看護師の方々の仕事って、決して楽なお仕事ではないですよね。
しかし、人と接するお仕事なので、やりがいを持ってできるお仕事ですよね。
私たちが日頃受診することが多い、内科や外科は、経験のスキルを積めるということもあり、若い年齢の看護師に人気が高いようです。
ランキングを見ていると、年齢別で勤務の条件が変わるようで、ランキングも様々です。
看護師が楽な科のランキング!意外にも内科や外科はランク外?!
第1位 皮膚科・眼科
内科や外科などに比べ、命に関わるようなケースが少ないので精神的に楽で、雰囲気も穏やかです。
夜勤もあまりないため定時に帰れることも多いでしょう。
第2位 整形外科外来・回復期リハビリ外来
比較的重症患者が少なく、徐々に回復していく患者も多いです。
作業もルーティンで簡単なものが多くなります。
第3位 採血室
透析や採血、献血などの特殊な業務です。
患者によっては難しいケースもありますが基本的には採血・注射の繰り返しなので、採血の腕はあがります。
第4位 精神科
看護師のスキル低下が心配になるほど、看護師としての処置が他の科に比べるととても少なくなります。
注意としては、稀に扱いの難しい患者さんがいることです。
第5位 企業看護師・医務室勤務
病院以外の場所で勤務する看護師です。
重症患者が来ることが少なく、体調を崩した、けがをした、程度の、軽症の方の対応が多いです。
場合によっては病院へ付き添っていくケースもありますが、その後は病院に任せることとなり、業務量としてはさほど多くありません。
看護師から不人気の科のランキング
第1位 泌尿器科
泌尿器科の患者はほとんどが男性です。
看護師は女性が多いため、やはり泌尿器関係のデリケートな病気が多い泌尿器科はあまり人気がありません。
ただ、男性看護師は逆に働きやすい科だとも言われます。
第2位 小児科
小児科は好きだという場合と嫌いだという場合に分かれます。
子供が苦しんでいるのを見るのが辛いという意見や、近頃話題のモンスターペアレントと関わりたくない、という意見もあります。
第3位 透析科
作業の種類が少なく楽である一方、患者さんは基本的にはいつも一緒、高齢で独特の雰囲気の方が多く、コミュニケーション力が問われます。
第4位 循環器科
内科の一つで、命に関わる病気が多く、心電図を読む能力が必要になります。
病状の変化にも敏感でなくてはいけません。
そういった意味で、神経を使う科であります。
第5位 産科
出産自体が苦手なケース、またナーバスになりがちな妊婦との関わり合いに苦手意識をもつケースなど様々です。
助産師よりも下に見られることが多く、仕事がしづらいという意見もあります。
20代に人気のある科は経験を積める内科や外科がランクイン!
