春になるとしびれやだるさを感じる方が多いです。気候の変化や新年度を迎える環境の変化と様々なことが影響してきますし、普段の生活習慣も関わってきます。右足のしびれとだるい感じがでてしまうのには、必ず理由があります。今回は右足のしびれとだるさの原因と改善方法についてお話していきます。
右足のしびれとだるい原因①
東洋医学的な観点からみると、「春」はしびれやすい季節です。
春は、肝臓とつながりが深く、弱くなりやすいので負担をかけないように過ごす必要があります。この時期は出会いや別れ、新生活をスタートするなどの環境の変化からイライラしたり睡眠不足になったりすることがストレスとなります。また、送別会やお花見などお酒を飲む機会が多く肝臓がいつも以上に頑張りやすいです。頑張れば頑張るだけ肝臓は休めないので疲れてしまって硬くなったり機能低下になったりしてしまいます。それから肝臓は体内の右側についています。だから結果身体の右側に様々な症状が出やすくなってしまうのです。このことから肝臓の状態悪化が原因で右足のしびれやだるさがでてきてしまうものと考えられます。
右足のしびれとだるい感覚改善方法①
まずは食事療法です。
東洋医学で肝臓は、血液を貯蔵していて、必要な時に必要なところに供給したり、全身を流れる血液の量をコントロールします。 また、筋肉や腱とつながりが深く、過度の運動は肝機能 の低下を招き、貧血や痺れを発症します。 目の状態にも影響していて、肝機能低下は、かすみ目・充血・ ドライアイなどの目の症状として現れてきます。 気の流れを良くしたり、情緒を安定させたりする作用があるので、イライラしたり、怒りっぽくなったときは肝機能が低下していることを疑います。
では、その肝臓の機能を高めるためには何を食べたら良いのでしょうか?
それは、酸味のあるものです。
東洋医学では五陽説というあらゆるものを五つに分類します。
味については、酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)という五味になります。
臓器も同じように五臓に分けられます。
春の五臓は肝臓で五味は酸です。酸っぱいでピンとくるのが「酢」ですよね。
酢に入っているアミノ酸は、肝臓の機能向上と修復を助けてくれます。そして、五色で当てはまる緑のものと、この時期に採れる新芽のものを食事に取り入れると良いです。
お勧め食材をあげますと、
そら豆・サヤエンドウ・デコポン・キウイ・鰆(さわら) 鯛・菜の花・蕨(わらび)・アスパラ・かぶ・キャベツ いわし・あさり・わかめ・もずく・酢
上記の春に旬を迎えるようなものはもちろん美味しく生命力に優れています。
ぜひ、積極的に採るようにして肝機能を高めましょう!
右足のしびれとだるい原因②
右足のしびれはおしりと股関節周りの筋肉の柔軟性不足が原因のひとつとして考えられます。骨盤の造りは左右一対の寛骨と真ん中の仙骨に分かれています。仙骨には穴が空いています。その穴から太い神経が枝分かれして太ももの後ろを通り、足先までつながっています。おしりと股関節周りの筋肉が硬く柔軟性が不足していると、仙骨近辺の神経や太もも裏の神経を圧迫してしまい足にビリビリとしびれやだるさとなって現れるのです。
ひどくなってくると、坐骨神経痛、ヘルニアなどにもなってしまうので、おしりや股関節周りの筋肉の柔軟性はつけましょう。
代表的な筋肉としましては、
大殿筋、中殿筋、小殿筋のおしりを形成する筋肉。
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋で形成するハムストリング。
その他にも内転筋群や外旋六筋とまだまだたくさんあります。
それだけ骨盤と股関節はたくさんの筋肉を連動させて様々な動作ができるように作られているのです。これらが使わずに弱り筋力を失ったり、弾力を失い硬くなってしまうことで結果的に神経圧迫することにつながります。
右足のしびれとだるい感覚改善方法②
