊娠をすぐには考えていない方は、通常産後21日を経過するころにピル服用の再開がオススメされています。

血栓症の危険因子が確認された場合は、ルナベルuldの服用について主治医としっかり相談しましょう。

産後の生理再開はいつから?妊娠を望まない場合は避妊が必要

産後はお母さんになるための体の変化として、プロラクチンというホルモンが分泌され、そのホルモンが母乳の出を促し、さらに排卵を止めます。

いつからこのプロラクチンの分泌が止まって排卵し、生理が始まるかは、実は人それぞれで、一概に「○ヶ月後」とは断定できません。

母乳が出ていて、排卵を抑制する働きのあるプロラクチンが出ているのにも関わらず、生理が始まる人もいれば、1年経っても生理がこないというケースもあるようです。

いつから避妊効果を発揮するために、ルナベルuldを飲んだら良いのか悩んでしまいますね。

人それぞれではありますが、通常は完全母乳での授乳が終わると、それに合わせて生理前に排卵が起こり、生理が再開します。

当然ながら、生理が始まると妊娠する可能性が出てくるため、妊娠を望まない場合はルナベルuldを飲んだり、その他避妊効果のある方法を行うことが必要です。

いつから避妊をはじめたら良いのか不安がある場合は、産婦人科など医療機関アドバイスを貰うと良いでしょう。

女性の悩みは、無理せず相談しましょう!

女性は毎月ある生理が苦痛ですよね。

酷い生理痛で月経困難症に苦しんでいる方も多いですよね。

辛い症状は我慢せずに医師に相談してみてはいかがですか?

ルナベルなら血栓のリスクも低いようなので、一度服用してみるのもいいかもしれませんね。

ルナベルは日本では避妊効果を目的に使用することはできないようですので、注意が必要ですね!

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