風邪を長く引いたり、喉の調子が悪かったりして、咳が続いていた。
そうしたら、どこかにぶつけたわけでもないのに、気が付いたら肋骨が痛い。
もしかしたら骨折したのかしれない。
でも咳をするだけで骨が折れるの?
もし折れていたとしたらどうすれば良いの?
咳を早く止める方法はないの?
咳が続いたときに肋骨が痛い!となるのはなぜなのか、体に何が起きているのかを理由から予防法までをご紹介したいと思います。
咳で肋骨が痛い!となる理由
長いこと咳が続いていたりしたときに、咳をしたりくしゃみをしたりしたとき、肋骨に痛みが出た場合は、疲労で肋骨にヒビが入っている(疲労骨折)か骨膜の炎症が起きている可能性があります。
実はこの疲労骨折になるのは過程があります。普通の骨折ですと、何かぶつかった・高いところから落下したなどありますが、疲労骨折は骨膜の炎症がひどくなってから発症します。
骨膜の炎症のときは、なんとなく肋骨に違和感があるや咳をすると少し肋骨辺りが痛いなどの症状が出ます。
骨膜とは骨の周りにくっ付いていて、骨を衝撃などのダメージから守るように保護している膜です。
筋肉は、骨にくっ付いているのではなくて、骨膜の部分にくっ付いて動かすようになっています。
地べたに直接座るとお尻が痛くなるので、クッションなどを敷きたくなりますよね。
そのクッションが骨膜だと思ってください。
同じ動きで筋肉が、骨膜の部分を何度も繰り返し引っ張ることによって、骨膜がこぶのように膨らんだり、炎症状態になってしまい、とても強い痛みを出してきます。この状態が続くと骨にヒビが入ってしまいます。
また炎症しているので、体温が上がっただけでも痛みを感じるようなこともあります。
筋肉が骨膜を引っ張り続けているのが原因なので、引っ張る力を弱めるように、筋肉を柔らかくしてあげることが必要になってきます。
肋骨のヒビや骨折していた場合
もし、骨膜の炎症が進行し、肋骨にヒビが入っていたり折れてしまったりした場合ですが、
肋骨は、手や足の骨折のときのようにギプスで固定することができません。
コルセットやベルトで固定をすることも出来ますが、自己流で行なってしまうと、余計に肋骨へ負担をかけてしまう場合もあります。
なので、テーピングなどを専門家に貼ってもらう方が無難です。
テーピングは固定するために使う以外に、筋肉の動きを補助する貼り方もあります。
骨膜の炎症は、筋肉の使い過ぎから起きるものですから、筋肉の動きをテーピングで補助してもらえば、痛みも引きやすくなります。
このテーピングは骨膜の炎症が起きる前にすれば、予防にもなるのでオススメです。
テーピングで多少痛みが引いたからといっても無理は禁物です。
炎症ですので、安静にして、原因となっている咳の治療に専念しましょう。
ヒビや骨折の安静期間ですが、2~3週間程度といわれています。完治までは2ヵ月程度みていただく必要があります。
肋骨が痛いけど、肋骨に筋肉あるの?
肋骨の筋肉の炎症と何度も言ってきましたが、そもそも肋骨に筋肉ってあるの?と思うかたもいると思いますが、
もちろんあります。肋骨と肋骨の間には、肋間筋(ろっかんきん)という筋肉がちゃんとあります。
この筋肉は、体の表面側にある外肋間筋と、外肋間筋の内側にある内肋間筋と2つあります。
この2つの筋肉と横隔膜が主になって、呼吸をするときに肋骨を上げたり下げたりしています。
意外と思われる方もいるかと思いますが、呼吸するとき、肺が自分で動いているわけではありません。
肺には筋肉が無いので動くことが出来ず、横隔膜や肋間筋などが作用することで、広がったり縮んだり出来るのです。
呼吸の際、横隔膜や肋間筋など合わせて10個くらいの筋肉が作用して、肋骨を上げたり下げたりしています。
これだけの筋肉が作用して肋骨を動かしているわけですから、咳が長続きしたら、どこかしらの骨膜の炎症が起きてしまうと思います。
咳で肋骨が痛いなら、咳を止めよう!
