体を柔らかくするために、思いつくことはやっぱりストレッチをすることでしょうか。ではストレッチをすれば体は本当に柔らかくなりますか?実際柔らかくなるにはなりますが、それを妨げてしまうことがあります。それが食べ物であったり、生活習慣であったりします。そこも変えていかないと、体が硬くなるだけなので、ストレッチをしても変化を感じられないのです。そこで今回は、体を柔らかくするための食べ物や生活習慣についてまとめてみました。
体を柔らかくする食べ物は成分から考えよう
体を柔らかくするには、関節を柔らかくすることが必須です。
関節を柔らかく保つための成分にコンドロイチンとグルコサミンがあります。
これらの成分を含む食べ物を積極的に摂ることで、関節が硬くなるのを防ぐことができます。
コンドロイチンは、正確にはコンドロイチン硫酸という成分で、関節の弾力には欠かせません。
水溶性の食物繊維の一種であり、関節や関節付近の軟骨などの主成分です。
コンドロイチンが豊富にあれば、関節の細胞が水分を保つことができます。
水分を保つことができれば、それだけ関節が柔らかくなるのです。
このコンドロイチンは20代を過ぎるとだんだんと減少してしまうということが分かっています。
なので30代以降は積極的にコンドロイチンを摂ることを意識することが大切です。
コンドロイチンを含む食べ物には動物性と植物性があり、動物性の方が吸収率が高いと言われています。
ですが毎日の食事に必要な量は微量なので、動物性にこだわる必要はないようです。
動物性にはフカヒレ、ウナギなど。植物性には長芋、納豆、オクラなどがあるので、自分の食べやすいものを組み合わせて食べることが大切です。
体を柔らかくするには抗酸化作用のある食べ物
筋肉を柔らかくする方法に体の酸化を防ぐことがあります。
体の酸化を防ぐには、抗酸化力の高い食べ物を摂ったり体を弱アルカリに保つことが大切です。
現在の食事では、酸性に傾きがちなので意識することが大切です。
しかし体が極端にアルカリ性に傾いてしまうと、肌が黒ずんだり免疫力が低下してしまうことがあるので、酸化させる食品を一切食べないことにも問題があります。
体をアルカリ性に保つ食べ物は和食に多いと言われています。
玄米、味噌汁、梅干し、漬物などの和食の定番のものや、キャベツやほうれん草、ブロッコリーなどの野菜など、これらのものはアルカリ性に保つ効果が高いとされています。
また体の酸化を防ぐ効果が高い食べ物には、一般的な果物以外にもニンニク、ショウガ、ネギ、大葉などの薬味に使われる食べ物にも多いと言われています。
普段の食事に取り入れることができる食べ物に多く含まれているので、特別な食材を食べる必要はありません。
手軽にエイジング対策が行えます。
体を硬くしてしまう食べ物は控えましょう
体を固くしてしまう食べ物として1番に挙げられるのが砂糖です。
ジュースやお菓子など甘いものには必要不可欠な存在である砂糖ですが、柔軟な体づくりの邪魔をし、体の筋肉を固くすると言われています。
砂糖の主成分である糖質は、ごはんや果物に含まれている糖質とは違うもので、砂糖を摂ると血液がドロドロになってしまいます。
特に白い砂糖は化学薬品が使われていることが多いので、体に悪いとされています。
体の筋肉を固くしてしまわないためにも、白砂糖は黒砂糖に変えて使いましょう。
甘いものを食べると、疲れがとれるような気分になりますが、血液に粘りが出るため血液循環が悪くなってしまいます。
さらに赤血球が水ぶくれのような状態になり、筋肉や組織細胞が緩み弾力がなくなります。
次に挙げられるのが霜降り肉です。
肉には動物性たんぱく質や脂肪が多く含まれているため、血液中のコレステロールを増やし、血液をドロドロにしてしまいます。
血液がドロドロになると、筋肉に十分に栄養がいかなくなってしまい、筋肉が固くなってしまいます。
肉を食べるときには出来るだけ赤みの肉、または鳥肉を食べるようにしましょう。
