整体とマッサージはやり方と効果が違う!目的を理解しよう!

最終更新日:2023/12/05

最近、町中でよく見かけるようになってきた整体やマッサージ店。
一口に整体と言っても、色々なやり方や考え方があり、マッサージも同様です。
整体とマッサージの違いは?整体の色々なやり方とは?マッサージの色々なやり方とは?体がこういう状態だけど、どっちに行けばいいの?など、普段なんとなく耳にしている整体とマッサージの違いややり方、利用方法などを詳しくご紹介します。

整体とマッサージのやり方の違い

整体とマッサージの一番大きな違いは資格です。
整体は民間資格、マッサージは、あん摩マッサージ指圧師という国家資格があります。

整体は、体全体の筋肉や関節の動きを良くするために、器具をほとんど使わずに手あるいは人によっては足を使って、症状の改善を目的としています。

マッサージは、体の表面をさする、揉む、押すなどの施術をし、血液の流れやリンパの流れを良くすることを目的としています。

整体には様々な手法があるので、マッサージの行為に類似した手技が施されています。マッサージは国家資格所有者が行える施術ですが、マッサージの手技定義が法的にきちんと規定されていないので、整体とマッサージの違いは、非常に分かりにくい曖昧な状態になっています。

症状の原因が筋肉や関節などにあると考えて、症状改善を目的とする手技を施すのが整体といえます。基本的には個人で営んでいる方が多いです。
マッサージは、さすったり、揉んだりすることで、神経や血液、リンパなどの流れを良くし、体の不快な部分を解消しようとします。近年では、慰安目的とした類似店が多く見られるようになりました。
こういったお店ですと、一時的な緩和のみとなり、また症状が戻ってしまうということがあります。

整体の主な施術のやり方

整体の主な施術のやり方ですが、手技や流派によって変わってきますが、大まかに説明しますと、整体とは、硬くなった筋肉を独自の手技や教わってきた手技、マッサージに似たような方法で緩めたり、筋肉の硬さの影響で動きの悪くなった関節を本来の動きに戻したりする治療法です。
筋肉や関節の動きを良くすることで、流れが悪くなっていた神経の流れが良くなり、人間が本来持っている自然治癒力を向上させ、張りや痛み、こりなどの改善を目指すのが整体の目的になります。

よく混同されがちな整体とカイロプラクティックですが、大きな違いがあります。
整体は先ほど説明したように、筋肉や関節、あるいはツボや漢方なども取り入れる東洋医学に基づいた治療で、カイロプラクティックは、悪いところを取り除くなど局部的なアプローチをする西洋医学に基づいた治療法から発祥しています。

また、歴史にも違いがあり、整体は何百年という長い歴史があり、その年月の中で行なわれてきた治療の積み重ねによって確立されてきた治療法ですが、一方のカイロプラクティックは、1890年代にアメリカで考案された比較的まだ歴史の浅い治療法です。

整体にはやり方が色々ある

整体と言ってもその施術方法は様々です。木槌で叩いたり、体に触れないなどの変わった施術方法もあります。
一例として、
中国整体や気功、O脚やX脚の矯正、小顔矯正などの施術をする美容整体、スポーツ障害に特化しているスポーツ整体、ボキボキしないで無痛を目指して行なうソフト整体、ストレッチをかけながら施術を行うストレッチ整体、古武術を使った活法整体、お腹を押して内臓にアプローチをして症状改善を目的とする内臓整体、リハビリの現場でも使われているPNFを行なうPNF整体などたくさん方法があります。

これだけ沢山あると、どれが良いのか分からなくなってしまいそうですね。
カラダラボにお越しになった方で、整体に行ったら良くなった。という知人の話を聞いて、近所の整体に行ってみたけど、あまり効果が出なかったという話を聞くことがあります。
整体の手技内容や人によっては、得意分野・不得意分野も多少はありますが、多くの場合は、整体師の技術や経験の差によるものが多く、技術や経験の少ない整体師の施術を受けるとあまり効果が得られないことがあります。
また、慢性的な症状の方は、1回だけでは効果を得られないことがありますので、3回くらいは行ってみましょう。

どこに行けばいいか分からない場合は、ホームページで施術のやり方を調べたり、周りの方の紹介で同じところに行くようにしましょう。

マッサージの主な施術のやり方

マッサージも目的別に、筋肉の疲労回復やケガ予防、パフォーマンス向上を目的としたスポーツマッサージ、顔に限定した美容目的のフェイスマッサージ、体全体にマッサージを施すアロママッサージ、リンパ液の流れを良くするリンパマッサージなど、体全身から部分的なものと様々です。

あん摩マッサージ指圧師という国家資格があると説明しましたが、このあん摩とマッサージにも違いがあります。
マッサージとあん摩は同じことをしているようですが、あん摩は、体の中心から抹消に向けて体液を流すようにし、マッサージは、体の抹消から中心に向けて体液を流すやり方です。
マッサージは、肌に直接触れて施術をするので、オイルやパウダーなどを使って滑らかにして手技を行います。
マッサージは、足先や指先など末端に溜まった血液やリンパ液を、体の中心に押し戻して排出させようとするため、むくみや冷えに効果が期待できます。このとき、血液やリンパ液と共に疲労物質も流すため、筋肉痛にも効果があるとされています。
歴史は、中国で発祥したあん摩に対して、マッサージはヨーロッパが発祥の地で、日本に入ってきたのは明治時代のようです。

国家資格の必要がないマッサージ店、例えばチェーン展開しているお店は、リラクゼーションのみを目的とするのなら、値段も安いので良いと思います。

自分で出来るマッサージのやり方

ではせっかくですので、自分で出来る肩こりのマッサージのやり方をご紹介します。

マッサージは、押す・さする・揉むが基本ですが、ここでは「押す」と「さする」
のみで行なっていきます。

※腹式呼吸を3回行なってから次の部位へ移動しましょう※(以下※で表記しますので、※マークが出たら腹式呼吸3回のことです)

まずは首からです。
首の付け根・後頭部と首の境目に頸椎を挟むように太い筋肉が2本あります。
その筋肉の外側を左右同時に親指でゆっくり押しましょう。
※が終わったら首筋を上から下へとさすりましょう。

次は肩です。肩こりを感じたときに思わず触る僧帽筋という筋肉があります。
この筋肉を人差し指・中指・薬指などでゆっくりと押しましょう。
左右同時でも、片方ずつでも構いません。反対の手で押すようにしましょう。
※が終わったら首から肩の方へとさすりましょう。

最後は鎖骨です。鎖骨下の鎖骨内端(首に近い方)から肩の方に向かって押していきましょう。
押したら同じように、内から外へとさすりましょう。

整体とマッサージはやり方と効果が違う!目的を理解しよう!まとめ

整体とマッサージの違いはご理解頂けたでしょうか?
どれが良いのかをお勧めすることは難しいところですが、選ぶ基準としてひとつだけ言えることは、あなたの体の悩みに対して真剣に向き合おうとしてくれているか。というところをみましょう。
症状改善を考えている人は特に、そこが大切になりますので、実際に電話をしての対応や会ってみての印象で選ぶのも必要になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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