季節の変わり目や、疲れがちで免疫が落ちていて体調を崩してしまった時に、風邪を引くことって多いですよね。
市販や処方された薬が効かない・・そんな経験をしたことのある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
風邪が長引いて、咳が続くと体力的にも辛いですよね。
咳が続いている原因は、風邪が原因と思う人も多いですが、実は他に原因があるかもしれません。
また、咳き止め薬が効かないときに、自分でできる対処法も紹介します。
咳が止まらない!咳き止め薬を飲むべき?
風邪が治っても、咳だけが長期にわたり残ってしまって、悩んでいる人も多いと思います。
しかもそのような咳は薬があまり効かないのです。
咳には、大きく分けて2つのタイプがあります。
まずは痰がない、乾いた咳です。
この場合には気道が炎症を起こしている場合が多いので、中枢性の咳止めを飲むと良いです。
一方痰がある、湿った咳の場合には、痰によって気道が狭まってしまっていて呼吸がしづらくなっていますから、まずは痰の粘りを取って排出しやすいようにする去痰剤や、気道自体を広げる助けをしてくれる気管支拡張剤が配合されたお薬を使用します。
薬を飲んでも効かない場合もありますが、それでも薬を飲むのをやめてはいけない時があります。
それは、夜咳によって眠れない時や、咳をすることによって食べ物を吐いてしまう時、また、咳によって普段の生活に支障があると感じる場合、さらには咳で背中や胸の筋肉が痛くなる場合などです。
飲むと一時的には症状が和らぐと思いますので、とりあえずお薬を飲みましょう。
そもそも咳や痰はなぜ出るの?
そもそもこの憎き咳や痰はなぜ出るのでしょうか?
咳は、肺や気道などの呼吸器系の部分に入ったほこりやウイルスなどの異物から守る為に咳や痰を発生させて、それらの不要物を呼吸器から排出させようとしているのです。
特に、痰は気道に入った不要物をからめ取っているので、粘り気もあります。
このように咳は身体の生体防御反応で、とても大切なことであると同時に自分の意思では止めることはできません。
基本的には、風邪などをひいたときに咳も2-3日出るようになります。
しかしながら、風邪はとっくに治まっているのに、咳だけが、2週間以上も続いていて症状がなかなかおさまらない、痰に血が混じっている、市販の咳止めの薬を飲んでも効かない、などの場合には、風邪以外の病気を疑った方がよさそうです。
ですから、できるだけ早くお医者さんに相談するようにしてみてください。
咳が出る風邪以外の病気というのは、マイコプラズマ肺炎や、ヘルパンギーナ等が挙げられます。
また、ACE阻害薬(高血圧の薬)を服用している人は咳が副作用として出ることがあります。
ですから、とにかく原因もわからない咳が長期間続くようであれば、放置したり、自力で治そうとせずに、お医者さんにかかった方が良いのです。
咳止め薬が効かない原因は薬が合っていないから?
咳が出るようになって市販の薬を飲む人も多いと思いますが、なかなかすぐに症状が改善されるというわけでもなさそうです。
咳と一慨に行っても、寝る前になると咳が出るというような人や、外の冷たい空気に触れた際に咳が出るという人など、咳がでるタイミングなども違ってくるのです。
ですから、薬も人によって、効く、効かないは当然あります。
風邪薬を5-6日飲んでも効かないという場合には、病院に行って、お医者さんに相談することにより、お薬を変えた方が良さそうです。
市販の風邪薬、咳止めの薬は、発熱、喉の痛み、咳、痰、鼻水・鼻づまり、頭痛、総合風邪薬など、様々な症状に効くように作られているので、自分の症状にぴったりと合う薬というのは見つかり難い可能性があります。
人によって最適な、症状にぴったりと合った薬を探すのはなかなか難しいですから、お医者さんと症状などを相談しながら、薬を何日か飲みながら改善具合を見て、または薬をいくつか変えてみたりしながら咳の症状を改善させていくのです。
咳止め薬が効かない!他に考えられる原因はあるの?
