一日の仕事が終わり、疲れた様子で帰宅したパートナー。
そんなとき、あなたは相手に何をしてあげられますか?
恋人・夫婦のパートナーに限らず、親や兄弟など、いつもお世話になっている人を喜ばせたい!
こんな気持ちをお持ちの方は、その相手に背中のマッサージをしてあげましょう!
背中は自分自身では、マッサージ出来ないところで、疲れやすいところでもあります。
マッサージを覚えて、相手を喜ばせてあげましょう!!
背中のマッサージを始める前に
早速マッサージのやり方を!といきたいところですが、背中について少し学んでから、マッサージのやり方を覚えていただきたいと思います。
当然のことですが背中には、背骨があります。背骨には、大事な神経がたくさん流れていますので、この背骨部分はあまり強く押したりしないようにしましょう。
首から肩甲骨周りにかけて、肩甲挙筋、菱形(りょうけい)筋、僧帽筋などがあり、首から背中にかけて、僧帽筋、脊柱起立筋群、広背筋などがあります。これらの筋肉が背中の姿勢を保つために、常に働いています。また腰からお尻には、大腰筋、大殿筋、小殿筋、中殿筋、梨状筋など、こちらも姿勢保持と足を動かすための筋肉がついています。
人間は、重力に負けないように、常に姿勢保持するために上記の筋肉が作用しています。そのため、デスクワークや車の運転、立ち仕事など関係なく、背中は疲れやすくなります。
では、その疲れやすい背中のマッサージのやり方を覚えていきましょう。
※側弯症で背骨が曲がっている方がいますが、大きな症状が出ていなければ様子見でも大丈夫です。もし心配なようでしたら、診察しましょう。
背中のマッサージのやり方・背骨周り
まずは、相手の方に、うつ伏せになってもらいましょう。
①背骨を手のひら全体で優しく触れ、首の方からお尻の方へと押してあげましょう。押す加減が難しいと感じる方は、擦るのも良いです。
【ポイント】
神経は上から下、頭から足の方へと流れています。
この流れに反して、下から上と擦ったりすると、人間は不快感を覚えます。
背骨周りは、特に神経が多いところですので、必ず上から下へと触るようにしましょう。
②背骨の横(背骨の硬く出っ張っているてっぺんのちょうど横)を上から下へ、優しくなぞるように親指で押していきましょう。左右にあるので、片方ずつ押していきましょう。相手が気持ち良いと思うくらいで良いです。
【ポイント】
背骨の横には、多裂(たれつ)筋や回旋筋といった回旋運動や背骨を支える重要な筋肉があります。これらの筋肉が硬くなると、背中の不快感やなんとなく体がだるい、背中が伸ばしにくいなどの感覚が出てきます。
また、背骨の横には、兪穴(ゆけつ)と呼ばれるツボがあります。
このツボは、五臓六腑それぞれの働きを良くする作用があり、内臓系の不調(胃もたれ、下痢、不眠など)に効果があります。お尻の真ん中の方まであるので、そこまで押していきましょう。
③また①を2回ほど行ないましょう。
基本的には、3回を目安に①と②を行なってみましょう。
背中のマッサージのやり方・肩周り
背中の中心部の流れが良くなったら、肩周りのマッサージをしましょう。
①受け手の方に顔のみ、左に向いてもらいましょう。
左を向いてもらったら、受け手の右手を腰に持ってきます。(手の甲が腰につきます)
右側の肩甲骨が浮き出てくるので、その肩甲骨の間を押していきましょう。
【ポイント】
左手で相手の右手を抑え、右手の親指で右肩甲骨を押しましょう。
肩甲骨の上の方には、肩甲挙筋、僧帽筋、菱形筋が付着しているので、硬くなる人が多いところので、疲れない程度に押しましょう。
硬くなりすぎていて、腰に手がこない!という方は、プロにお任せしましょう。
②相手のアゴを引いてもらい、首と肩の中間を押しましょう。
【ポイント】
押すところは、肩こったなー!と思ったときに触るところです。
首から肩の方になぞっていくと、骨が出っ張っているところがあります。
その骨は、肩峰(けんぽう)と言い、その肩峰と首の中間を押すようにします。
ちょうどその中間点に、肩井(けんせい)という、肩こりに効果のあるツボがあります。少し痛いくらいに押してあげましょう。
③反対側も同様に、①と②をしましょう。
背中のマッサージのやり方・背中全体
背骨周り、肩周りをマッサージが出来たら、いよいよ背中全体のマッサージです。
①右側の背中を手のひら全体で少し体重をのせながら、上から下へと押していきましょう。
【ポイント】
体重をのせるとき、肘を伸ばして手を重ねる方が、体重がのせやすくなり、筋肉に良い刺激が入ります。
②一番盛り上がっている背筋をはがしましょう!
