整形外科のリハビリはいつまで通えばいいの?治りきるの?

最終更新日:2023/12/07

スポーツでの怪我や交通事故など様々な原因で、体に症状が出てしまい、整形外科に通ってリハビリを受けることになった。

いつまで通えばいいのか分からない。
治りきらなかったらどうするの?
等々、気になることがたくさん出てくると思います。

そんな疑問にカラダラボ独自の視点で解説していきます。
通い始めた方、通っている方、リハビリ期間が終わりそうな方などはぜひご覧ください。

整形外科のリハビリは運動療法もしよう

リハビリをするときは、電気を当てたり、お湯に患部を入れるなどの機器を用いた物理療法の他に、筋肉や関節の機能を正常な状態に戻すために、理学療法士などと行なう運動療法があります。

筋肉や関節は動かさないと硬くなったり、筋肉がやせ細って動かしづらくなります。
物理療法では、ここまで行なえないことが多いので、運動療法も取り入れ、症状の回復を早めるようにしましょう。

運動療法を取り入れるタイミングとしては最初から取り入れる方が良いでしょう。
交通事故などで重度な怪我をした場合でも、医師との話し合いのもとで受けれるようでしたら、積極的に運動療法に取り組みましょう。

筋肉を使わないでいると、神経も動かし方を忘れてしまうことがあります。
そのようになると、感覚が戻るまで時間が掛かってしまい、動かせるようになるまでの時間も余計に掛かってしまいます。
リハビリでは痛みが出たりするかもしれませんが、ストレッチをかけられているような痛みなら少し堪えてみましょう。
関節があまりにも硬くなってしまうと、動かせなくなってしまいますので、それを防ぐためにも「少し痛いな」くらいなら動いてしまいましょう。
ただしあまりにも痛い場合は、筋肉の反射でかえって硬くなってしまう可能性があるので、我慢せずに伝えましょう。

いつまでリハビリするのかは症状で異なる

いつまでリハビリをするのかは、脳梗塞や脳挫傷などの脳障害から神経系に影響が出ているのか、骨折や靭帯損傷などの部分的な怪我で影響が出ているのかによって変わります。また、性別・年齢・怪我や病気の発見時期によっても変わってきます。

それじゃあいつまでリハビリするのか分からない!と思うかもしれませんが、症例別で国が定めているリハビリを行なう期間があります。

脳梗塞や脳卒中などの脳障害系のリハビリ期間は、180日(約半年間)とされています。

心不全や心筋梗塞などの心臓疾患系のリハビリ期間は、150日(約5ヵ月間)とされています。
また、骨折や脱臼などの運動障害系のリハビリ期間も同様に、150日とされています。
気管支炎や肺炎などの呼吸器系のリハビリ期間は一番短く、90日(約3ヵ月間)とされています。

あくまでも目安ですので、脳障害でも早期発見した方とそうでないか方とでは、回復の速度も違います。
期間より早くリハビリを終えることが出来る方もいれば、リハビリ期間を過ぎても回復しきれない方もいます。

回復しきれなかったらどうなるの!?と思うかもしれませんが、ちゃんと受けられますので、その説明を次で致します。

リハビリ期間が終わっても回復してない方

期間中に回復出来た方がいれば、出来なかった方も出てきてしまいます。

回復出来なかったらそこで終わり!ということはありませんのでご安心を。
国で定められた一定の期間は、1単位を20分として計算されます。
そして、1日9単位(180分)まで保険適用が認められています。先ほどの各症状ごとの目安となる期間を過ぎると、1ヶ月に13単位(260分)受けることが出来ます。

この最大6ヵ月という定めにも理由がありまして、6ヵ月間はリハビリをすればするほど回復してくるようです。
しかし、6ヵ月を過ぎてしまうと回復のペースが減少してしまうようです。ですので、6ヵ月を目安にどこまでの機能回復を図れるかが大切になります。

また、転院しても日数のリセットはされないので注意しましょう。
診断された日もしくは手術を受けた日から、各症状ごとの最大日数でリハビリ期間は設けられます。

1日180分出来たリハビリが6ヵ月過ぎたら1ヵ月で260分になってしまいます。リハビリを受けられる期間は、担当の方としっかり話し合い方針を聞いたり、どこまで回復しそうなのかを聞くようにしましょう。
また、期間内に回復出来ないようでしたら、担当の方に何をしたら良いかも聞いてみましょう。

いつまでも効果が出ない整形外科の特徴

ここまでは、良い整形外科が見つかったうえでのお話でしたが、その前段階としての良い整形外科の選び方をご紹介します。
※参考程度でお読み頂き、こういうところなら良いと思いますという考えでお伝えさせて頂きます。

・まずはホームページを参考にしよう
ネット社会の昨今は、ホームページにも力を入れている医院も多くあります。
そこで注目すべきポイントは、リハビリに力を入れているか、理学療法士か作業療法士はいるのかです。
この2点に注意して近所や移動できる範囲で探してみましょう。実際通っている方の話を聞くのも良いでしょう。

・物理療法に力を入れているところはなるべく避けよう
リハビリで機能回復を図る際に大事なことは、自分で動くということです。
歩くのも、物を掴むのも、食べるのも、すべて自分の力で行なうものです。その機能を取り戻すためには自力で動く練習をする運動療法を推しているところの方が良いでしょう。
・薬だけで済まそうとするところも避けよう
これは上と同じ理由で、物にばかり頼っていては回復するものも回復しませんので、薬は最終手段として考えましょう。

・慢性症状で薬を出す
慢性化している症状の方は、筋肉が硬くなっているや弱くなっているなどの現象で慢性化してきます。薬や湿布などでは根本的な解決にならないことが多いです。

まずは、これらのことを注意して受診してみましょう。

整形外科でいつまでも改善しない方

整形外科に通っていても、いつまでも改善しないことがあります。
まず1つの原因としては、高齢であることが考えられます。
人間は歳を重ねるごとに体が硬くなると言われています。60歳代の後半にもなってくると、普段からストレッチをしている方ならともかく、何もしていなかった方が骨折などで身体的機能に異常が出ると、リハビリを根気よく続けてもなかなか効果が出ないことがあります。
こういった方は、リハビリのとき以外でも少しストレッチをしたり動かすようにしましょう。担当の方に聞けば簡単なストレッチなどを教えてくれると思います。

重度な症状から回復を目指す方も時間がかかることが多いです。
これは神経や筋が深く傷ついてしまっていることが多いので、機能回復まで時間がかかってしまいます。

また、相性というのもあります。
リハビリ内容や考え方などの相性が悪いと効果が出にくい場合があります。この人だったら信頼出来るということが大切になります。
苦しいことがあるリハビリですので、一緒に頑張れる方を見つけてください。

整形外科のリハビリはいつまで通えばいいの?治りきるの?まとめ

私は人の体で「絶対」ということはないと思っています。
絶対それが原因と決めつけてしまうと、全体がみれなくなってしまいますし、人の体ほど神秘的なものはないと思います。

人の体は繋がっています。1つのところに集中していたら他のところも実は悪くなっていたということが起きないように、全体的にチェックしてくれる所を見つけましょう。

カラダラボは理学療法士が行なう手法の1つ、PNFを取り入れており、PNFを応用したストレッチも提供していますので、リハビリ期間が終わってまだ違和感が残っている方は、一度お越し頂けたら幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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