レキソタンの効果と副作用はある?依存性や離脱症状について

最終更新日:2024/02/02

レキソタンという抗不安薬をご存知ですか?
レキソタンは自律神経失調症・不眠・不安や緊張のある肩こりなど、心身の両方に作用するお薬ということで、いろいろな疾患の治療に使われているそうです。
しかし、効き目が実感できる!ということもあり、依存性や離脱症状もあるようです。
今回は、レキソタンについてご紹介したいと思います。

レキソタンについて

レキソタンは安定剤や抗不安定薬に分類される医薬品であり、1997年から日本国内でも処方されるようになりました。

配合されている成分は「プロマゼパム」と呼ばれるものです。

この成分は、リラックスするときに働く脳内神経の「ベンゾジアゼピン受容体」に結合することで、精神的な興奮を鎮める働きがあります。

そのため、不安障害の不安感を和らげたり、心身症の症状を抑えたり、うつ病や統合失調症、更年期障害などによる精神症状にも用いられることがあります。

また、催眠作用があるため、睡眠障害に適用されることもあります。

さらに、筋肉の緊張を和らげる働きもあるため、肩こりや腰痛症、緊張型頭痛にも用いられることがあります。

レキソタンによる離脱症状を恐れる方もいるかもしれませんが、上述したように、心身の緊張を和らげてくれる働きがあり、副作用のリスクも比較的少なく安全性が高いため、心療内科や精神科だけではなく、整形外科や内科でも処方され、幅広い患者さんに適応されている医薬品なのです。

レキソタンの副作用・依存性や離脱症状について

レキソタンで起こる副作用で、重い副作用が現れることは滅多にありません。

レキソタンは「ベンゾジアゼピン系」に分類される抗不安薬であり、この種類の抗不安薬は、比較的安全性か高いと言われています。

起こりやすい副作用には、眠気や倦怠感、ふらつきやめまい、頭痛などがあります。

そのため、服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作などは避けるようにしましょう。

多くの患者さんに適用され、安全性が比較的高いと言われてはいますが、長期間大量に服用していると、依存性や離脱症状が起こるリスクが高くなります。

さらに、レキソタンを含む多くの抗不安薬は、「薬剤耐性」があり、長期間連用することによって、効き目が弱くなってしまうことがあります。

また、レキソタンは不安作用がやや強めの医薬品であり、服用すると効果を実感しやすい医薬品です。

そのため「薬剤耐性」がついてしまった場合は、飲まずにいると気持ちが落ち着かなくなって、不安感が悪化し、依存傾向に陥ってしまうこともあります。

それだけではなく、長期間連用している方が急に服用をやめると、不安感や緊張感が高くなるなどの離脱症状が現れることもあるのです。

レキソタンの離脱症状とは?

レキソタンをはじめとする「ベンゾジアゼピン系」の抗不安薬は、離脱症状が起こるリスクがあります。

ヒトの体には、体の中の環境を一定に保とうとする働きがあります。

例えば、気温が高いと汗をかいて体温を下げようとし、気温が低いと震えることで体温を上げようとします。

このように、普段意識していなくても、一定の状態を保とうとする機能が働いているのです。

そのため、薬を継続して服用することで、薬の血中濃度が一定に維持された状態が続くと、体はその状態が当たり前になり、その状態で体内の環境を一定の状態に保とうとするのです。

そのため、急に服用をやめると、急激に薬の血中濃度が減少するため、不安感や緊張感がリバウンドし、様々な症状が起こりやすくなるのです。

これが「離脱症状」が起こる理由です。

離脱症状で起こるのは、不安感や緊張感のリバウンド、不眠やイライラなどの精神症状以外にも、吐き気や動悸、震え、発汗など身体的な症状が現れることもあります。

しかし、これらの症状は大量の薬を長期間連用している方が、急に薬の服用をやめると起こりやすくなる症状なので、医師が指示した用法と用量を守って服用していれば、心配をする必要はありません。

レキソタンで離脱症状を起こさないためには?

