介護職の職業病といえる腰痛!腰痛予防のストレッチ実践法!

最終更新日:2024/01/12

腰痛を抱える介護職員の方は非常に多く、職業病と言えますよね。
移乗介助や体位交換等で、避けては通れないのが腰痛です。
腰は体の要であり、痛めてしまうと日常生活にも支障がでます。
本日は、日々痛みに耐えながら仕事をこなすあなたの為に、腰痛に効くストレッチ法をご紹介致します。

介護で腰痛にならない為のストレッチ実践法

高齢化が進む日本で介護の仕事はますます重要になり、そうした仕事に携わる人々は貴重な役割を担ってくださっています。

若い人たちも高い志をもって長く働くつもりで養護施設に就職されますが、残念ながら、介護者の方がカラダを壊して離職していくケースも少なくありません。

しばしば離職の原因になるのは、ひどい腰痛を患ってしまうことです。

自分で動くことの難しい方々のお世話をするため、負担はすべて介護者にかかってしまいます。

よほどカラダの扱い方を心得ていなければ、しょっちゅう介護者の方が故障を抱えることになってしまうでしょう。

そういった事態にならないためには、事前に十分なストレッチを行って予防しておくことが大切です。

その場合、ストレッチの対象になるのは、主に、おしり、足、腰周りが中心になるかと思います。

ですが、座ったり、寝た状態で行うストレッチは、時間と場所を確保するのも難しいかしれません。

そのため、手軽にできるという点で、立ったまま行える運動をおすすめしたいと思います。

手頃なのはラジオ体操です。

ストレッチがカラダに良いらしい、ということを知ってはいても、いざ、カラダを動かそうとすると、どこをどう動かせばいいのか戸惑うこともあるでしょう。

よく分からないときは、とりあえずラジオ体操に取り入れられた動きから始めてみてはいかがでしょうか。

なぜ介護で腰痛にならない為にストレッチが効果的なのか?

腰痛になるのは、腰や腰周辺の筋肉が凝り固まって緊張がほぐれないからです。

人のカラダをみてみると、腰と臀部はカラダのかなりの部分を占めていることがわかります。

大きな筋肉が一旦、凝り固まってしまうと、その緊張が簡単には解けません。

介護は不自然な格好で重労働を強いられることも多い仕事であるため、下半身に大きな負担がかかります。

そうした作業によって腰まわりの筋肉が緊張すると、うっかり腰をひねる体勢になったときも、思うようにカラダがついてきてくれず、突然、負荷がかかって腰痛になってしまうのです。

