腰痛がひどい!コルセットは寝る時にしても大丈夫?

最終更新日:2024/01/14

腰痛持ちの方は、コルセットを装備していることを当たり前と考えておられませんか?
当店にお越しいただくお客様の中にも、「コルセットを外せない」という患者様は多数いらっしゃいます。
コルセット依存症になり、「寝る時も外すことが不安です」という方までいらっしゃいます。
さて、適切なコルセットの使用方法とはどうしたらよいか、悩める皆様にアドバイスをさせていただければと存じます。
皆様の腰痛症への不安が解消されることを心より願っております。

腰痛時のコルセットは基本的に寝る時ははずしましょう

そもそもコルセットの役割とは何なのでしょうか?

患者様のお話を聞いていると、使用目的以上に「不安解消装置」の役割を果たしているように思えます。

私はこのようにアドバイスをいたします。

「脊柱の湾曲を適正なポイントに維持する補佐役です」

寝る時は、日常の活動時と比較すると運動量が激減します。

せいぜい寝返りや呼吸を行うくらいですので、90%減少するイメージでしょうか。

全身にほどよく重力がかかり、脊柱のS字カーブは整いやすく、腰への負担は限りなく少ない状態です。

睡眠時にコルセットの使用で、逆に腰痛を悪化してしまうのです。

運動量が減っているのに、コルセット装着で腰の可動域を制限すると、筋肉を硬化させ、可動域が下がり筋肉の作用の一つである収縮ができなくなってしまいます。

そこから、起床時に活動すると、可動域が狭くなっている中で、硬化している筋肉を急に動かしますので、筋肉が驚いて可動域以上に動かし炎症を起こしてしまうのです。

以上のことから、できるだけ腰や股関節の可動域を制限せずに、筋肉の動かしやすい状態を作ることが必須になってくるのです。

したがって睡眠時にコルセットをする必要は一切ないのです。

いつコルセットをしたらいいの??

若干マニアックな記事になりますが、日頃の生活の中で我々人間は、重力を【点】でうけております。

すると、立ち姿勢の際には重量に反発していますので、身体は寝る時と比較すると、重力をうけやすく、カラダは非常に安定していない状態になります。

転倒しないように【前】【後】【横】と様々な方向から身体が転倒しないように、支えようと筋肉は自然と働いてくれるのです。

オフィスワークにしても外での営業活動や重労働にしても、同じ姿勢を保つことが長かったり、不自然な姿勢を長く保つことにより身体を支えることができないと、筋肉に左右差が生まれ良質な筋肉が適正な位置につかなくなってしまいます。

上記で述べましたが、脊柱のS字カーブの位置取りが悪化してしまうのです。

こうなってしまうと、自身の体重を脊柱で分散することができなくなり、腰痛症が現れます。

そこで脊柱のS字を適正な位置にキープすると共に、「適正な位置とはこの位置ですよ」と脳から信号を全身に送っている役割を、コルセットがしています。

したがって、どうしても仕事に支障がでてしまう以外はコルセットを外して生活されることをお薦めしております。

コルセットのメリット・デメリット

コルセットにメリットがあるとするならば「コルセット装着により安心」という安心感と感じることです。

そこでコルセットのデメリットをご紹介いたします。

コルセットは基本的には骨盤に装着するので、安定感がでて過度に動かすことがなくなりますので痛み自体は楽になります。

しかし、これでは腰痛症が改善はしないですよね。

骨盤を固定することにより、股関節周辺の筋肉が硬化してしまい【外旋】【内旋】運動がとりづらくなってしまうのです。

【外旋】は外旋六筋の硬化により女性がとりづらい動きになってます。

【内旋】は中殿筋や大腿筋膜張筋の硬化により男性がとりづらい動きになってます。

腰椎は捻じる動作はできませんので、あくまでこれら股関節の旋回運動に合わせて、腰部の筋肉が捻じれる構造になっているのです。

そのため、股関節をロックしてしまうと腰部で腰を回すことになり、腰痛症が悪化するケースが絶えなくなるのです。

そのような状態で生活していくと、コルセット装着前より筋肉が硬化し関節の可動域は減少してしまうのです。

これが寝る時にしてしまうと起床時最悪な状態を迎えるのは、ここまで読んでいただけたらイメージがつくのではないでしょうか。

どうしたら寝る時腰痛・コルセットとおさらばできるの?

ごく簡単にお伝えすると腰痛にならない身体作りをすることです。

お越しいただく患者様に合わせたストレッチメニューを作成させていただいておりますので、適切なアドバスが可能です。

それを寝る前と起きたときに行っていただき、股関節周辺の筋肉の柔軟性を上げた状態でコルセットをしない生活を送っていただきたいです。

【神経】【筋肉】【骨格】を人間本来の適切な位置に修正してくれますので、柔軟性も向上していきます。

患者様にあったストレッチで、S字の適切な位置を脳に知ってもらい、限りなくそれをキープできるような身体作りを目指しましょう。

寝る時にコルセットいらずになるためのストレッチ


・仰向けに寝ます
・両足を胸につけるように両腕で抱えます
・呼吸は両足を胸につけるときに吐きます
・これを10回程度繰り返します


・うつぶせで寝ます
・両手を顎の下におきます
・両膝を90度屈曲します
・両足をゆっくり右に倒し、その後左に倒します
・呼吸は左右の倒すときに吐きます
・これを10回程度繰り返します

※寝る前に行う場合でも、目覚めた後に行う場合でもコルセットは装着せずにおこなってください。
上記でも説明しましたが、腰痛改善には最良の方法です。

寝る時・起きてる時も腰痛とコルセットからおさらばしましょう

そもそも論ですが、寝る時も日常の生活でも患部に痛みがある際にストレッチ・トレーニングを含めたエクササイズの実施は良しとするのかと思われる方もいると思います。

炎症は短くても2、3日経過すれば引いてきます。

痛み自体が軽減し、完治したと思ったのに再度繰り返すパターンの方が多いようですね。
症状が出てきているときのカラダの状態は、脊柱のS字が崩れ骨格も筋肉の状態も簡単にいうと固まってます。

筋肉の【柔軟性】【関節可動域】が十分に確保できないと、一つの動作で動かしたいポイント、使わなければいけないポイントが円滑に動きません。

また、自分自身の現状の関節可動域を超えてしまった場合、症状が発生してしまいます。
我々人間が日々生活をしていく上で、最低限の【柔軟性】【関節可動域】というのは獲得しなくてはなりません。

炎症が起きた場合、痛みがあることは仕方のないことなのです。。

その際に痛みに耐えれず動かさず、より筋肉を硬化させてしまうのか、
それとも早期改善を図るため・再発を起こさないために身体を動かしながら改善を目指すのか。

これを読んでいただいても、皆さんはコルセットを外す勇気は湧きませんか?

腰痛で寝る時につけるコルセットを外しましょう まとめ

ここまで、腰痛症を持った際のコルセットの着用について述べてきました。

特に寝る時には筋肉が硬化してしまうので、コルセットを外していただいたほうが、症状の早期改善は図られます。

しかし、お仕事でどうしてもキツイ時に外すというのは難しいようにも思えます。

ですので、仕事の前にも後にもしっかりストレッチを行い股関節の【外旋】【内旋】の可動域を広げた上でコルセットを着用することをお薦めいたします。

それと併用しながら、根本的な改善をカラダラボのトータルコンディショニングメニューで改善していければと考えております。

多くの方の腰痛が改善することを心より願っております。

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