捻挫の痛みがとれない!怪我からそのまま放置では治らない!

最終更新日:2023/12/04

スポーツのとき、接触プレーで相手の足を踏んだら、足をひねってしまった。
滑って転んで手をついたときに、手首を捻挫してしまった。
など、松葉杖をつくほどの捻挫から2,3日したら痛みがなくなった捻挫というような症状の大小関わらず、捻挫をしたことのある方は多いと思います。

捻挫は、固定していてもなかなか治らないことがあります。
固定することが必ずしも良いとは限りません。

その理由を説明していきます。

捻挫の痛みをとるためには?

私も足がつけない捻挫を2回したことがあります。あの痛みと松葉杖生活を思い出すだけでも気分が落ち込みます。

そんな嫌な痛みや生活に支障をきたす捻挫の痛みをとるために必要なことがあります。

まずは、患部をすぐに冷やしましょう。
腫れあがってくるところがあるので、そこを氷で冷やしましょう。
氷がない場合は、アイスパックなどでも構いません。

部活動やスポーツのときに、捻挫は多いと思うので、練習が激しいときや大会のときは、万が一のために氷を備えておくと良いでしょう。

氷で患部を冷やしながら、やるべきことがあります。
足首の捻挫なら、ふくらはぎを押しましょう。捻挫をしたときに真っ先にふくらはぎが硬くなります。
ふくらはぎは、心臓のように血液を流す役割をします。ふくらはぎが硬くなってしまうと、この役割が果たせず、患部の腫れが酷くなり、治りも遅くなってしまいます。

ふくらはぎを押すと、強い痛みが出ることがありますが、硬くならないようにするためにも、しっかりとふくらはぎを緩めましょう。

手首の捻挫の場合も同様に、患部は氷で冷やしましょう。
手の甲側と手のひら側の腕を押すようにしましょう。

足首の捻挫も手首の捻挫も末端から中心部へ、心臓の方に流すように押しましょう。

捻挫は動かないと治らない!?

患部のアイシングは、患部の熱がとれるまでは行ないましょう。
熱があるか分からない場合は、手の甲で患部を触ってみましょう。手のひらは熱をもっていることがあり、患部を触っても分からないことがあります。

気持ち的にも落ち着き、痛みにも慣れてきたら、指を動かしてみましょう。
グーパーをするように、しっかりと指を使いましょう。グーパーすることで、患部に血液が溜まることを防げます。

足首の捻挫では、足の小指が動くかどうかで、早く治るのか治らないのかが分かります。
足首の捻挫で治りが遅いのは、外側にひねる捻挫・外反捻挫(がいはんねんざ)がほとんどです。なので、外くるぶしが腫れることが多くなります。
小指が動かせるほうが、外くるぶしの血液の流れを良くすることが出来るので、普段から小指を動かす練習をしておくと良いでしょう。

捻挫したときやその後は、動かした方が良いということは、なんとなくご理解していただけたかと思います。
もちろん、接触プレーなどのときは重症になることが多く、骨折している場合もありますので、診察後に行なうのがベターでしょう。

捻挫したところの痛みが続く場合は

ここまでは、捻挫をしたときからの対処法でしたが、ここからは、その後の、動かすのが普通に出来るようになったときの対処法を説明致します。

捻挫から、普通に歩くようになれた、あるいは手が普通に使えるようになったけど、特定の動きをすると痛みが出る。
こういった場合は、患部に腫れが残っている可能性があります。
意外とこの腫れは、取りきれないことが多く、痛みを引き起こします。
この痛みを取る方法は、腫れている所を、そのまま押し流してしまうことですが、自分でやるよりは、体の勉強している専門家にお願いする方が確実に良くなるでしょう。

ふっとしたときに痛みが出る場合は、どこかの筋肉が硬くなっており、その影響で神経が圧迫されていることがあります。

捻挫をしたときは、患部のみならず、他の筋肉や神経にも影響が出てきます。
他の筋肉や神経のどこが硬くなっているかは、ここでは判断出来ませんが、
足首の捻挫なら、膝下の脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)に付いている筋肉のどれかが硬くなって、動きの制限をかけていることがあります。