20代の看護師に人気の科は、いろいろな面から意見が分かれます。
単に好みの面からの意見や、スキルアップを目指す上で経験したい、そのような意見もあります。
第1位 一般内科
新卒の場合、希望してまず間違いないでしょう。
体全体のケアと学べますし、その後どの科でも学んだ事が生かせることでしょう。
第2位 外科・整形外科
外科や整形外科の患者さんは体の他の部分は元気、というケースが多いです。
その後回復していくケースが多いため、精神的に楽という面があります。
第3位 産科・小児科
子供好きな看護師には人気です。
苦しむ子供を見るのはつらくはありますが、その反面子供の相手をしたり、お世話ができるという面に楽しみを見出す看護師もいます。
第4位 救急・ICU
判断や処置のスピードが命に関わることもあり、新卒の看護師は配属されないケースもあります。
しかし難易度が高いというのは経験値が積める、というメリットでもあります。
第5位 循環器内科
高齢化社会の日本では今後必ず需要が増えます。
心電図を読む能力が必要ですが、仕事をしながらでも覚えることが可能です。
30代の看護師に人気の科は内科や外科より時間重視の勤務
30代は、男性看護師においては働き盛りの年代ですが、女性の場合はライフプランを考えると難しくなる年代です。
仕事を覚え、しっかりと仕事が出来るようになってくる反面、仕事に打ち込むことが結婚や出産に支障となり、特に出産はリミットもあるために退職を余儀なくされる事も出てきます。
休職後も看護師で働く上で内科や外科など夜勤があると家族の協力が必要となってくるため、短時間のパートにしたり、クリニックへ転職する看護師も多いです。
人気の科もこの点から変化が出てきます。
第1位 クリニック
内科や外科でもクリニックですと入院設備も無いことが多く、基本的には日勤のみです。
ですので結婚・出産後の看護師からは人気が高いです。
第2位 救急・ICU
夜勤も残業もある反面、スキルアップが望めます。
ライフステージにより難しい場合もありますが、一度は経験したいと考える看護師が多いようです。
第3位 透析外来
基本的には夜勤がないので、出産後の配属を希望するケースが多いです。
つまり、30代は家庭との両立を目指して楽な科で働くか、キャリアアップを目指すかの個人の志向により両極端になってきます。
生活スタイルに合う科で働くことが、長く仕事を続けることができる秘訣となるでしょう。
40代の看護師には、少し楽な科に転職したい!という方が多い
40代は看護師の仕事を続けるうえで、ある意味転換期となります。
ベテラン看護師として管理職を任されたり、また認定看護師などの専門性を高めていく場合もあるでしょう。
また、ずっと忙しい病院で働いてきた看護師にとっては、疲れが出てきて楽な科に移りたくなることもあるでしょう。
それらの事から、転職を考える事が多くなる年代です。
第1位 療養病棟勤務
療養病棟では、慢性疾患で症状が落ち着いている患者さんや、急性期治療が終わり回復を待つような患者さんが多く、落ち着いて看護業務に当たれます。
第2位 介護系看護師
病院ではなく、介護施設などに勤める看護師です。
入居者の健康管理が主な業務ですが、施設内で唯一の看護師となり、意見を求められたりすることが多く、判断力や知識が必要となり、ベテランの看護師は歓迎されます。
第3位 救急・外科・内科
50代になるといくら看護師資格を持っていても実際は転職は難しく、40代は転職のラストチャンス。
これまでクリニックでばかり勤務していた看護師でも、やはり総合病院で働きたいという希望を持つケースは多いようです。
覚えることが増えるため、覚悟は必要です。
50代のベテラン看護師は体力的に楽な科が人気のよう
どんな世界でもそうですが、50代となると相当のベテランです。
管理職に就いている場合もあるでしょうし、若手医師の頭の上がらない存在になっていることもあるでしょう。
しかし、転職となるとベテランだからこそ難しくなるということもあります。
ですので、50代の転職では、同じ科よりも、経験を活かせる別の科を目指すケースが多いようです。
第1位 介護・福祉系看護師
看護スキルとともにコミュニケーション力の必要となる介護系を選ぶ看護師は少なくありません。
業務量もさほどハードではなく、体力面でも楽になります。
第2位 クリニック
体力の落ちてくるこの年代では、夜勤がないという点が最大の利点になります。
内科や外科など経験のある科のクリニックですと、比較的スムーズに仕事が出来ると思われます。
第3位 療養型病棟
科に関わらず、やはりハードな急性期よりもゆったりとコミュニケーションをとりながらの看護ができる療養型病棟の人気が高くなります。
夜勤はあっても基本的に急患はいないため、体力的にも楽になるでしょう。
看護師に人気の診療科ランキングのまとめ
いかがでしたか?
内科系に比べると外科の方が人気が高い傾向があります。
外科の方が、短期間に患者さんが元気になっていく姿を目の当たりにできるので、やりがいを感じる人が多いようですね。
希望する科は人によってかなり違いがありますが、自分がやりたい看護の出来る科を選ぶことは、とても大切なことですよね。