ギックリ腰はクセになるとも言われており、ヘタをすると何度もつらい思いをすることになるかもしれません。

日頃から腰・背中・脚の筋肉の状態を柔らかく保つことで、腰痛を防いだり、悪化を食い止めることができます。

カラダを柔軟に保つことは、怪我を予防するためにとても大切なことなのです。

腰痛を防ぐには、腰周辺の筋肉を柔軟に保ち、筋肉の血流を改善することが大切です。

日常的にストレッチを行なうことでそうした効果を得ることができます。

カラダが柔らかくなって関節の可動域が広がることで、肉離れや腱鞘炎など、腰痛以外のケガ予防にも役立ちます。

そして何より、ストレッチは気持ちがいいものです。

カラダが楽になれば、気持ちも穏やかになり、良い精神状態を保つことができるかもしれません。

介護で腰痛にならない為のストレッチの注意点

介護で腰痛にならないためにはストレッチがいい、といってもやり方次第では、まったく逆効果になってしまう可能性もあります。

かえってカラダを痛めることになってしまうかもしれません。

大切なことは、無理をしないことです。

カラダを柔軟にしようとするあまり、力づくで前屈したり、カラダを反らせたりするのは危険です。

ストレッチを行なうときは、いきなりやり始めるのではなく、肩回しをするなど、軽くカラダをほぐし、温めておく程度のことを事前にやっていたほうがいいです。

固まっている筋肉を急激に伸ばすと、筋を痛めてしまうこともあります。

カラダの扱いは慎重にやるべきです。

乱暴な扱いをしないよう気をつけましょう。

カラダが温まった状態でストレッチを行うと、筋肉を無理なく気持ちよく伸ばすことができます。

身体が固いからと無理をして伸ばそうとすると、逆に筋肉が緊張してしまいます。

筋肉は痛みを感じると自分を守ろうとして収縮してしまい、余計に凝り固まってしまうのです。

その結果、肩こりが悪化したり血液循環が悪くなったりしては、本来の目的とは逆の結果になってしまいます。

ストレッチは呼吸と合わせてやると無理なくできます。

ゆっくり息を吸ったり吐いたりするのとストレッチの動作を合わせることで、ゆったりと気持ちよく筋肉を伸ばすことができます。

腰痛緩和アイテムをストレッチと一緒に活用しよう

介護からくる辛い腰痛を防止したり、さらに酷くしないためには、腰痛対策用のベルトやコルセットを使ってみるのも効果があるかもしれません。

腰痛対策といえば、介護と同じように農家の人たちも腰を守るために、ベルトやコルセットを利用されているようです。

最近ではそうした補助具がかなり進化し、それらを利用することで、従来は女性には無理とされてきた作業を女性たちが軽々とこなすこともできるようになっていると、テレビで紹介されていました。

実は、そうした補助具もロボットの一つなのだそうです。

ロボットといっても、人の姿に似せたロボットではなく、人がそれを装着することで負荷を肩代わりしてくれる装置です。

もし、そうしたものが介護の現場で利用できるなら、積極的に取り入れてみてはどうでしょうか。

ただし、ベルトやコルセットはあくまでも動作をサポートするものであり、腰痛そのものを治す道具ではないため、やはり、それらに頼りすぎるのもよくないかもしれません。

そうした補助具も利用しながら、自分自身で無理のないカラダの使い方を習得し、負担がかかっていると感じたならば、マメにストレッチでカラダをほぐすよう習慣づけることは必要と思います。

腰痛予防の移乗介助方法

自分から積極的に動くことのできない人を立たせたり、起こしたりする際に介護者が腰を痛めないためには、どのようなカラダの使い方をすれば良いかをわきまえておくことは、とても大切なことと思います。

しばらく前から介護の現場では、そうした作業に古武術の動きが取り入れられていると聞きます。

その基本は、重い相手をむりやり力づくで動かそうとしないこと、と言えるのではないでしょうか。

介護者が、自分で動くことのできない人を腕力でなんとかしようとすると介護者にすべての重圧がかかってしまいます。

そうならないようにするためには、梃子の原理を応用したり、相手の力を利用したりなど、知恵と技を総動員しなければなりません。

腰痛を起こさないためのポイントとしては、骨盤の位置が高いまま中腰になったり、前かがみになったり、左右にひねったりと不自然な動きをしないよう意識することです。

力士が四股を踏むときのような姿勢で、しっかりと腰を落とし、安定した体勢で動作するよう股関節をうまく使えるようになりましょう。

ストレッチで予防しつつ、そうした技を活用することで、少しでも腰痛のリスクを減らしていただきたいと思います。

気をつけるべき点はたくさんあると思いますが、自分のカラダを守るためには、小さな心がけをおろそかにはできません。

介護で腰痛になる原因

介護職の人や自宅介護をしている人が腰痛に苦しむことになるのは、介護のために前屈みで動作することが頻繁に起きるためです。

たとえば、一日に何度も行わなければならない作業の一つとして、おむつ交換があります。

この作業も、介護者はベッドの脇に立って、腰を前にかがめた状態で作業しなければなりません。

腰を前屈みにすると、必然的に頭が下を向くことになりますが、頭というのは人のカラダのなかで一番重い部位なのです。

しょっちゅうそういう姿勢でいるといつも腰に負担がかかっている状態になります。

そのため、介護する時は、腰にコルセットをつける必要が出てくるのです。

自宅で身内の介護をするだけでかなりの負担がかかるのに、仕事として介護するとなると、一日に大勢の人たちのお世話をしなければなりません。

そういう人たちが腰痛になるのは必然ともいえるでしょう。

おむつ交換以外にも、着替えを手伝うときも同様の姿勢をとらざるをえません。

ましてや、入浴のために介護が必要な人を抱きかかえたりすると、腰だけでなく、背骨にも負担がかかってしまいます。

腰や背中は人を支える土台のようなものです。

そこを痛めてしまうと、いくらストレッチで予防しようとしても、いずれ介護者のほうが介護を必要とする事態になってしまうかもしれません。

そのような事態にならないよう、対策が講じられて欲しいと思います。

腰痛予防のストレッチを積極的にとりいれよう

これからますます高齢者が増え、介護人材が沢山必要とされます。

私の姉妹も介護職ですが、やはり腰痛もちで辛いと言っています。

腰痛を予防するストレッチは腰だけ行えばよいと思われがちですが、身体の筋肉はそれぞれ連動しています。

身体全体の筋肉のストレッチも意識して行い、ともに動きを良くすることで腰痛を予防してください。

無理のないストレッチを積極的にとりいれて腰痛予防に努めましょう!

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