男性でも稀にいますが、女性に多い症状である外反母趾。
ふと足の指を見たら、自分の指も曲がっていた・・・
気付いたら気になり過ぎて治療したい!
治療するために病院に行こうと思うけど、外科・内科・皮膚科・整形外科など
いっぱいあって何科に行けば良いか分からない・・・
今回は、自分が外反母趾だったらどうすればいいのかを説明していきます。
外反母趾の診察は何科の病院?
病院に行ったことのある方なら経験されていると思いますが、病院に行くと○○科と書かれた案内板を目にします。
外科、内科、呼吸器科、整形外科、形成外科、心療内科などなど、何が違うのか分からないことがあると思います。
漠然と、腹痛や風邪などの内側の症状は内科、怪我や火傷などの外傷は外科に行くというイメージがあると思います。
では、外反母趾の場合は、どこが良いのでしょう。
上記の考えですと外傷は無いから、内科かな?でもイメージと違うなと思いますよね。
そしたら整形外科と形成外科のどちらかな?でもこの2つは何が違うのだろうと考えますよね。
正解は「整形外科」です。
整形外科と形成外科は似たような名前をしていますが、対応する内容は違います。
まず「整形外科」ですが、こちらは捻挫や骨折、打撲などの筋肉や骨に関わる症状を対象としています。筋肉や骨ですので、外反母趾も含まれます。
次に「形成外科」ですが、こちらは表面的な傷や火傷の痕を外見的にも機能的にも良くするという科になっています。
整形外科は病院の中以外にも、クリニックのようにして街にもありますので、お近くにあるようでしたら、そちらに行ってみましょう。
外反母趾の治療は何科の病院?
「診察」ではお近くの整形外科で診てもらうので良いと思いますが、いざ治療となると実績がある医院や先生の方が良いという方が多いでしょう。
私が同じ立場で手術や治療となった場合は、まずはそういった専門で行なっている方のところへ行きます。その方がより的確な指示と治療をしてもらえると思うからであります。
何科となると、やはり整形外科のある病院になります。
最近では、外反母趾の専門的な診療をしているところも増えてきているようですので、ご自分のお住まいの都道府県で外反母趾の専門病院を調べるといくつか上がってくると思います。
治療という面で、病院にこだわりがないのであれば、整骨院や整体などでも研究しているところがありますので、そちらに行くのも有効です。
ただし、こういったところになりますと、保険が適用されずに全て実費で支払いになることがほとんどですので、いきなり予約を取るのではなく、費用を調べるか聞いてからの方が無難です。
外反母趾の手術したい場合は病院へ
外反母趾が気になる!若しくは症状が酷いという方は手術で治そうということも考えると思います。
手術方法は何種類かありますが、外反母趾でも軽症なものから重症なものまであり、状態によっては、全身麻酔をしなくてはならない場合もあります。
そういった場合は、入院することになりますが、手術は平均1~2時間ほどで終わります。
入院期間は、片足のみの手術で4日~1ヵ月、両足の場合は、1~2ヶ月ほどになります。
退院後も術後の経過をみるために、しばらくは定期的な通院と検診が必要になります。また、退院後はギプスなどで足周りを2週間ほど固定することになり、その間は足に負担の掛かる動作や運動は禁止されます。
2週間を過ぎた頃から、骨の接合状態をみながらリハビリを行ない、筋肉を動かせるようにしていきます。順調に回復すれば、退院してから2ヶ月ほどで普通に歩くことが出来るようになります。
最近では技術の発達により、全身麻酔を使わず、部分麻酔をして日帰りか3日程度の入院で済む手術が行えるようになっています。軽度~中度の方向けのDLMO(デルモ)法などが日帰りで行なえます。
外反母趾を病院の手術以外で良くするには
外反母趾を良くするには、手術以外にも方法はあります。
装具や道具を使用しての改善法、運動やストレッチなどで改善する方法、靴を変えたりしての改善法などあります。
装具や道具ですが、例えばテーピングを施すということが出来ます。
テーピングは、正しく貼ることが出来ると、筋肉の補助をすることが出来るようになり、運動パフォーマンスの向上に繋がります。
外反母趾の場合ですと、筋肉が正しく作用にするようになるので、形を整える効果も期待できます。
次に運動やストレッチですが、親指を外側に優しくゆっくり引っ張っていくようなストレッチや足の指をグーパーにしながらタオルを引き寄せる運動などがあります。
ストレッチをかけるときは、足の指の力を抜いた状態で行なうようにしましょう。また、内反小趾という小指が内側に曲がってくる症状もあるので、小指が内側に入っているようでしたら、小指も開くようにして、ストレッチをかけましょう。
靴の場合は、まずは自分の足に合ったものを選ぶことが大切です。とくに女性はつま先が狭くなっているものを履くことが多いと思います。先が狭くなっているものですと、筋肉が弱くなり、外反母趾を悪化させてしまう可能性があります。
外反母趾研究所とかは元々何科なの?
外反母趾に限らず、色々な症状について調べていくと、○○研究所などというところが出てくると思います。
どういった人が集まっている、あるいは営んでいるのか、いまいち分からないと思います。
こういった方々は、整形外科の方々だったり、柔道整復師の方々だったり、その他カイロや整体などの方々だったりします。
整形外科=医師、柔道整復師=国家資格で医師とまた違った立場にある方達です。
カイロや整体については、柔道整復師の資格を持っていて整体をしている方もいるので、区分は難しくなります。
カイロや整体は、人間本来の自然治癒力を高めることを目的に施術をしますので、医師のように悪いところを取り除くということは出来ません。
手術か施術やストレッチなどで自然に治していくか選べるような状態でしたら、手術をして一刻も早く治すか、時間をかけて治すか自由です。
どちらもメリット・デメリットがありますが、私個人としては、なるべく自然と治す方が将来的に良いと思います。
外反母趾の原因とセルフチェック
ここまで外反母趾の病院などについて説明してきましたが、原因と外反母趾なのかセルフチェックする方法を簡単にご紹介します。
まず原因ですが、これは様々な要因が考えられますが、歩き方や立ち方の問題があります。
足に合っていない靴を履いている方や、子供でも足の筋肉が発達できていない子は、外反母趾になりやすくなっています。
靴を早くに履かせることで、足の指を使って踏ん張ることをせず、足裏から指の付け根で歩いてしまうので、足底筋群が発達できず、親指が曲がってしまいます。
合っていない靴というのは、「脱げやすい靴」と「先のとがっているか、狭くなっている靴」です。
脱げやすい靴も狭くなっている靴も足指を使うことをしなくなってしまい、筋肉が弱くなってしまいます。
さて、セルフチェックの方法ですが、これは簡単に角度を測るだけです。
・A4サイズの紙など、ご自分の足が収まるものに足を乗せます
・定規を使って、足の親指側のラインを縁取ります
・次に母指球(親指の付け根)~かかとのラインで線を引きます
※母指球から先は、定規に沿って線を引きましょう
・この2つの線の角度を測ると外反母趾か分かります
この角度15度以上で、外反母趾とされます。
40度以上の方は重症とされますので、一度検診に行きましょう。
足の指が曲がってる!外反母趾で病院に行くなら何科がいい?まとめ
いかがだったでしょうか?
足の裏にタコが出来るのも、こういった足の症状が出ている証拠ですので、足の裏にタコが出来ている方は、指も観察してみましょう。
スポーツをしている方は、どうしても負担の掛かることもありますので、靴ひもを緩くして、足の指を使いやすい状態にしましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。