足の甲に痛みやしびれが出たときに、何が原因なのかを考えると思います。
靴が悪いのか、立ち方が悪いのか、歩き方が悪いのか・・・等々
もちろん、これらも痛みやしびれの原因ですが、
実は、他にも考えられる原因があるのです。
足の甲に出る痛みやしびれの原因は何なのかを
解説していきたいと思います。
足の甲の痛みやしびれは内臓が原因
いきなり何を言っているのかと思うかもしれませんが、
食生活の乱れや寝不足、ストレスなどで内臓が疲れていると
足の甲に痛みやしびれを出すことがあるのです。
なぜ内臓が原因で痛みやしびれが出るかと言いますと、
足の甲には、経絡・経穴(俗に言うツボ)があります。
経絡(けいらく)は、全身に張り巡らされていて、その途中にあるのが
経穴(けいけつ)つまりツボです。
ツボは、一つひとつが内臓や神経などと関連しています。
経絡には、肺経(はいけい)・大腸経(だいちょうけい)など内臓の名前が付いています。
その内臓の名前の付いている経絡が、そのまま同じ名前の内臓に影響しています。
例えば、肝臓が悪いと肝経に影響が出るということです。
足の甲には、経絡が5つもあります。脾・肝・胃・胆・膀胱の5つです。
これらの臓器が疲れてくると、経絡のある足の甲に痛みやしびれを出すことがあります。足の甲を触る機会というのは少ないと思いますが、骨の間を押してみましょう。
痛いところがあるかもしれません。
女性で多い足の甲の痛みやしびれの原因
足の症状が気になるという方の男女の割合は、圧倒的に女性の方が多くいらっしゃいます。
女性は、ヒールのある靴を履くことがあり、その靴はつま先が狭くなっているものがほとんどです。
つま先が窮屈な状態で歩くので、本来の正しい重心移動が出来なくなり、そこまで負担の掛かるはずのない筋肉に負担が集中してしまいます。
そうなると、本人の自覚がないままに、足の甲の筋肉はどんどん硬くなってしまいます。そして、硬くなった筋肉は神経を圧迫し、足の甲に痛みやしびれを感じるようになってきます。
また、つま先が狭い靴ですと、外反母趾(がいはんぼし)などの指の症状も引き起こす可能性があります。
ヒールのある靴は、足がスラッと見え女性らしさを強調出来るものですが、重心のかけ方を間違えると、足の症状が出やすくなるので、必要のないときはヒールのない靴を履くようにしましょう。
靴ひもの締め具合でも、足の甲に影響が
運動するときに靴が脱げないようにと、靴ひもをしっかり締めて動いている方が見受けられます。
しかし、紐を締めすぎると運動パフォーマンスが低下して、怪我もしやすいということをご存知でしょうか?
締めるという動作は、止血するときや物が落ちないようにするなど、固定や安定を目的として行なうものです。
運動をするときは、体全体の関節可動域を広くしておき、固定せず体の動く範囲を最大限まで広くしておく方が、運動パフォーマンスが上がり、怪我もしにくくなります。
エネルギーを生み出すには、不安定な状態でないと生まれないので、運動の際、体に安定を求めると無理矢理エネルギーを生み出そうとするので、故障しやすくなります。
靴ひもを締めすぎているために、足首の捻挫が重度のものになってしまうことが多々あります。
接触プレーで相手の足を踏んでしまったときに、靴が脱げないと、衝撃の逃げ場がなくなり、足首に強い衝撃がかかり、重度の捻挫になります。
踏んだときに、靴が脱げれば、衝撃も受け流し、段差もなくなるので、少し捻ったくらいで済む可能性があります。
靴はスポッと脱げるくらいが動きやすく疲れにくいのです。
慣れるまでは動きにくいですが、緩い状態に慣れると、締めすぎるのが気持ち悪くて動きたくなくなります。
運動している方で、足が疲れやすいとか怪我をしやすいと感じている方はお試しください。
足の甲の痛みやしびれと腰の関係
脳から神経は全身に張り巡らされています。腰の辺りから馬尾神経(ばびしんけい)という、馬の尻尾のように無数の神経が枝分かれして、足の方に伸びています。
