中学生がバレーの練習で必要なのはどんな練習でしょう?

最終更新日:2024/01/09

バレーボールは、ボールをつかんではいけない、落としてはいけない。球技の中で一番難しいスポーツかもしれません。
はじめはうまくできないプレーもあるとは思いますが、あきらめずに、少しずつマスターしていくことで、勝負にも勝てると思います。

中学生向けのバレーボール基礎練習は?

バレーの練習の時、中学生に教えることは、バレーはチームプレーであり、他のスポーツと同様、危険をともなうということです。

生徒が納得するまで禁止事項を説明し、きちんと約束は守らせます。

技術を教えるよりも、体の使い方を先に教えます。

練習は効率よく、短時間で済ませた方が効果が上がります。

バレーボールはチームプレーですから、常に周りを気にすることも教えます。

皆が集合して話をしている場で、他のことが気になって話を聞けないとか、自分に関係ない話は聞かないとか、チームメイトが練習しているそばで、全く関係ないことをしているなど、そういった個人プレーの姿勢は直していきます。

中学生の彼らが練習を楽しく感じるのは、自分のプレーに対して、他の人が「ナイス!」とか、「チャンス!」とか、声をかけてあげる時です。

それだけで、気持ちが変わります。

他のチームメイトのプレーを観察することによってイメージをつかんだり、対策を練ったりすることができるので、個別で練習している時でも、他のチームメイトに関わらせるやり方の方が良いでしょう。

アタックやジャンプをした時にかかる、肩・肘、足元への負担や危険について教えることも大切です。

体に対する危険を回避すること、準備運動の大切さは重要なこととして認識させます。

中学生に効率のいいバレーボールの練習

中学生にバレーを教えるとき、効率の悪い練習をいくらやっても効果はあがりません。

効率の良い練習とは、できるだけ無駄を省いていくことです。

例えば、集合の声がかかっているのに自分のしていることをすぐに止めないでだらだらと集まる、聞いていないから1人にした説明を何度も他の生徒にもしなければならない、コート内に落ちたいらないボールをどかすのにのろのろやる、他のチームメイトへのアドバイスには無関心。

こうしたことは、全て時間の無駄なので改善していきます。

次に重要なのは、基礎中の基礎で、体の使い方です。

これは、体を傷めないためにも、良いプレーをするためにも大切なことです。

例えば、手だけの力でアタックを打とうとすれば、力が入りませんし、手や指を痛めてしまう可能性もあるでしょう。

打つときは、下半身の力を上半身に伝え、体全体で打ちます。

アンダーの時は膝を使いますし、トスの時も体全体を使います。

バレーボールの試合では上半身を主に動かしているように見えますが、実は下半身をどのように使うかがポイントなんです。

構えるときは、腰を高くせず、軽くかかとを上げて、腰は落とすのが正しい姿勢です。

中学生がバレーの練習で必要なのは技術が大事?

中学生のような若者にバレーを教えるときは、まず、体の使い方を教えることが重要と言えるでしょう。

それが分かっていれば、練習時に体痛めることもありませんし、良いプレーができるようになります。

バレーボールは上半身だけ動かしているように見えがちですが、実は下半身の使い方が非常に重要になってきます。

例えば、アタックをコントロールする時には、手先だけでは力も入りませんし、フォームも悪く、良いプレイができないので、やはり全身を使うのです。

中学生を教えていて気になるのは、腰が高すぎたり、足が揃ってしまっていて、かかともついていることです。

腰は低くし、かかとは軽く上げるのが良い構えです。

カットの時は、どちらかの足を前に出し、トスの時は遠くに飛ばしたいときほど体全体を使う、アタックの時は上半身と下半身のバネを使いこなす、こうした体一つ一つの動きに意味があることを教えます。

体の使い方を教えることで、ケガを減らし、良いプレイにつながることを教えて行きます。

中学のバレー練習では注意点を納得させた方がいいの?

