毎年会社で定期的に健康診断を受けている方と自分で病院へ行き健康診断をする方と様々だと思います。結果は当日に知りたいですが、会社の健康診断は手元に診断書が届くまで1ヵ月近くかかるのが普通だそうです。それでは、個人的に健康診断を受けて場合どれくらいで結果が分かるのでしょうか。今回、健康診断についてのいろはをまとめてみたいと思います。
健康診断の結果はどれくらいかかる?
誰もが会社や学校で受けたことのある健康診断ですが、結果となる健康診断書が手元に届くまでどれくらいかかっているか覚えていますか。
健康診断の結果は人にとってはとても気になるものであり、一回病気になったことのある人や症状によって病気が疑われる人にとっては重要ですよね。
会社や学校の健康診断では検査器具や機械、専門のスタッフが会社や学校、定期健診などはに病院ではなく検査をしに来てくれるので検査を受ける側にとってはとても便利な分、結果をもらうのは1か月以上時間がかかるものといわれています。その理由は、会社の場合総務部門を通して、産業医に送付また、血液や尿検査は専門の検査施設に送付され、最終的に病院で結果の再チェック、総務部門に再度集約、結果の配布という流れになるので予想以上に時間がかかるとされています。
ビザや入社手続きなどでは1か月以上も待ってられない場合もあります。その場合は病院で直接、健康診断を受けることがお勧めです。
健康診断を行う医療機関では結果は3日~1週間で分かると言われています。そのため、健康診断の結果が必要な1週間前には健康診断を受けるようにしましょう。
健康診断の結果から何が分かる?
そんな健康診断ですが、受ける目的は入社やビザなど手続きに必要だからというわけではありません。現在では生活習慣病など誰もが重大な病気になるということが注目を浴び、テレビや雑誌でもよく報道されるようになりました。
高血圧、不整脈、糖尿病など命にも関わる重大な生活習慣病ですが、その病気から自分を守るために最も効果があるのが「早期発見」です。
初期の段階で体の異常に気付き、自分自身の生活を改善することで治療費や治療における体への負担を最小限にとどめることができます。
そのため、一般的に行われる健康診断では生活習慣病を発見するために意識された検査内容が組み込まれたものになっているのがほとんどです。
健康診断の結果、異常がないと判断された人も自分のコレステロールや血糖値などが通常どれぐらいなのかを意識し、次の健康診断でどれだけ変化し、その原因は何なのかを考え必要あれば医師に問診の際に相談すること、そのような日々の意識の高さが、健康で長生きをしていくために大切な鍵となります。
健康診断と人間ドッグはどれくらい違うもの?
健康診断の話をしてきましが、健康診断だけ受けていれば自分は大丈夫と思っている人がいればそれは間違いです。高い確率でなりやすい病気は生活習慣病だけではありません。
それは皆さんも必ず耳にしたことのある怖い病気「がん」です。「がん」も生活習慣病と同様、早期発見が完治をするための1つの大切な鍵です。しかし、一般的な健康診断では胸のレントゲン検査などのみで厚生労働省が指定する5つの主ながん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がんを発見する検査としては不十分なものとなっています。
そのため、「がん検診」も定期的に受けていく必要があります。「がん検診」では厚生労働省のがん発見へのガイドラインに示す通り、乳がんでは胸部レントゲン検査以外にもマンモグラフィーがあるなど内容の濃いものがありますが、その「がん検診」の他に詳細に調べることができるのが国立がんセンターで行われるがん検診です。しかし、検査の内容を濃くすればするほど費用がかさみます。
国立がんセンターでは20万近くかかる場合もあるため、自分の年齢や健康状態でどの検査を受けるべきかをしっかりと選定することも大切なことです。
健康診断はどれくらい費用がかかるの?
費用について具体的に話をします。
一般的に個人で健康診断を受ける場合は約5000円は必要といわれています。しかし、この費用での検査は基本的な検診がほとんどで会社で受ける健康診断よりも内容は薄いものといわれています。
では会社で受ける健康診断の費用はどれぐらいなのでしょうか。基本的に会社が費用負担をしているところがほとんどの為、意識している人は少ないと思いますが、個人の費用の約2倍の1万円ほどだといわれています。
それが年間2回~3回行われる会社もあるため、費用としては決して安いものではないということが言えると思います。
個人で支払う人は特に支払う費用を考えれば健康診断結果に対する意識も高まるかと思いますし、会社勤めの方は会社経費から出ているので無駄にならないように診断結果に十分に目を通す必要があると思います。
扶養家族も会社の健康診断を受けることができる場合もあるため、会社の健康診断を担当する部署に聞いてみるのもいいかもしれません。
健康診断はどれくらい時間がかかるの?
このような健康診断の詳しい検査内容についてですが、会社で受ける健康診断はどれも一緒ということではありません。
「労働安全衛生規則44条」に定められる基本項目がベースになっているものがほとんどですが、仕事の種類、運送業や工場勤務などの場合はこれらの基本項目に追加して検査があることがあり、1年に1回以上の検診が定められています。
基本の検査ですが、喫煙者かどうかや定期的に服用している薬などの調査から、身長や体重の測定、胸部レントゲン検査、尿検査、血液検査(貧血検査、肝機能検査、血糖検査含む)、心電図検査があります。
これらの検査だけでならず、業務の種類によっては先ほども述べたように追加検査があります。
この基本検査は約1時間の所要時間ですが、「人間ドック」などだと3時間以上かかる場合もあり、検査項目も多岐に渡ります。
費用や内容は担当する医師によっても変動があるため、事前に問い合わせし、しっかり理解した上で受けるようにしましょう。
主婦もしっかりと健康診断を受けましょう
今までは会社勤務の場合の話がほとんどでしたが、では主婦の場合はどうなるのでしょうか。
主婦の方が健康診断を受ける場合、まず仕事の有無と仕事をしている場合、その形態が重要となります。
パートで働いている場合は定期健診や健康診断を任意で受ける機会がある仕事場もあるのです。
仕事場でそのような健康診断を受ける機会がない、または働きに行っていない場合は近くの自治体が行う健康診断を受けることができます。
この場合、希望者が受けることもあり費用は全額負担になる場合もありますが、自治体によっては条件付帯で負担額が全額または一部援助される場合もあるので一度問い合わせてみる価値はあります。
全額負担の場合も費用は1万以上になることは稀ですので病気の早期発見という意味では大いに価値のあるものだといえます。
ホームページに載っていることもありますが、情報不足の場合もあるので電話や直接聞きにいき、情報を集めるようにしましょう。
費用のこともあるため、回数は1年に1回受けていく程度で大丈夫だとは思います。
年齢や過去の病歴などを加味して回数や検診の問診で担当医に相談することは考えておくようにしましょう。
健康診断は受けたらお終いではありません。
健康診断では、様々な検査の結果が数値として出てきます。結果に問題があれば、勿論改善や治療を早急にするべきですが、検査結果に異常が見当たらなくても、正常範囲枠の隅に近い数値があったら、普段から注意して食事や生活習慣を変えていくようにしましょう。そうすることが健康診断の本来の目的です。異常がないから、何も生活を変えなくて良いという方はほとんどいないと思います。健康診断表もう一度しっかりと目を通してみてはいかがでしょうか。