左肩や右肩が痛い。しびれがある原因は病気?改善方法とは

最終更新日:2023/10/30

肩の痛みやしびれは、年齢や性別を問わず多くの方が経験していることだと思います。
右肩が痛い場合と左肩が痛い場合に考えられる原因はそれぞれに違います。
また、問題のない肩の痛みと病気が原因の肩の痛みの判断はできるのでしょうか。
今回は病気ではない肩の痛みの原因や対処法についてご紹介していきたいと思います。

問題のない肩の痛みとは

肩こりは今や現代病となり、一度も経験したことのない人はまずいないのではないでしょうか。

右肩が痛いとか、しびれを感じるという話は日常茶飯事です。

肩こりの主な症状としては、肩が張る、肩が重い、首から肩にかけて固い、首から背中にかけて重い感じがする、というのが典型的な症状でしょう。

こうした症状は主に、筋肉疲労が原因です。

デスクワークは無論のこと、車の運転等で長時間同じ姿勢のままでいることで、血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまうことで痛みがでてしまうのです。

多くの場合、痛みは肩だけではなく首や肩甲骨周辺までも及びます。

しかし、肩こりの多くは、凝り固まった筋肉を少しずつほぐして、血行をよくしていけば、少しずつ改善され、また予防もできる可能性があることが多いのではないでしょうか。
肩こりは左右、どちらの肩にも起こりえますが、特に、いつもどちらか一方だけが痛いとか、しびれがある場合には、もしかしたら何か特別な理由があるのかもしれません。

そのことも知っておいた方がいいかもしれません。

しびれがあり右肩が痛いときに考えられる病気

肩こりも重傷になると、肩や腕、肩甲骨まわりにもしびれを感じることがあります。

しびれというより、まるで背中のあたりに電流が走るような痛みがでて、深呼吸もできないほど、息苦しさを覚えるようになります。

首のコリもひどく、左右に首を動かすこともできなくなり、頻繁に頭痛、吐き気がおきるようにもなります。

右肩が痛いのは、特に肩に負担がかかっているからで、たとえば右利きの人で手書きで字や絵を描く頻度の多い人は、右の腕、肩、背中に障害がでるでしょう。

こうした症状の多くは、血行が悪くて筋肉が硬直した状態にあるためと考えられ、マッサージやストレッチを行うことで解消するかもしれませんが、中には、単なる肩こりで片付けることができない深刻なケースがあるかもしれません。

たとえば、マッサージやストレッチをやっているのに、症状が改善せず、かえってどんどん悪くなり、めまいや吐き気をもよおす場合などがそれにあたります。

そうした場合には、頚椎の損傷から内臓や呼吸器、心臓の病気などが関係していることも考えられます。

しびれがあり左肩が痛いときに考えられる病気

右肩が痛いのではなく、左肩に痛みやしびれがある場合、それは単なる肩こりではなく、深刻な疾患の可能性を考えた方がよい場合があります。

そのいい例が心筋梗塞です。

肩こりが日常的になると、人はそれに慣れてしまい、体から要注意のシグナルが出されているのに、なんでも肩こりのせいと軽く考えがちになるかもしれません。

そのため、肩の痛みと心筋梗塞はすぐには結びつかないかもしれません。

しかし、人の体には、実際に悪い箇所と痛みが出る箇所が異なることがあり、これを「放散痛」と呼んでいます。

例えば、心筋梗塞は強い胸の痛み、吐き気、冷や汗 息苦しさ、呼吸困難をおこしますが、初期の自覚症状としては、心筋梗塞と同様に、狭心症の場合も放散痛によって左肩が痛いと感じてしまうのです。

狭心症とは、冠動脈の血流が悪くなり、心臓に血液や酸素が十分送られず一時的な酸欠状態を起こし、その際に発作が現れる状態をいいます。

通常は安静にしていれば発作は10分前後で治まってきますが、何度も繰り返してしまう場合には発作止めの薬を常備する必要があります。

狭心症の発作には、左肩の痛み以外に、胸の奥が痛い、胸の圧迫感、息苦しい、背中の痛み、喉の痛みそして 左腕から肩にかけてしびれる等の症状がでますので、もし、左肩が痛いとかしびれのほかに、こうした症状がある場合は、早急に医療機関を受診したほうがいいでしょう。

