仰向けで寝たときに、なんとなく背中に違和感がある…
起きても体がスッキリしない。
背中のストレッチをしてみたけど、効果がいまいちだった。
背中は肩からの筋肉、足からの筋肉が繋がっています。
肩や足の動きが悪くなっていて、背中の違和感が出ている方も少なくありません。
座っていることが多いと、足(股関節)が窮屈になっていたり、肩がこり出していたりします。
仰向けで背中の違和感がでるのは何故なのかを考えていきたいと思います。
仰向けで背中の違和感が出るのは何で?
仰向けで寝たときに、背中に違和感がでる原因は色々考えられます。
小さなところですと、運動不足など体を動かすことが少ないことから大きくなると内臓疾患まで考えられます。
内臓疾患までになってしまっている方は、ここではまた別のものになってしまいますが、食生活の見直しから生活全般の見直しが必要になってきます。体を作るのは食べたものですので、ファストフードや添加物の多いものは避けるようにしてください。
スローフードと季節の野菜や果物を出来るだけ摂るように心掛けましょう。
さて、こちらのほうが大半だと思いますが、運動不足などの方ですが、体を動かす機会が減っていて、筋肉が弱くなったり硬くなったりして血液の流れが悪くなってしまい、違和感が出ていたりします。
血液の流れが悪くなる状態、いわゆる血液どろどろの状態です。この状態になってしまうと、体内の老廃物排出などがスムーズに出来なくなり、肩や背中や腰に違和感、なんとなく体がだるい、疲れやすい、手足に冷えを感じるなどの症状が出てきます。
食事も関係してきますので、こちらも食生活の見直しは必要になってきます。
背中の違和感は肩からきている?
背中には、たくさんの筋肉があります。聞いたことがある方も多いと思いますが、肩の筋肉で僧帽筋という筋肉があります。別名で肩こり筋とも呼ばれるものです。
僧帽筋は上部・中部・下部の3つで分かれており、上部の筋肉は、首から鎖骨の外側くらいに付いています。中部の筋肉は、肩甲骨の上半分から肩の出っ張った骨の辺りまで付いています。下部の筋肉は、肩甲骨の下半分の背骨寄りから肋骨の一番下、腰の少し上くらいまで付いています。
肩こり筋と呼ばれるものが本当はこんなに広範囲に付いているのです。それも背中側に。
肩こりというは基本的には、血液の流れが悪くなっておこるものです。
肩こりになることで、この肩こり筋と呼ばれる僧帽筋の血液の流れが悪くなり、それを放置していたために、背中に違和感が出てしまったのです。
肩こりになって、ねこ背になると、筋肉が楽をしている状態になります。
ねこ背は関節が無理に頑張っている状態なので、仰向けになったときに、関節が無理しなくても良くなり、正しい位置に戻ろうとします。その戻ったときに、知らず知らずのうちに硬くなってしまった筋肉が引っ張られて違和感が出てきます。
仰向けで寝てみたときに、背中の違和感のほかに、肩にも違和感が出ることがあれば、肩こりから背中の違和感が始まっているのかもしれません。
背中の違和感は足からきている?
先ほども説明しましたが、背中にはたくさんの筋肉があります。肩から背中の違和感が出るのはイメージつくけど、足が原因で背中に違和感が出るのはイメージつかない!という方もいらっしゃると思います。
そんな方は一度、歩いてみてください。一歩出すたびに全身を使っているのが分かると思います。
体は1つの動作に対して、全身の筋肉が連鎖してそのことを為そうとすることが少なくありません。
歩行動作は最たる例です。
分からないという方は、家族や友人に協力してもらい、歩いているときに背中を触らせてもらってください。
そうすればきっと分かるはずです。
歩くときに使う筋肉はたくさんありますが、中でも重要な筋肉になるのが、腰から股関節をまたぎ、太ももの骨である大腿骨に付いている大腰筋と呼ばれる筋肉です。体幹トレーニングが流行り出している昨今では、聞き覚えのある方も多いと思います。
この筋肉も腰からと言いましたが、僧帽筋下部とほとんど同じ位置から筋肉が付いています。
この筋肉やお尻周りの筋肉が弱くなったり、張りが出ていたりすると、背中に違和感が出てくることがあります。
また、ふくらはぎが張っていると、場合によっては筋肉の連鎖により、背中に症状が出てしまうことがあります。
筋肉は程よく使い、柔らかくしておきましょう。
仰向けは姿勢を正します
背中に違和感が出てしまう原因としては、肩や足の筋肉が関係するとお伝えしました。
仰向けで寝るときも、これらが原因となっている可能性があります。
日常生活で、肩や足の筋肉が張っている状態でいると、普段の姿勢が崩れやすくなってきます。
特に大腰筋は、座っているときの姿勢を維持するのに大きく関わってくる筋肉です。
姿勢が崩れている状態になると、背中が丸まってきたり、肩の高さが左右でズレたりしてきます。
(背骨がよく言われる「S字カーブ」を正常な位置で維持できていない状態が姿勢が崩れている状態です。)
仰向けになるということは、後頭部からかかとまでを壁につけて立っているのと同じ状態です。
姿勢チェックのときによくする方法ですが、姿勢の悪い方が壁に後頭部からかかとまでつけて立つと、どこかしらに窮屈感が出ます。
仰向けの場合は、布団というクッションが入ってくれるますが、この体勢がS字カーブを自然と作ろうとするので
「違和感があるなぁー」という状態になります。
違和感なく仰向けで寝るために
ここまで読み進めて頂いた方は、お気付きの方も多いと思いますが、仰向けで寝るときの違和感をなくすには、
適度にストレッチと運動をして、姿勢を正すようにしてください。
座り仕事が多い方はとくに、ストレッチと運動が必要になってきます。
運動といっても、ウォーキングくらいで大丈夫です。
いきなり運動するよりは、ウォーキングのほうが体に負担も掛からず、大腰筋にも良い刺激が入るのでオススメです。
ストレッチは、毎日するようにしてください。出来るなら、首から肩、胸部、腕などのように下へいくようにして、全体的にストレッチがかかるようにしましょう。
これらを2週間ほど続けてみても、とくに変化を感じられない場合は、マットレスの見直しをオススメします。
マットレスが合わなくて背中に違和感が出ている可能性もあります。
硬すぎるものですと筋肉が硬くなり、柔らかすぎるものですと、沈みすぎて良い姿勢を維持できていない状態で寝ることになります。
ウォーキングする時間がないという方は、ストレッチだけは行なってください。ストレッチだけでも効果は高いです。
仰向けで寝たときに、背中の違和感が肩寄りなのか足寄りなのかを確認していただき、肩寄りなら肩周りのストレッチを多くして、足寄りなら腰・足周りのストレッチを多くするようにしましょう。
マットレスは、最終手段として、まずはご自分でストレッチやウォーキングを始めてみてください。
まとめ
寝るときに違和感が出ることほど、不快なことはないと思います。
睡眠というのは、人生でも至福のひとときになりますので、その時間を有意義に過ごすためにも、上記のものを参考にして頂けたら幸いです。
ストレッチを詳しく知りたい!という方や、マットレスはどういうのが良いのだろう?という方は、他の項目もお読み頂ければと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。