もちろん足の甲の神経にも繋がっています。
坐骨神経痛になったことのある方は、お分かりになると思いますが、
坐骨神経痛になると、太ももの裏側から酷い方は、足の指先までしびれが出ます。
この症状は、お尻や太ももの筋肉が硬かったり、弱かったりすると出てきます。
一例ですが、このように腰周りの症状が出ると、足先にも痛みやしびれが出ることがあります。
骨盤には、仙骨(せんこつ)と呼ばれる背骨から繋がっている骨があります。
仙骨の隣には、腸骨(ちょうこつ)と呼ばれる骨があります。
この仙骨と腸骨の間にあるのが、仙腸関節(せんちょうかんせつ)という関節です。
仙腸関節の動きが悪くなると、馬尾神経の流れが悪くなり足に痛みやしびれを出します。
厄介なことに、腰周りに症状が出ずに、足の甲に痛みやしびれを出すことがあります。
足の甲に痛みやしびれが出たら、腰にも注目してみましょう。
足の甲に痛みやしびれに関係する神経
脛には、浅腓骨神経(せんひこつしんけい)という神経があります。
この神経は、脛の外側にある細い骨の腓骨側から足の甲全体に神経が出ています。
正座をして足の甲がしびれたときは、この神経が圧迫されていきます。
浅腓骨神経は、総腓骨神経という膝の外側にある出っ張った骨(腓骨頭)の後ろを通る神経から枝分かれしています。
総腓骨神経は、寝ているときに何らかの形で圧迫されて、朝起きると脛から足の甲にしびれが出ていたり、足首が上げにくかったりという症状を出します。
しびれの症状が出るときは、筋肉の硬さが神経に影響を及ぼしていたりするので、ストレッチをして筋肉を柔らかくしましょう。
特に足の指を動かすことが減っている方が多いので、足の指をグーパーと動かすようにすると、膝から下の筋肉全体を使うことになるので、ストレッチとトレーニングになります。
足の甲の痛みやしびれの改善にむけて
足の裏を押したり揉んだりすることはあっても、足の甲を押したり揉んだりする方は少ないと思います。
そこで、足の甲の痛みやしびれを改善するためのストレッチをご紹介します。
足の甲の痛みやしびれの改善ストレッチ①
・椅子やベッドに座った状態で行ないます
・足の指をグーにしましょう
・グーにした指に体重をかけましょう
※つま先立ちの指が反対になった状態です。
・立たなくて良いので、少し痛いくらいで20秒キープしましょう
このストレッチで、足の甲の筋肉にストレッチがかかります。
足のグーパーが楽になってきます。
足の甲の痛みやしびれの改善ストレッチ②
・仰向けで寝て、体でアルファベットの「X(エックス)」を作るようにします
・つま先を天井に向けて、かかとを伸ばしている方向に突き出しましょう
・両肘、両膝を伸ばしている方向にしっかりと伸ばしましょう
・伸びた状態を5秒間キープしたら、脱力しましょう
・伸びと脱力をセットで、10回ほど行なってみましょう
※慣れてきた方は、腹式呼吸をしながら行なってみましょう!
伸びた状態になったら、息を吸って吐いてをしっかりと行なったら、脱力しましょう
足の甲だけではなく、全身の姿勢調節のストレッチです。
体の中心にある背骨の位置を整えることで、末端である手足の症状も徐々に改善してきます。
前述した足のグーパーも効果がありますので、合わせて行ないましょう。
足の甲に出る痛みやしびれの原因は意外なところにあった!まとめ
痛みやしびれが出るのには、必ず原因があります。
姿勢が悪かったり、靴が合っていなかったり、食事が悪かったりなど様々です。
日ごろの悪い習慣が体に悪影響しますので、
毎日5分ストレッチをする、お酒の量を少なくする、間食をなくすなど良い習慣を身に付けるよう心掛けましょう。
今行なっていることが、1週間1ヵ月後に自分の体に返ってきます。
笑顔で過ごせるようにするために、日々良い習慣を積み重ねましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。