多くの抗不安薬には離脱症状を起こすリスクがあります。

しかし、薬によってそのリスクの高さは異なるのです。

抗不安薬による離脱症状のリスクを上げる要因として、「半減期が短い」「効果が強い」「服用量が多い」「服用期間が長い」ことが挙げられます。

これらの特徴から、レキソタンによる離脱症状のリスクを検討すると、レキソタンの半減期は約20時間であり、他の抗不安薬と比較して長めなので、一見、離脱症状のリスクが少なくなりそうに思われます。

しかし、抗不安効果がやや強めなので、離脱症状のリスクが「やや高い」と判断することができるのです。

効果がやや強めであるため、急に服用をやめると、症状のリバウンドも大きくなりやすい傾向にあります。

そのため、医師から指示された量よりも多量に服用したり、意味もなく長期間飲み続けたりするのはやめましょう。

離脱症状を起こさないためには、服用量を少なめにして、効果が比較的弱く、半減期が短い薬にすることがポイントとなります。

ただし、減薬する場合は、必ず医師の指示に従って行ってください。

レキソタンの離脱症状の対処法

レキソタンは、抗不安薬の中でも効果がやや強めなので、服用量を減らすと離脱症状が出てしまう場合があります。

もし、離脱症状が現れてしまった場合の対処方法は、そのまま様子をみるか、元の服用量に戻すことしかありません。

離脱症状は、薬の血中濃度が一定量に保たれているのが当たり前になっていた状態で、
急に血中濃度が減少することで起こります。

そのため、症状が耐えられるくらい軽いものならば、薬の量を戻さずに様子をみるのがよいでしょう。

そうすると、体が次第に慣れてきて、徐々に症状が軽くなります。

離脱症状のピークは1週間と言われているので、この時期を過ぎたら症状がおさまってきます。

しかし、中には3ヵ月以上症状がおさまらない場合があります。

そのため、無理をせずに医師の指示を仰ぐようにしましょう。

もし、離脱症状が重い場合は、服用量を元に戻しましょう。

そして、しばらくの間は元の量のまま様子をみるようにしてください。

ただし、この場合も必ず医師と相談して行ってください。

心配をする必要はないのです。

これからレキソタンを飲もうと思っている方へ

レキソタンは抗不安薬の中でも作用がやや強めで即効性もあるため、効果を実感しやすいという特徴があります。

そのため、薬にばかり頼ってしまいがちです。

そのため、服用することになった場合は、定期的に医師と相談して、その時の症状に合わせた用法・用量に調節してもらうようにしましょう。

自己判断で急に服用をやめてしまうと、離脱症状が起こる原因となるのでやめましょう。
症状が良くなってきたら、もっと効き目の弱い薬に変えてもらうことも大切です。

レキソタンを服用しているときに注意しなければいけないのは、飲酒することです。

アルコールにはレキソタンの作用を強めてしまう働きがあるので、とても危険です。

そのため、アルコールは摂取しないようにしてください。

もし、レキソタンを長期間服用していても、症状が良くならない場合は、セカンドオピニオンを利用することも検討しましょう。

主治医以外の医師の意見を聞くことで、より良い治療方法が見つかる場合があります。

また、治療の際は薬だけには頼らず、生活習慣を見直し、適度に運動したり、バランスのよい食生活を送ることを心がけたり、自分に合ったストレス解消方法を見つけるなどの努力も必要です。

薬の使用は必ず医師の指示を受けましょう

効き目が強いお薬を服用する場合、副作用などの心配がありますよね。

レキソタンは効き目が実感しやすいお薬のため、依存性が高いですよね。

効果を実感できることと、即効性のあるお薬ということもあるので、お薬に頼り切ってしまう・・ということもありますので、必ず医師の診察を受けて、用法、用量の指示をしっかり受けて、適切な治療を心掛けましょう。

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