背中と肩甲骨の下の痛みがでる原因と対策方法とは?

最終更新日:2023/12/29

背中、肩甲骨の下の痛みでお悩みの方の多くは共通している点があります。病院で検査しても悪いところはなく原因は見つからなかったという方も多くご来店されます。
『重い』『鈍痛』『固まっている』『流れている感じがしない』など皆さん痛みの感じ方は違いますよね。
いったいどうしてこのような症状が起きてしまうのか、原因と対策を解明していきましょう。

なぜ、背中と肩甲骨の下が痛むの?

なぜ、背骨や肩甲骨の下が痛むのか・・・ご来店される方によくこのような質問をいただきます。
痛みの感じ方も人それぞれ異なりますので、痛みが出てしまう原因も人それぞれ異なります。
ただ、私が見させていただいているお客様で多いのが姿勢の崩れ(背骨のゆるやかなS字
カーブの崩れ)から、背中や肩甲骨の下の痛みが出ている方が多いです。
パソコンやケータイ、ゲーム、家事、力仕事や仕事中のライン作業など、下を向く姿勢で行うライフスタイルが増えてきています。そして、精神的な状態が安定しない方も下を向いている方が多いですね。
下を向いて行う作業が増えたことや精神状態が不安定というところから姿勢が崩れ、症状が発症しているケースが多く考えられます。
ライフスタイルで自分自身がどんな姿勢でいることが多いのか、精神状態はどうなっているのか見直してみましょう。
ではまずは、姿勢から見直してみましょう。

背中と肩甲骨の下に痛みがでる理由①

私たちの身体は、骨、筋肉、血管、リンパ管などですべてつながっています。
ですから背骨のゆるやかなS字のカーブが崩れ始めると、身体のどこか一部の動きが悪くなり、それをカバーしようと他の筋肉や関節が頑張り、痛みを発生させます。
そして、背骨は身体全体を支えるだけではなく、神経を通すパイプ役をしています。
このパイプの形が崩れてくることにより、痛みやしびれなどを発生させてしまうケースも考えられるのです。
そして、S字が崩れることにより、不自然な状態でS字カーブが維持されるので身体がうまく使えず、運動能力が低下します。
さらにS字カーブは歩くときの衝撃を和らげるクッションの役割もしています。
背骨のカーブが崩れながら歩くと、さまざまな場所に負担がかかり、負担が集中したパーツに痛みを発生させます。
今回は背中と肩甲骨の下にダイレクトに負担がかかってしまい、痛みが発生したものと考えられます。

ただ、背骨のゆるやかなS字カーブが保たれていれば、骨も筋肉も神経も本来あるべき位置にあるわけですから、症状はそんな簡単にでてこないのです。

そして、現代では精神状態が不安定の方も多いですよね。
なせ、精神状態が不安定だと姿勢が崩れてくるのでしょう?

背中と肩甲骨の下に痛みがでる理由②

『心と身体は表裏一体』とよく耳にしますが、動物はマインドに合わせて体勢を変化させます。攻撃しようとしているときは肩を怒らせ、おびえて身を守ろうとするときは背中を丸めて小さくみせようとします。人間もこれと同じです。
消極的なマインドでいる時は、縮こまって背中を丸め、目立たない姿勢でいる方が安心できるのです。
消極的なマインドのまま無理に背骨のS字を作ろうとしても本心と合わないので、維持ができないのです。気持ちは必ず姿勢に影響します。周りの人を観察してみて下さい。姿勢が崩れてしまっている人で、堂々としている人はなかなかいないですよね?
姿勢を崩さない心作りをするならば、日本人の素晴らしい美徳である心遣いを持ちつつも『自分はどうしたいか』をしかっりと見つけてみましょう。
少しずつ自信がつき、心も晴れてくればS字も保ちやすくなってるでしょう。
いいこと探しをしてみるのもいいかもしれませんね。

物理的なことだけではなく、精神面も非常に姿勢と密接な関係があるとはお分かりいただけましたか?
顔の表情などそのときの感情などで姿勢までも変化させてしまうのです。

背骨のゆるやかなS字カーブが崩れてくる原因を知ったうえで、今度は実際に皆さんの背骨のS字はどうなっているでしょうか?
チェックをしてみましょう!

実際に姿勢をチェックしてみよう!