しびれを伴い右肩が痛いと感じる時に考えられる原因

そもそも、肩に痛みが出る原因はなんなのでしょうか。

よくあるケースの一つが寝違えです。

寝違えは、左右どちらの肩にも起こりえますが、状況次第では、いつも右肩が痛いとか、右肩だけにしびれがある、といった状況にもなるでしょう。

なぜ、そうなったのかよく分からないけど、朝、目が覚めた途端に、突然、首が回らなくなって、動かそうとするとひどい痛みを感じてしまうことは、誰もが一度は経験があることと思います。

この首の強張りを感じて起きられない場合や、急に首を横に回すと激痛が走る、上を向くのが辛いなど症状も軽度から重度までいろいろです。

原因としては、寝ている時の姿勢が首の関節や筋肉に負担をかけていた為といえますが、そうなってしまった原因は、単発的なものとしては、たまたま前日に腹ばいになって首をもたげるような姿勢で長時間テレビを見ていたとか、筋トレのしすぎ、重いものを運んだなどが挙げられ、習慣的なものとしては、枕の高さがあっていない、主に仕事がら長時間同じ姿勢を続けることが多い、椅子の座り方が悪いなど、また、少し要注意な原因としては、慢性的な肩こりやリウマチが隠れた原因になっているためなどだと言われています。
そうしたことがきっかけとなって、頸部や肩の筋肉が疲れ、そこに乳酸などの疲労物質が溜まることで筋肉が硬く強張り、痛みが出るのが肩に痛みを感じるようになるメカニズムのようです。

しびれを伴い右肩が痛いと感じた時の改善方法

右肩が痛いとか、しびれがある場合に、そうした症状を引き起こす肩こりを解消するには、手近なところではストレッチが効果的でしょう。

ただ、ストレッチを行なってもすぐに解消できるものではありません。

症状が重い場合は肩を動かすこと自体で痛みを感じてしまうでしょうから、少しずつゆっくりと動作することが大切です。

筋肉に力尽くで働きかけようとすると、逆に筋肉が萎縮してさらに硬くなり、痛みが増すことになりかねません。

ストレッチとは、要するに伸びをするのと同じことなので、例えば、普段の生活のなかで、誰もが長らく同じ姿勢を続け体が固まったと感じるときに自然に腕を伸ばしたり、首を傾けたりするような動作を、気持ちいいと感じながら行えば、それで少しずつ、血行がよくなっていくと思います。

もう知っている方も多いかと思いますが、主なストレッチの方法を2つほどご紹介しておきます。

ストレッチその一

①タオルの両端を持って、手をまっすぐ頭の上に伸ばします。

②息を吸い込み、吐き出しながら、両手を下に引き伸ばしましょう。

 こうすることで肩甲骨周りのコリをほぐします。

 これを7〜8回を目安に行います。

ストレッチその二

①片方の手を背中に、もう片方の手を鎖骨にひっかけます。

②息を吐きながら、首を伸ばしましょう。

 これを左右共に、4〜5回を目安に行います。

 こうすることで、首のこりをほぐすことができます。

痛みやしびれが辛いときは無理をしない

右肩が痛いとか、しびれがある場合、それらの程度がかなりひどい場合には、ストレッチなども行わず、無理をせず安静にしておき、薬局で相談したり、整形外科などを受診してみた方がいいかもしれません。

以前肩こりの症状がひどかったとき、カイロプラクティックを訪問したことがあります。
そのとき受けた施術は、肩から背中にかけての指圧と赤外線治療でした。

それで劇的に症状が改善されたわけではなかったものの、少しずつ、体のコリが解されていく感じがありました。

カチカチに固まっていた筋肉が少しずつ、動き始めたような感覚です。

ですので、カイロプラクティックを訪問してみるのも一つの方法かと思います。

また、もし病院を受診して、肩の痛みが四十肩・五十肩と診断された場合は、実際のところ、有効な対処法はないようです。

周りの経験者も、医師から2年ほどは痛みが続くかもしれないが、そのうち、必ず直りますと言われ、半信半疑でいたところ、医師の言葉どおりいつの間にか治っていた、口々にそういいます。

ですので、つらいでしょうが一定の年齢に達すると誰もが通る道と思い、痛みを軽くするためにできることはしつつ、楽しいことで気を紛らわしながら、気長に時が経つのを待つことをおすすめします。

身体のサインを見逃さない

いかがでしたでしょうか?

肩の痛みやしびれとは言っても、右肩なのか左肩なのか、痛む期間によって原因がちがうのですね。

痛みが長引いたり、異常を感じた場合は、我慢せずに病院で診てもらいましょう。

また、問題のない肩の痛みであれば、自分で日常生活を見直して、改善していけるといいですね。

問題ないとはいえ、辛い場合はあまり無理をしないようにしましょう。

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