体内や喉の水分が不足しているときや、風邪をひいているときは咳が止まらなくなります。
乾燥した空気を勢いよく吸ってしまうと、余計に苦しくなってしまいますので、そのようなときは、水分を摂るようにしましょう。
水分といっても幅広く出てきてしまいますが、吸収するのが一番はやいのは水ですので、水を摂るようにしましょう。
温度は、冷たいものですと刺激が強すぎる場合がありますので常温が最適です。
また、常温は体内への吸収スピードがさらに上がるとのことですので、こまめに常温の水を摂りましょう。
温かいものもオススメです。咳をしていると交感神経が優位な状態、いわゆる興奮状態になりますので、温かいものを摂って精神的にも落ち着くと咳が落ち着いてくることがあります。
また、せっかく摂った水分が外に出てしまわないように、マスクをすることもオススメです。
寝るときもマスクをしていると、次の日けっこう喉の調子が良くなります。就寝前に部屋の加湿もお忘れなく。
咳を止めるための食べ物ですが、
生姜やはちみつを白湯に入れて、生姜湯やはちみつ湯にして飲むと良いです。
生姜は殺菌作用もありますので、風邪で咳が止まらないときや風邪の引き始めは生姜湯などで殺菌するようにしましょう。
他にも大根やねぎ、しそなども効果が出ますので、これらを何種類か混ぜて、お好みのオリジナル咳の改善・予防レシピを作るのも良いかもしれませんね。
また、咳止めのツボとして、天突(てんとつ)というツボがあります。
場所は、鎖骨の間のちょうど上です。
少しくぼみがあるので、そこを中指で身体の内側に向けて押しましょう。
息を吐く時に指で軽く押さえ、息を吸う時に指の力を抜きます。
これを1分間くらい行ないましょう。
咳で肋骨が痛い!とならないために
咳で肋骨が痛い!とならないためには、まずは咳を止めることが手っ取り早いですが、そういうわけにはいかないと思います。
咳で肋骨にヒビが入ったり骨折をしてしまう場合は、骨そのものが弱い可能性があります。
特に高齢期の女性の場合は、ホルモンバランスが崩れやすくなっていますので、その影響で骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になっていたりします。
では、カルシウムを摂って骨を強くしよう!と思って牛乳を飲もうとする方がいますが止めましょう。
牛乳はそもそも人間が摂るべきものではないのです。
ここでは詳しく説明致しませんが、牛乳を飲んでお腹を壊したりするのは、消化できないものが入っているから、つまりは日本人の内臓に合っていないためです。
カルシウムを摂るのであれば、小魚や海藻類、大豆などを積極的に摂りましょう。
これらなら、日本人が昔から摂ってきた食べ物ですので、カルシウムの吸収率も良くなりますし、お腹を壊すこともほぼ無いでしょう。
また、日光浴もすると良いです。日光浴をすることでビタミンDが生成されます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高める作用があります。
日頃からストレッチで筋肉を柔らかくしておく必要もありますので、肩周りを中心にストレッチをしましょう。
腹式呼吸を最大まで行なうことも効果的です。
天気の良い日に、外で腹式呼吸やストレッチをして、動いた後は、大豆や海藻類などを摂るようにすると良いですね。
まとめ
なんだか色々と覚えることがたくさんあった気がしますが、
骨に異常があったら、テーピングをしてもらい安静にする。
骨膜の炎症だけだったら、猫や犬などが伸びるときのポーズや腹式呼吸をして、肋骨周りにストレッチをかける。
咳が出たり喉の調子が悪くなったら、水や生姜やはちみつなどを摂る。
骨を強くするために、小魚や海藻類や大豆などを摂り、日光浴と散歩をする。
まとめとしては、これくらいで良いと思います。
私も小学生の頃は、よく熱を出し、その度に咳で寝れない日々や背中が痛くなることがありました。
その頃は、このような知識もなく、ネット環境も良くなかったので調べることも出来ずに、苦しい日々でした。
こういった症状が起きないようにする心構え・生活が必要ですので、今回のものを参考にして実践して頂きたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。