ここではおしりと股関節周りの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチのやり方を説明していきます。二つありますが、どちらもおしりと足の付け根にストレッチかかりますので、どこに刺激を感じるか試してみましょう。
一つ目は股関節を大きく広げるストレッチです。
体育座りから始めます。そうしたら、膝を左右に開きましょう。股間と膝とかかとで正方形を作ってください。このとき足首も意識的に90度を作ります。
おしりのお肉を潰さないように重心を太もも付け根に持ってきましょう。股関節が硬いと後ろに倒れやすく、おしりが潰れ背中が丸まります。そんな方はおしりの下にクッションか座布団を挟んでください。高さは自然と前屈できるくらいを目安にしてください。
そこから背中を丸めないように前に倒れていきましょう。おしりと足の付け根外側がピンと張ってくると思いますので、30秒程度呼吸を止めずにキープしましょう。
二つ目は先ほど伸ばした筋肉をさらに刺激するストレッチです。
先ほどの姿勢から右足のかかとを左のおしりに近づけ、反対に左足のかかとを右のおしりに近づけるように足を重ねます。
柔軟性が出てくると膝と膝を重ねられるくらい近づけられるようになりますよ。
そこから背中を丸めないように前に倒れていきましょう。
30秒程度呼吸を止めずにキープしましょう。
終わりましたら左右の足を入れ替えて同じようにストレッチしてください。
右足のしびれとだるい原因③と改善方法③
姿勢の崩れから様々な症状で悩んでいる方がほとんどです。誰が見ても明らかに背中が丸くなっている方はもちろん、一見胸を張って背筋が伸びているけれど、腰を反り過ぎてお腹の突き出てしまっている方も、すべて背骨の正しい自然なカーブを崩していることになります。
背骨が正しく並ばないのは周りの筋肉の問題がほとんどです。正しい自然なカーブが崩れてくるのは、お仕事や生活習慣で、不自然な姿勢を長時間続けて、それを毎日毎日繰り返しているうちに癖となり結果背骨の正しい自然なカーブは崩れてきてしまいますよね。
こういった方は背骨についている筋肉に疲労が溜まり硬くなったり、ひどいときは炎症を起こします。そうするともう背骨を正しく並べることは出来なくなり、神経の通りが悪くなり、しびれ、だるさが発症してしまうと考えられます。
ここで背骨の正しい自然なカーブを保つためのストレッチのやり方を説明します。
仰向けでバンザイしてみましょう。バンザイは背中を丸めては出来ないのが良く分かります。
この姿勢のまま、筋肉をストレッチするためにとにかく肘とかかとを遠くまで伸ばしてください。上半身はあばら骨ごと引っ張る感覚、下半身は膝裏がピンっと伸びる感覚です。しっかりと伸ばしたら10秒かけて息をゆっくり吐きながらキープします。
これを3回から5回を目安にやってみましょう。
背中側の感覚が違ってくるのを感じてください。
次は立った状態で行います。
肘を外に向けて、みぞおちを下に向け背中を丸めた姿勢から動きましょう
肘を内側に回しながら胸を張るようにして背すじを伸ばしましょう。背骨が前後に大きく波打つことを意識してください。
縮こまらずに、大げさに動かしましょう。
ご参考までに。右足のしびれとだるい原因・改善方法とは?のまとめ
ここまでお読みくださりありがとうございました。
今回は右足のしびれとだるさについて、東洋医学の観点と関連する筋肉から原因と改善策を説明いたしまた。しびれもだるさを感じている方はこの記事の方法を一度お試しください。しびれが治まる、身体が軽くなることを願います。それでも一向に良くならない場合は詳しい検査が必要です。
カラダラボでは未病と言われる様々な不調を筋肉と神経、東洋医学的観点から改善を目指します。何かお困りの時はいつでもご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。
また、他にもたくさんの記事がありますので、参考にしてください。ありがとうございました。