左手の薬指がピリピリとしびれている。しばらく様子を見ても、しびれが取れない。
どうすればしびれが取れるの?
しびれでお困りの方、しびれは、腕や脚、指先など体のあらゆるところで出ることがあります。
しびれの原因は様々です。坐骨神経痛で太ももがしびれる、正座の後に足がしびれるなど一時的なしびれから長期的にしびれが取れないなどあります。
今回は、そんなしびれの症状のうち、左手の薬指のしびれについて細かくご紹介します。
左手の薬指のしびれの原因。その①
左手の薬指にしびれが出る原因の1つとして「首」が考えられます。
首は、立っているときや座っているときに、常に重力を感じながら重たい頭を支えています。
この首がしっかりしていないと、極端な話ですが、首のすわっていない赤ちゃんと同じ状態になります。
首のすわっていない赤ちゃんの頭の動きを思い出していただくとわかると思いますが、頭が重力や進行方向にカクンカクンと動きます。
柔らかさの塊の赤ちゃんならではの動きですが、骨格が出来上がった大人では、そのような動きをしたら、むちうちと同じような症状になり、首を傷め、指先にしびれを出すことになります。
そんな重たい頭を支える首の筋肉は、とても張りやすくなっています。ただでさえ張りやすい首の筋肉に、頭が前に出ている状態を長く続けていたら、筋肉の張るスピードが増してしまいます。
そうなりますと、筋肉が硬くなり、左手の薬指にしびれを出してしまう可能性が高くなってしまいます。
パソコンやスマホの画面に顔が近付いていませんか?姿勢に気を付けましょう。
また、首には全身に行き渡る脳からの神経が集約されています。
そのため、首の筋肉に張りが出て硬くなると、神経の流れも悪くなります。
特に第7頸椎の周りが硬くなると、薬指のしびれを感じやすくなります。
左手の薬指のしびれの原因。その②
左手の薬指にしびれが出ている人は、肩にも注目しましょう。
肩といっても、今回の症状の場合では、世間一般で考える肩ではなく、鎖骨と脇の下です。
なぜ鎖骨と脇の下かといいますと、この2つの部位に首から多くの神経が通っているからです。
鎖骨には、首の筋肉が付着しているところがあります。首の動きが悪くなっている方は、鎖骨の下も硬くなっていることがあります。
この鎖骨の下の筋肉の張りは気付かないことがとても多く、鎖骨の下を触ってみたら、すごく硬くなっていた。ということがよくあります。
神経自体は、鎖骨の内側(くぼみのところ)を通って、腕の方へと伸びていきます。
その鎖骨の内側を通っている神経が脇の下を通り、腕に満遍なく広がります。
この脇の下も触ることがほとんどないような場所ですが、リンパが流れていたりと重要なポイントですので、触って痛みを感じる人は、自分で軽く揉むようにしましょう。
ねこ背の人は、鎖骨と脇の下がつまりやすい人です。
特に、肩が前に出てきてしまっている人は、鎖骨の下の筋肉が硬くなり、首や肩の動きが悪くなり、神経が圧迫されやすくなっています。
肩回しや腕を上に伸ばすなど、肩甲骨周りを動かすようにしましょう。
左手の薬指のしびれの原因。その③
首・肩ときたら、次は肘と言いたいところですが、手首の症状をご紹介します。
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)という症状をご存知でしょうか?
神経が絞まった状態である絞扼性(こうやくせい)神経障害の代表的な症状です。
手根管症候群は、手首の少し上の部分(手根管)を通るところで、神経が絞まった状態になっています。
症状としては、朝方になると指にしびれや痛みが出て、目が覚めてしまいますが、手を水を払うように振ったり、指を動かすとしびれや痛みは楽になります。
手のこわばり感もあり、酷くなると、親指と人差し指でキレイな丸が出来なくなります。薬指のみならず、親指や人差し指にもしびれや痛みが出ます。
剣道やテニスなどの手首を使う人に多い症状です。バレーやバスケをする人にもみられます。
その他にも、手首を使い続ける仕事をしている方にも起きやすい症状です。
手首だけ使うのではなく、体幹や肩から上手に体を使いながら、手首を動かすようにしましょう。
そして、仕事や運動後には、首・肩・手首のストレッチを行なうようにしましょう。
左手の薬指のしびれの原因。その④
体調の変化やストレスでも左手の薬指にしびれが出ることがあります。
糖尿病、高血圧、運動不足による代謝障害、内分泌障害では、神経が損傷しやすい状態となっています。
この状態は、少し動いただけなのにしびれが出て、しびれが取れないというようなことになりやすくなっています。
高血圧は、ストレスが原因でなることもあるので、
ストレスを感じる⇒リラックス出来ない⇒セロトニンが不足⇒肝臓が機能低下する。といったように、悪循環に陥り、その他の症状も併発してしまう可能性が高くなります。
セロトニン不足は、良く寝ることが大切になるので、良く寝るようにしましょう。
手の指の中で、薬指だけ交感神経と繋がっています。
交感神経は興奮状態のときに優位になります。
このときの興奮状態は、イライラ・不安なことがあるなどの精神面が不安定な状態のことです。
こういったときは、仰向けに寝て、腹式呼吸をしましょう。
腹式呼吸は、副交感神経を優位にして、気持ちを落ち着ける作用があります。
また、ストレスのある方は、食生活が乱れていることがあります。
食生活が乱れていると、胃に負担がかかっているので、体の左側の筋肉が影響を受け、症状が出やすくなります。
しびれの種類と食事療法
しびれは、3種類に分けられます。
①一過性神経伝達障害
②軸索断裂
③神経断裂
以上の3つに分類されます。
①一過性神経伝達障害とは
神経には、軸索(じくさく)と髄鞘(ずいしょう)というものがあります。
軸索は銅線、髄鞘は銅線を覆うビニール管のようなものだと思ってください。
(髄鞘は正確には、管ではなく、一定の間隔が開いています)
この症状は、髄鞘の一部に軽度な損傷が認められ、軸索には異常がない状態です。
回復には、髄鞘の損傷具合によりますが、数分から数週で治まります。
正座後の脚のしびれや腕枕後のしびれなど、最も軽い症状です。
②軸索断裂とは
神経の束の内にある軸索の1つが異常をきたしている状態です。
その他の軸索を通って神経が伝達されるので、徐々に回復していきます。
首の寝違えが、この症状に当てはまります。
③神経断裂
神経の束が断裂された状態です。
神経回復は望めないので、神経縫合や神経移植が必要になります。
食事ですが、神経を修復するために、ビタミンB12を多く含むものを食べましょう。
ビタミンB12は神経を修復する作用があります。
しじみ、あさり、かきなどの貝類にビタミンB12が多く含まれています。
これらとともに、水と天然塩も摂るようにしましょう。
水と天然塩は、神経の流れを良くします。
左手の薬指にしびれが出る原因は、指先以外にもある!まとめ
しびれというのは、不快感しかないですね。
正座後のハッキリとしたしびれなら、個人的にはまだましですが、
鈍いしびれがあると、気分も上がってこないですね。
私は鈍いしびれがあるときは、ストレッチをすることと食生活を見直しことで改善を図ります。
記事の内容に書かせて頂いたことと同じですが、この2点が重要です。
首周りのストレッチは、毎日でも行ないたいところです。
しびれが無くなっても、予防のためにも、食生活だけは気を付けてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。