体を柔らかくするためには、大好きな砂糖や霜降り肉を控える必要があるのです。
体を硬くする食べ物はまだあります
チーズなどの乳製品も、意外と血液をドロドロにしてしまう食べ物の1つです。
チーズは発酵食品だし、体に良いのでは?と思う方も多いでしょう。
ですがチーズは高脂肪で飽和脂肪酸が多く含まれています。
飽和脂肪酸には固まりやすいという特徴があり、血液中で固まることで血管を詰まらせてしまったり流れを悪くしてしまうのです。
チーズ以外にも、生クリームやバターなども同じです。
このような乳製品は摂りすぎないようにしましょう。
牛乳やヨーグルトも、カルシウム補給にはとても良いのですが、摂りすぎには注意が必要です。
次に体を固くする食べ物にすじこがあります。
すじこやいくらなどの卵には、コレステロールが多く含まれています。
コレステロールを摂りすぎると、血管に溜まり血液の流れを悪くしてしまいます。
血液中にコレステロールが多い状態を高脂血症とも言い、これになると血液の運搬の邪魔をするので、体を固くしてしまいます。
食べ過ぎには注意しましょう。
こういった乳製品や魚卵なども体を柔らかくするためには、控えなければなりません。
体を柔らかくすることを邪魔しているのは何?
女性に多いのが股関節が固く内股気味になってしまうタイプです。
この状態は足が開きにくいとされています。
股関節やその周りの筋肉が固いと、骨盤が立ちにくくなる原因になります。
股関節ぎ固いままだと、腰が伸びずに、腰でバランスを取ることができずに体全体でバランスを取ろうとして結果、猫背気味になってしまうのです。
猫背は肩こりや腰痛の原因にもなってしまいます。
男性に多いのが、アウターマッスルという体表面に見える筋肉が固いタイプです。
鍛えることには熱心でも、柔らかくするストレッチなどはしない方が多いようです。
このアウターマッスルが固すぎると、インナーマッスルをほぐすことができずに、体の土台の質を低下させてしまいます。
体にとって質の良い筋肉とは、必要な時は固く、必要でない時は柔らかいものです。
鍛えてばかりの固い筋肉は張りやコリなどの問題を抱えやすくなり、怪我をしやすくもなります。
バランスが重要になってくるので、食べ物と併せてトレーニングをした後はストレッチを取り入れるなどしてあげましょう。
体が柔らかくなると絶対お得!
ストレッチを行うことは、体を柔らかくするだけではなく、基礎代謝が上がり、血行が良くなることにもつながります。
ダイエットや手先足先の冷えなんかにも効果があります。
そして血行が良くなることで疲労回復にも効果があります。
運動や日常生活での疲労物質を定期的に流すことで、疲労回復につながるのです。
柔軟性が低いと関節に大きな負担がかかってしまい、痛みが生じることまであります。
筋肉や筋を伸ばしてあげることで、関節にかかる負担を減らすことができ、肩こりや腰痛を緩和させる効果があるのです。
運動をする時には、必ずストレッチを行い怪我の予防に努めましょう。
柔軟性を高めて筋肉を動かすことで、筋温も上がります。
なので運動前のウォームアップには怪我や筋肉痛の予防の効果もあるのです。
十分に筋温が上がっていないまま運動を始めてしまうと、筋肉や関節を痛める原因になることもあるので注意しましょう。
柔軟性を高めるための運動で体を動かすことは、リラックス効果もあります。
心と体をときほぐし、心身の老化予防につながります。
食べ物と併せて取り入れたいですね。
食べ物にこだわりストレッチを続けましょう
今回体を柔らかくする食べ物と硬くする食べ物を紹介しました。
私達の周りには体を硬くする食べ物が溢れています。
食べていけないのではなく、なるべく控えたほうが良いということです。
体を柔らかくする食べ物は積極的に摂り入れてください。
そして、併せてストレッチを毎日続けましょう。
決して食べ物だけでは柔らかくなりません。
あくまで食べ物は補助的な役割だと思ってくださいね。