立ち位置と反対の一番盛り上がっている背筋を両方の親指を重ねて、外側へ引きはがしましょう。
【ポイント】
まずは、同じ方を緩めたいので、右側をマッサージしていたら、立ち位置を変え、左側から右の背筋を押しましょう。
背骨の横を押したところから、今度は背筋をひきはがすようにします。
少し強めくらいで押していきましょう。
③顔は左を向いたまま、右腕をバンザイをするように上に伸ばしましょう。
右腕は床に着いたままです。
②で押した背筋を反対方向・外側から、今度は相手の体の方に親指で押していきましょう。
【ポイント】
腕を上げることで筋肉が伸びるので、優しく押しましょう。
肩からお尻の上まで押していきましょう。
②と③を何回か繰り返していくと、段々と筋肉が柔らかくなってくると思います。
そしたら、また①を行なってみましょう。
背中の感触が変わっているはずです。
ここの時間を長く取り、しっかり緩めてあげましょう。
硬すぎる相手には、毎日少しずつ行なう方が効果的で、ご自分の指の負担も軽減出来ます。
背中のマッサージのやり方・腰周り
それでは、仕上げに腰周りのマッサージをしましょう。
腰痛のある方は、腰周りのマッサージで痛みが出るかもしれませんが、我慢出来る範囲で押していきましょう。
①一番下の肋骨の終わり部分を反対の肩の方向へ押していきましょう。
【ポイント】
場所がいまいちわかりにくいですが、自分のくびれを確認するときに、腰に手を当てる仕草のときに親指が当たるところが、押すポイントです。
ここには、僧帽筋、広背筋、腰方形筋などが交わっているので、とても硬くなりやすいポイントです。
3秒くらい押し続けたら離すといったように行ないましょう。
②お尻周りの筋肉もマッサージしましょう。
お尻周りには、背中の筋肉がたくさん付着しているので、ここもしっかりと押してあげましょう。
【ポイント】
骨盤の下、少し膨らみ始めたお尻の部分を押してあげましょう。
お尻のラインに沿って、横に押していくと色々な筋肉を緩めることが出来ます。
押すのが疲れてきたら、拳でぐりぐりと押すのも有りです。
お尻の筋肉は奥の方にも隠れているので、しっかりと押し込みたいところです。
あまり痛くすると、ケンカになる可能性もありますので、強さは確認しながら行なってください。
パートナーが喜ぶ!体の疲れを取る背中のマッサージのやり方 まとめ
背中のマッサージのやり方はうまく伝わりましたか?
押すコツがいまいち掴めない方は、膝で押すのもひとつの手です。
このとき注意することは、背骨に絶対乗らないことです。
このことさえ注意出来れば、とても簡単に押すことが出来ます。体重が乗るので相手はうなるかもしれませんが・・・汗
膝でも指でも、そのまま脚まで押してあげると、もっと喜ぶかもしれませんね。
マッサージをして、あまりにも硬かったら、整体などちゃんとしているところに行くようにしましょう。
相手を思いやり、より良い関係を築いていきたいですね!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。