冬になると湿度が下がって乾燥しているので、鼻血が出ることありませんか?
鼻血の回数が多いと心配になりますよね。そんな冬の鼻血の原因冬アレルギーって知っていますか?なかなか聞きなれない言葉ですよね。
それになかなか止まらない鼻血は病気のサインかもしれません。
冬に鼻血が出る原因は乾燥?その他に考えられる原因
冬になるとほとんどの地域では気温と共に湿度がぐんと下がります。
空気が乾燥することで、体にもいろいろな影響が出てくる時期です。
その中でも特に注意しなくてはいけないのが粘膜の乾燥。
乾燥した空気のせいで喉がかわいたり、目が乾いたりするのはもちろんですが、鼻の粘膜も思っているよりずっと乾燥しています。
また、外気だけでなく室内も、暖房や電気機器で温度があがっている上に空気も乾燥していて、粘膜にとってはあまりよくない状況であることが多いです。
そんな冬の乾燥に耐えられなくなって、鼻から出血してしまうことは、実は少なくないのです。
冬になると風邪や乾燥から、くしゃみや鼻水による鼻の粘膜への刺激も多くなりますし、鼻をかむことで強い力が加わることもあります。
そのせいで粘膜が傷ついて、鼻血が出てしまいます。
まずは、鼻や喉の粘膜がよく乾いているなと感じた時点で、部屋の加湿を心がけるようにすると、鼻血が出るほど粘膜を傷つけることが少なくなります。
冬の乾燥による鼻血!冬になると酷くなる冬アレルギーって何?
冬になると増えてくるアレルギーがあるのをご存じですか?
「寒暖差アレルギー」や「温度差アレルギー」と言われるもので、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどから、頭痛が引き起こされたり眠れなくなったりするので、風邪と間違えられることもあるアレルギーです。
冷たい空気の室外から暖かい室内に入ったときにくしゃみが止まらなくなって鼻水が出始めるのが特徴的ですが、その逆の室内から室外に出たときにも同じような症状になります。
自律神経の乱れが関係しているとも言われていて、最近増えてきているアレルギー症状です。
冬の寒く乾燥した空気のなかでこのアレルギーが起こると、粘膜に必要以上の刺激を与えてしまうことになり、鼻の粘膜を傷付けがちです。
そのせいで鼻血が出てしまうこともありますので、鼻水や鼻づまりでイライラしてしまうのも分かりますが、鼻をかむときにやさしくかむよう注意したり、保湿効果のあるマスクをするなど、粘膜保護の対策をしてみましょう。
冬の鼻血の原因の冬アレルギー 原因と対策
冬に起こりやすいアレルギーは寒暖差アレルギーの他にもあります。
冬場になると、通常のホコリやダニによるアレルギーをもともと持っている人が、その症状を悪化させやすいのです。
その理由は、空気の乾燥にあります。
まずは暖房器具をずっとつけっぱなしにしていることで、部屋の空気が乾燥し、ホコリやダニの死骸やフンなどがふわふわと飛び回りやすい状態になります。
それに加えて暖房器具の風で部屋の空気が大きく動き、部屋の隅のホコリまで巻き上げてしまうのです。
アレルギー症状が悪化すると、粘膜への刺激も強くなり、傷付けてしまうこともあります。
冬場に鼻血が出やすくなるのは、こういったアレルギー症状も原因の一つなのです。
これをおさえるには、部屋をあまり乾燥させすぎないこと、こまめに掃除をすること、風を吹き出す暖房器具はなるべく使わないようにすること、などがあげられます。
また、ダニやカビが発生しないよう、家具と家具との隙間や暖房器具のフィルターを清潔に保っておくことも大切です。
冬の乾燥で鼻血が!正しい対処法と予防法
冬場の乾燥によって鼻血が出たときは、あわてず止血をするようにしましょう。
以前は、すぐ鼻に脱脂綿などをつめ、頭を上に向けて首のうしろを軽くたたく、という方法がとられていましたが、実はこれでは止血の効果はあまりありません。
まず、頭を後ろに向けると、鼻血が喉に流れ込んで吐き気をおぼえることも多いため、やらないようにしてください。
鼻に何かをつめるのも、外したときにまた固まりかけた傷が開いてしまうことがあるので、しないようにしましょう。
どうしても何かをつめておきたい場合は、脱脂綿にワセリンを塗るなど滑りをよくしておくとよいですが、これも血が止まってからそれ以上の乾燥を防ぐための対策と考えたほうがよいでしょう。
鼻血を止血するには、鼻の付け根を軽くおさえます。
鼻の下にハンカチやタオルなどを置き、流れ出る血を拭きながら止まるまで待つようにしてください。
鼻の付け根を冷やして血管を収縮させるのも効果的な方法です。
15分ほど待っても血がまったく止まらない場合は、病院に行くようにしてください。
なかなか止まらない鼻血は病気のサインかも・・
鼻血が出るときのほとんどは、外からの刺激によるものです。
ぶつかったりした時の打撃の刺激や、冬場の乾燥、アレルギー症状なども外からの刺激です。
ただ、しょっちゅう鼻血が出てきたり、なかなか鼻血が止まらないときには、体の中に何か原因があるかもしれません。
よく言われるのが、高血圧が原因の鼻血です。
血圧が高いときに鼻血が出てしまうと、大量出血につながってしまうこともあります。
通常の鼻血の量とは違う出血が起こったり、なかなか鼻血が止まらなかったりした場合は、すぐに病院に行くようにしましょう。
出血は貧血を引き起こしたり、頭痛や意識障害を起こしてしまうこともあります。
高血圧のときには、頭痛をともなうことがほとんどなので、鼻血と同時に頭痛があるときには高血圧が原因である可能性を疑いましょう。
その他に、頻繁に鼻から出血する場合、鼻腔に腫瘍ができていることもあります。
鼻水が増えたり不快感もあるので鼻炎と勘違いしがちですが、出血があるときには一度診察を受けることをおすすめします。
鼻血の正しい止め方は?ティッシュを詰めるのはよくないの?
冬の乾燥からおこる鼻血の止め方でも一度お話ししましたが、鼻にティッシュをつめて血を止めようとする方法は、あまりおすすめできません。
基本的には、鼻の中には何もいれず、鼻の外から圧迫して血を止めるようにしましょう。
ティッシュなどを鼻につめてしまうと、鼻の中が乾燥して血が固まってしまうため、ティッシュを外したときに固まったかさぶたをいっしょにはがしてまた出血を起こしてしまう可能性があります。
鼻から血が流れ出ててくるのが気になるとは思いますが、鼻の中の血液は出してしまったほうがよいので、鼻の下にティッシュなどをあてて静かに流れ出るままにしておきます。
鼻にたまった血液を出すために強く鼻をかんだりするのも、ふさがりかけた傷口をまた開いてしまう可能性が高くなりますので、やめるようにしてください。
血液を排出させながら、小鼻のやわらかい部分をつまんで、しばらく圧迫して血が止まるのを待つのが一番よい方法です。
冬の乾燥が原因?鼻血が出る原因と対策!正しい止め方とは? まとめ
冬になると湿度が下がって鼻の粘膜がやられますよね。
保湿を心掛けて、事前に防げるようにしたいですね。
また、たかが鼻血と思っていても、病気のサインかもしれないので、なかなか鼻血が止まらなかったり、異常を感じたら耳鼻科などで診てもらいましょう。