中学生向けのバレー練習で、様々な理由からやらせたくないことがいくつかあります。

一つ目は、肘を前に出した姿勢で打つ、ネコ手でのオカマ打ちです。

これは、肘に負担が掛かるし、アタックのフォームが悪くなります。

肘をコンパクトにすることに意識が向いてしまうので止めた方が良いでしょう。

次は、足でボールを処理することです。

ルール上は問題ないのですが、これをすると、手より足を先に出す癖がついてしまいます。

足を先に出すということは、かかとが付いている状態で、体重が後ろにかかっているということです。

前に走ってボールを拾うことが多いバレーボールにとっては邪魔な癖になります。

万が一のとき以外は、足でボールを処理しないよう教える方がいいです。

そして、回転系のサーブも、中学生がやるには肘・肩を痛める可能性が高いので、おすすめできません。

普通のサーブを、一つ一つ丁寧にこなし、質を高めていった方が何倍も良い結果になるでしょう。

中学生がバレーの練習で使うボールのサイズは?

6人制のバレーボールで使う球は、年齢によってサイズが違います。

男女ともに、ジュニアが使うものは「軽量4号球」で、 サイズは62㎝~64㎝、 重量が200~220gです。

中学生の男女がバレーの練習で使うボールはどうでしょうか。

「4号球」というバレーボールで、大きさは小学生用のものと同じです。

一つの面が2本の革で作られているもの、小学生のボールと同じですが、重量は240~260gとなっており、少し重めです。

高校生、大学生、一般人が使うバレーボールは「5号球」で、サイズは65~67㎝、 重量が260~280gです。

4号球よりも、サイズが大きく、重量もあります。

ボールの側面が3枚の革で作られているのも違います。

バレーボールを購入する時に間違いやすいのが、軽量4号球と4号球のボールです。

見たところの違いはないので同じボールだと思いがちですが、軽量4号球には、「軽量球」または「ケーリョーバレーボール」 と表示があるはずなので、参考にしてください。

バレー基本練習で正しいフォームのベースを作る

中学生のバレー練習では、基礎練習により正しいフォームのベースを作ります。

フォームを維持しつつボールをコントロールする「壁パス」では、壁に向かってパスしながら、オーバーハンドの手首の使い方、ヒザの使い方に注意を向けながらやります。

初心者は続けてやらないで、一度ボールをつかんでから壁に向かってパスをし感覚をつかみましょう。

まず、壁から1.5mくらい離れたところに立ち、壁に向かってパスします。

次に、20回~30回くらい連続してやります。

この時手首の使い方に注意しましょう。

次は、壁からさらに離れたところに立って距離を置きます。

フォームが維持できるよう注意しながら練習します。

できるようになったら、次はパスを出すときの高さを変化させたり、ジャンプしながらパスしてみましょう。

「ヒザ送りパス」は、膝の力でボールを運ぶので初心者にはなかなか難しいのですが、膝がボールを送り出す時の感覚をつかむための練習です。

1、2、で前足の膝を2回前に出すことにより体に勢いをつけ、3のタイミングで体重を前にかけ、ボールを送ります。

「回転パス・4方向」は、 左右90度に体の向きを変えたる度ごとにボールを上にパスします。

どれだけ正確にパスできるかが練習のポイントになります。

アンダーハンドパスでも練習してみるとよいでしょう。

このような練習を積むことで、体がどの方向に動いていてもボールをとらえることができるようになります。

中学生のバレー練習はチームワーク

中学では、部活で体力を鍛え、ワザを磨き、チームワークを大切にすることを勝負に勝ち喜びや悔しさも学べると思います。

まず、ルール・基礎練習・体力作りから始まり楽しく練習することで、バレーの楽しさを知っていくでしょう。

最初からうまくはいかないもの。諦らめずに一歩一歩ステップアップし、勝ち抜きバレーの楽しさをしり、練習を頑張りましょう。

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