一般的な風邪は1週間から2週間の間に自然に治癒されます。
しかしながら、ストレスを感じている時や疲労がたまっている時などは、風邪が治りにくく、薬を飲んでもあまり効かない状態です。
しかも咳だけがだらだらと続くような人は、薬によって咳喘息になっている可能性もあるので、一度お医者さんに診てもらって相談するのがよさそうです。
また、ヘビースモーカーの方もたばこの影響で咳止めが効かず、咳に悩まされている人が多くいるようです。
これは、たばこによって呼吸器系がダメージを受けてしまっている上に、たばこによってお薬の効果が弱まってしまっているのです。
また、たばこにより「慢性閉塞性肺疾患」、通称「COPD」と呼ばれる疾患を発生することもあるので注意が必要です。
これは、最初は咳や痰が出る程度だったのが、だんだんと少し動いただけでも息切れなどし、呼吸をするのが苦しくなる病気です。
別名、「タバコ病」とも呼ばれています。
ヘビースモーカーの人は、この病気を発症しないように、特に注意が必要です。
咳き止め薬が効かない場合に考えられる病気
風邪をひいて、咳き止め薬が効かない場合に考えられる病気はまだまだ他にもあります。
気管支炎や気管支喘息がそうです。
最初は乾いた咳だったのが、だんだんと病気が進行すると、痰が絡んだ咳をし始め、胸から呼吸をするたびにゼーゼーと言った音が聞こえてくるようになったりします。
また、肺炎の可能性もあります。
肺炎になると、咳以外に38度以上の熱も発生しますし、胸の痛みもあるようです。
また、肺がんの可能性も出てきます。
肺がんが進行していくにつれて、血痰が出たり、食欲不振による体重の減少などが見られます。
肺結核も同じで、血痰が出たりしますし、胸の痛みや息苦しさを感じたりします。
肺化膿症という病気の可能性もあって、膿性の痰が出るのが特徴です。
また、アトピー性咳嗽という病気もあり、喉が痛くなったり、気管がいがいがした感じを伴ってきます。
また、一時的に花粉症の影響を受けて、咳が出ることもあるようです。
このように、咳き止め薬が効かない場合に考えられる病気は咳以外にもたくさんありますので、放置することは禁物です。
咳き止め薬が効かない時の対処法!止まらない咳は病院へ
咳が出て苦しいのに、咳き止め薬が効かない場合、日常生活に支障をきたす恐れもあります。
ですから、咳が止まらない時の対処法を覚えておくとよいでしょう。
まず、マスクを着用することはとても大事です。
乾いた空気などは気管を刺激して咳が出やすい状態ですから、マスクをすることによって加湿効果が得られ、喉を潤してくれます。
ですから、マスクの中に湿らせたティッシュやガーゼを挟むのも良いですね。
市販で最初からウェットタイプのマスクも出ています。
家に加湿器があれば良いですが、ないという場合には、濡れタオルを部屋に干すことで、快適な湿度を保つことができます。
寝る時も横になると咳が出て苦しい場合があります。
こういう時は背中などにクッションを敷いて頭を高くすることによって、咳が出にくくなります。
また食事でも咳に効果のある食べ物があります。
大根を1㎝角に切り、蜂蜜につけておきます。
時々大根を混ぜたりして一晩漬けておくと出来上がりです。
漬けておいた蜂蜜をお湯に割って飲みます。
ここにさらに生姜を追加でいれると、風邪予防にもなってグッドです。
長引く咳は早めの受診を
咳が長引いてしまうという経験をする方、結構多いですよね。
咳が止まらないと、苦しくてとても辛いはずです。
咳の症状によって、飲み薬の種類も変わってくるので、しっかり症状にあった薬を処方してもらいましょう!
いつもと違う!おかしい!と感じたら、市販薬で済ませずに、専門の機関を受診する事をオススメします。
普段から健康管理に気を付けて、日常生活を楽しく過ごしましょう。