レキソタン2mgの効果や特徴は?作用時間と効き目について!

最終更新日:2024/02/06

抗不安薬のレキソタン2mgはベンゾジアゼピン系抗不安薬です。

不安感や緊張感を和らげてくれるお薬です。

リラックスするお薬なので、

副作用には注意が必要のようです。

レキソタンの効果や特徴、レキソタンの作用時間と効き目を紹介していきたいと
思います。

レキソタン2mgの作用について

レキソタン2mgの効果はどのようにして出てくるのでしょうか?

レキソタンはベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABAの働きが強まります。

GABAの働きが強まることで脳の活動を抑制します。

GABAという名前を聞いたことある方は多いのではないでしょうか。

リラックス効果があるとしてチョコレートなどに入っていたこともありました。

なぜリラックスするかというと脳の神経細胞の活動を抑えることでできるからです。

レキソタンがベンゾジアゼピン受容体にくっつくと、GABAがGABA受容体にくっつきやすくなります。

GABAが脳内で作用すると、脳の活動が抑えられて不安感や緊張感が和らぐのです。

もう少し詳しく説明しましょう。

ベンゾジアゼピン受容体には種類があって、ω1(オメガ1)とω2(オメガ2)があります。

レキソタンがω1受容体に作用することで、催眠作用や抗けいれん作用が発生します。

ω1受容体に作用することで、抗不安作用と筋弛緩作用が発生します。

総合するとレキソタンは、脳の活動を抑えることで抗けいれん、筋弛緩、催眠、抗不安の作用があると言えます。

即効性がある薬なので服用する時間に迷うことが少なくなります。

レキソタン2mgの効果と特徴について

レキソタン2mgはメリットとして以下の効果があります。

・短時間で効果がある

・抗不安作用が強い

・筋弛緩作用が強い

・催眠作用や抗けいれん作用がある

不安感や緊張が強いと、失敗しやすいです。

失敗すると苦手意識が強くなり、ますます不安が強くなるという悪循環になります。

抗不安作用が強いとこの悪循環止める効果が期待できます。

即効性があるので、すぐに効果が出ます。

レキソタンには抗不安作用だけでなく、催眠作用や筋弛緩作用、抗てんかん作用があります。

筋弛緩作用が強いので、デパスと並んで身体の緊張が強い時に使われます。

催眠作用や抗けいれん作用がありますが強い効果ではないので、睡眠薬やてんかん薬としての役割は果たしにくいです。

レキソタンのデメリットとして以下の副作用があります。

・ふらつき

・日中の眠気

・依存性がある

・睡眠の質が落ちる

ふらつきは筋弛緩効果が強いことが原因です。

身体に力が入りにくくなってふらついてしまうことがあります。

日中の眠気は不安感や緊張感がなくなることが原因です。

気持ちが落ち着くことで眠気が強くなることがあります。

レキソタンは使用することで身体が慣れてしまいます。

同じ量では効果が出にくくなるので量が増えてしまうことがあります。

薬を減らすときに離脱症状が出ることがあります。

レキソタン2mgの作用時間と効き目について

レキソタン2mgを服用すると、血中濃度が約1時間でピークになります。

この1時間を最高血中濃度到達時間といいます。

ピークを越えると少しずつ血中濃度が減っていき、20時間後には血中濃度が半分になります。

この20時間を半減期といいます。

最高血中濃度到達時間が1時間、半減期が20時間の薬といえます。

レキソタンが即効性があるといわれているのは最高血中濃度到達時間が短いからです。

実際に効果が出るのは、服用してから10~20分ほどです。

半減期が20時間と長いため、毎日服用していると身体から出る量と入る量がイコールになります。

これを定常状態といいます。

常に血中濃度が一定になり、効果が持続します。

即効性があるので20~30分で効果が出ます。

持続時間としては10~20時間ほどです。

このようなお薬なので、頓服としても効果が期待できますし、定期的に飲み続けていくと不安になりにくい土台もできていきます。