ひどい捻挫をして、足をギプスで固定したまま生活した方で、痛みが出る場合は、患部の腫れと他の筋肉や神経の影響が出ていることが多いです。

その硬さ・痛みを取る方法を次からご紹介します。

治らない捻挫。痛みを取る方法

動物には、自然治癒力があります。もちろん人間にもあります。切り傷が時間が経つと治るように、捻挫も同様に、時間が経てば自然と治ってきます。
しかし、何もしないで治してしまうと、癖になってしまったり、痛みが残る場合があります。
重症な人ほど、何もしないでいると、癖になったり、痛みが残る確率は高くなるでしょう。

どうすれば、防げるのかと言いますと、ストレッチをすることで改善します。

捻挫に限らず、怪我をしたときには、他の部位がその役割を補おうと働きます。
この働きが他の症状や筋肉を硬くするので、そういったことを防ぐためにも、ストレッチを行なうことは重要になります。

ストレッチといっても、ただ伸ばすだけではなく、少し動きを加えたストレッチです。
少し動きを加えたストレッチを継続的に行なうことで、筋肉が柔らかくなってきて、血液の流れも良くなってきます。

例えば、正座もちょっとした動きを加えるだけで、ストレッチがさらにかかってくるので、試しに行なってみてください。

正座をしたら、そのまま後ろに倒れられる範囲で倒れます。
歩くようなイメージで、片膝を交互に10回上げましょう。

足首と前脛骨筋が伸ばされてきます。
このストレッチは、捻挫やむくみのある方に効果的ですので、行ないましょう。

治らない捻挫。痛みを取るストレッチ

ここでは、さらにストレッチをご紹介します。

まずは、足首のストレッチです。
しゃがむときに痛みが出る方や硬さを感じる方は行ないましょう。

・座った状態で、足を伸ばしましょう

・右足の指はパーに開き、つま先を自分の方へしっかり向けましょう。左足の指はグーにし、つま先をしっかり伸ばすようにしましょう

・左右の動きを入れ替えて、同様に行ないましょう

・10~20回行ないましょう

続いて、ふくらはぎのストレッチです。
足首の捻挫をした方は、軽い症状の方でも行ないましょう。

・足首のストレッチから、続けて行ないましょう。足の位置は同じです

・かかと同士を付けて、外側15°くらいつま先を開きましょう

・手で小指側を掴み、つま先は自分の方に引き、かかとは突き出しましょう

・今度は反対の動きです。かかとを離し、親指がくっ付くようにしましょう

・親指側を掴み、つま先を自分の方に引き、かかとは突き出しましょう

・交互に10回行ないましょう
※足を入れ替えるときは、つま先を伸ばし、かかとは引き寄せるようにしましょう。

最後に手首のストレッチです。

・椅子に座った状態で、両手を伸ばしましょう。真上ではなく、少し開いて伸ばしましょう

・肘と指先をしっかり伸ばし、右手は手のひらを、左手は手の甲を天井に向けましょう

・右手と左手を入れ替えましょう

・交互に10回行ないましょう

手の甲を天井に向けたときは、指が曲がりやすいので注意しましょう。

捻挫の痛みがとれない!怪我からそのまま放置では治らない! まとめ

大きな捻挫をしたときのショックは計り知れません。
私は大会前に、接触プレーで松葉杖をつく捻挫を2回経験しました。

2回目は、内出血が酷く、6月にして8月の頭には、歩けるようになったのですが、痛みが取れず満足に練習が出来ませんでした。

9月に、整体に行って足をケアしてもらったら、腫れがひき、痛みが無くなりました。
あの頃に、ケアの仕方を知っていれば、もっと違う結果になっていたかもしれません。

いつ起こるかわからない怪我ですので、対処法は知っておきたいですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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