背骨のゆるやかなS字が崩れてしまっているか、チェックしてみましょう。

<<レベル1(軽度)>>
鏡を見て、背筋が楽に伸びた方は初期の姿勢の崩れの段階です。
基本的に全身的に柔軟性も高く、上半身と下半身の連動性が取れている方です。

<<レベル2(回復可能)>>
鏡を見ると姿勢の崩れはなんとなく治ってきたけど、背中が張ったり苦しかったりする。おそらく背中の筋肉の硬さ、股間周りの硬さが考えられるでしょう。
柔軟性不足が考えられます。柔軟性を上げてから全身の連動性をつけていきましょう。

<<レベル3(深刻な状態)>>
どうやっても背骨を埋め込めない。背中が丸まってしまう方。
生活習慣を見直してみましょう。まずは全身的に柔軟性を上げていきましょう

残念なことにいくら良い姿勢を続けていても、ちょっと気を抜くとすぐに姿勢が崩れてしまう。という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?こんな挫折を繰り返していくうちに諦めてしまった方もいるはずです。
実は、姿勢を維持するために一番必要なのは「筋肉」ではなく、「骨格」ということを皆さんご存知ですか?本当に良い姿勢というのは骨も筋肉も正しい位置にあります。
極端な運動不足や、病的に筋肉が弱っているということでなければ、筋力不足で姿勢が崩れてしまうということはあまり考えられません。いくら頑張って筋トレをしたとしても、「骨を正しい位置に戻すポイント」を知って実践しない限り、永遠に姿勢の崩れは治らないと考えられます。

姿勢を正しく保つポイントとは?

①<<肩甲骨>>
肩甲骨とは何も意識しなくても勝手に上に上がりやすい骨です。本来は下がった状態で肩甲骨が背骨に近い位置にあるのが理想ですが、多くの人は上がっていて背骨から離れた位置にあります。
②<<背骨と骨盤の連動>>
背骨は本来自然なS字を描いています。また骨盤も自然な傾きがあり、この傾きが前後に大きくずれるとそこから背骨の自然なS字も崩れやすくなると考えられます。そのため背骨と骨盤はセットで考える必要があります。背骨と骨盤を正しい位置に保っておくためには周りの筋肉でバランスよく支える必要があります。
③<<重心の位置取り>>
多くの人は重心を母趾球や内側に乗せやすいのですが、本来は踵側や小趾球に乗せるのが理想的です。小趾球にのせることで本来使いたい筋肉に刺激が入りやすい状態になります。
④<<ハムストリングと骨盤の連動>>
多くの人は重心が前に乗りやすいため、太ももの前側の筋肉で支えていることになります。そうなると身体が前側に丸まりS字が崩れやすくなってきます。本来は太ももの後ろ側をくっつけるようにし、さらにお尻を締めることで骨盤を連動させる状態がベストです。そうすることで重心が後ろ側に乗り、自然と姿勢が高くなりみぞおちがあがるようになります。
⑤<<全身の連鎖作り>>
①から④の動きをそれぞれ作った動きを繋げていきます。筋肉や関節だけでなく、神経にも刺激を入れることでそれぞれの形を自然と取れるようにします。

これらのことを意識すると常にきれいなS字をキープすることができ、姿勢の崩れから起きる症状をなくしていくことができます。

背中と肩甲骨の下の痛みを解消するための姿勢改善ストレッチ

ライフスタイルの中でS字のカーブが崩れてしまい背中と肩甲骨の下に痛みが出てしまっているということなので、今回は、姿勢を整えながら症状も改善できてしまうストレッチをご紹介したいと思います。

①キャットアンドウルフ
1肩の下に手首がくるように、膝の上にお尻がくるようにして四つん這いになります。
2そのまま背中を丸めていきます。
(おへそを覗きながら肩甲骨を背骨から外に引きはがしていきます。)
3肩甲骨を背骨の方に引き寄せながら顔は上を向きます。
(この時に肘が曲がりやすいので注意をしましょう)
・2と3の動きを繰り返し10回を目安に行ってきます。

②パワーブリージング
1仰向けでアルファベットのエックスを作るようにして寝ます。
2朝伸びをするイメージで伸びます。
(手は軽くに握り拳を作り、踵は遠くに突きだします。(つま先は天井に向ける))
3鼻から息を吸い、風船のようにお腹を膨らまします。お腹にためた空気を口からふぅっと吐き出します。
43の口から息を吐き出す際に2の伸びる動きをしていきます
・4の動きを繰り返し10回を目安に行っていきます。

『背中と肩甲骨の下の痛みがでる原因と対策方法とは?』まとめ

背中と肩甲骨の下の痛みがでてしまう原因と対策方法は参考になりましたか?
心と身体は表裏一体です。どちらかが優れていてもどちらかが欠けていたら健康な身体は手に入りません。ライフスタイルをより充実させるために今一度あなた自身のライフスタイルを見直してみましょう。

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