効果の持続時間は個人差があり、薬が効きやすい方と効きにくい方がいらっしゃいます。

レキソタン2mgで副作用が抜けるまでの時間について

レキソタン2mgで副作用が抜けるまでの時間は1日弱です。

副作用の抜ける時間が長いのは、作用時間が長いことが関係しています。

作用時間は10~20時間といわれています。

効果が強く、依存性もあります。

レキソタンの効果の強さとしては以下の通りです。

・抗不安効果「強」
・催眠効果「中」
・筋弛緩効果「強」
・抗けいれん効果「中」

抗不安作用が強いので、効果の実感が大きく依存しやすいです。

レキソタン2mgを服用すると、血中濃度が約1時間でピークになります。

すぐに効果が出ると同時に副作用も出る可能性があります。

ピークを越えると少しずつ血中濃度が減っていき、20時間後には血中濃度が半分になります。

半減期が20時間ということになるので、連日服用していると副作用が抜けるのは1日以上かかる可能性もあります。

副作用として眠気やふらつきが起きることがあるので注意が必要です。

これらは筋弛緩効果が強いことで起こる副作用です。

副作用による眠気は特に車の運転などで事故の原因になります。

服用時は充分注意が必要です。

レキソタン2mgと短時間型の抗不安薬との違いについて

ベンゾジアゼピン系抗不安薬は以下に分類されます。

・短時間型
・中間型
・超時間型
・超長時間型

レキソタン2mgは中間型に分類されます。

作用時間は10~20時間、即効性は1~2時間です。

短時間型の抗不安薬としてベンゾジアゼピン系抗不安薬を例に挙げます。

作用時間は1~2時間、即効性は30分前後です。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬は即効性がレキソタンよりも強く、作用時間が短いです。

不安を抑えて集中して作業したい方には眠気が強く出てしまうベンゾジアゼピン系抗不安薬は向いていません。

レキソタンは短時間型と比べ服用後の眠気が比較的起きにくいようですが、睡眠導入剤としても使われることもあり、眠気が訪れる方もいます。

個人差がありますが、レキソタンはベンゾジアゼピン系抗不安薬に比べて眠気が感じにくいという方が多いです。

そのため学生やサラリーマンに向いていてレキソタンを使用する方が多いようです。

レキソタンは短時間型に比べ、中間型というのがもっとも大きな違いかもしれません。

レキソタンに向いている人は?

レキソタン2mgの服用をオススメするのは以下の方です。

・他の抗不安薬では効果が不十分な方
・非常に不安が強い方
・身体の緊張が強い方
・強迫性障害の方

レキソタンは、抗不安薬の中でも効果が強いほうです。

初めは焦らずに時間をかけて効果の弱い薬から徐々に試していったほうがよいでしょう。
色々と試してみて効果がいまいちだと思ったらレキソタンに変更していくとよいです。

初めからかなり不安、焦りなどが強い場合はいきなりレキソタンから使うこともあります。

また、強迫性障害のような強い不安がある場合はレキソタンを使います。

強迫性障害は、強烈な不安を打ち消すために何度も何度も同じ確認行動をしてしまう病気です。

強迫性障害は主にSSRIを使って治療していきますが、不安をコントロールすることを目的としてレキソタンを併用して治療を実施することが多いようです。

筋弛緩作用が強いのがレキソタンの特徴です。

この特徴は身体の緊張が強い方に効果的です。

例えば、肩こりや身体のこわばりがある方、緊張のあまりに声や身体が震えてしまう方などに向いています。

医師の指示に従って正しく服用しましょう!

抗不安薬にもたくさん種類がありますが、レキソタンは副作用の眠気が、短時間型に比べると起きにくいのが特徴なのですね。

仕事をしている方などにオススメなのは間違いありません。

服用中の抗不安薬から変更してみたいと思っている方は、かかりつけの医師にしっかり相談をして検討してみるといいかもしれませんね!

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