喉(首)のリンパマッサージをしてよい時、ダメな時について

最終更新日:2023/11/04

喉(首)の周りにはリンパが沢山あります。
耳の後ろから鎖骨側にかけて優しくマッサージすることで、老廃物の代謝が促され、肩こりの解消やむくみの解消に役立ちます!
首周りのリンパマッサージの方法と、喉の近辺の痛みや腫れがある場合にマッサージをしても良いのかについてご説明します。

リンパマッサージしてもいい?喉のリンパ節のしこりの原因

リンパマッサージをして小顔にしたいという人はたくさんいるでしょう。

ただ、喉のリンパ節にしこりがある場合は、リンパマッサージをしても良いのでしょうか?

そんな疑問を持つ人も多いと思います。

今回は、リンパ節の腫れの原因について、まず説明していきます。

そもそも喉のしこりの原因になる1つは、リンパ節の腫れです。

喉というよりは、耳の下のあたりにグリグリした気になるものが出ている状態が、リンパ節が腫れているという状態です。

リンパ節が腫れて悪性になる場合もあるので気をつけましょう。

喉のしこりの原因の2つ目は、風邪の時です。

風邪は様々なウイルスがあるので、どのウイルスでどんな症状が出るのかは確定できていないですが、咳き込むような喉にくる風邪の場合に、リンパ節の腫れが見られることが多いです。

3つめは、脂肪腫です。

鏡を見た時に、喉の近くに黄色味を帯びた塊があったら、それが脂肪腫です。

脂肪腫の特徴は、大きくなっても痛みやかゆみがないことです。

大きな脂肪腫は手術で取り除くことができます。

リンパマッサージをしてはダメ!喉のリンパ節が腫れる病気①

リンパマッサージをしてはいけないような、喉のリンパ節が腫れる病気があるので紹介します。

まずは、ガンです。

ガンにも色々ありますが、喉や首の腫れとしこりがあるガンは次の5つです。

1つ目は、舌ガンです。

このガンが悪化した場合、リンパ節に腫れが生じます。

2つ目は、下咽頭ガンです。

初期の頃は症状がないですが、進行していくと咽頭痛や嚥下困難、声枯れや頸部の腫れが出てきます。

リンパ節への転移の可能性もあります。

3つ目は、上咽頭ガンです。

これは、鼻の奥にできる腫瘍ですが、耳の腫れやしこりで気付くことが多いようです。

4つ目は、声門上部ガンです。

声がかれてしまうという症状以外にも、痰に血が混じったり、咳が出たりという症状が出ます。

痛みのない首の腫れが生じることがあります。

5つ目は、甲状腺腫瘍です。

この腫瘍は喉仏と共に上下することが特徴です。

特に首を反らせた状態だとよく分かります。

ガンの他には、扁桃腺にばい菌が付いてしまい、痛みが出たり、それが悪化してリンパ節が腫れてしまう場合があります。

リンパマッサージをしてはダメ!喉のリンパ節が腫れる病気②

リンパマッサージをしてはいけないような、喉のリンパ節が腫れる病気は先ほど紹介した他にもまだまだあります。

それは、バセドウ病など甲状腺に関わる病気です。

甲状腺は喉仏の近くにあります。

この辺りが違和感のある腫れ方をしていたり、盛り上がっていたりするときに甲状腺の病気が疑われます。

喉の腫れやしこりは触っても痛くないため、自分では病気だと分からないので、腫れやしこりが気になる場合は医師に診てもらいましょう。

他には、結核があります。

結核は結核菌に感染してなってしまいますが、全身の色々なところに病気を作ってしまうのが特徴です。

特に多く出るのがリンパ節の腫れや首の脇が腫れる症状です。

このような場合は、治療すれば治りますが、一番怖いのが結核菌が脳に入り込んでしまうことです。

そうなってしまった場合、予後は不良です。

一番身近な病気だと歯周病です。

歯周病はプラークという歯石が歯に蓄積することで、ばい菌が増殖し歯肉が炎症を起こしてしまっている状態になります。

これが悪化するとリンパ節にもばい菌が入り込んで、喉付近に痛みが出たり腫れたりします。

喉(首)のリンパを流すマッサージ法

ここからは、喉や首のリンパをマッサージする方法を紹介します。

リンパの近くはデリケートなので、力任せにグリグリしたりグイグイ押し込んだりするようにマッサージするのはよくないです。

優しくさするようにマッサージするのがいいです。

お風呂前や入浴中ならマッサージオイルやクリームを使うと滑りがよくなって、肌を痛める心配が減るのでおすすめです。

リンパマッサージの手順ですが、まずは鎖骨の近くをほぐします。

鎖骨周りは静脈に合流して、心臓へ流れるリンパ節の中でとても大切な部分であるため、一番初めにほぐします。

そうすることで、出口へのリンパの流れが良くなります。

次に腋の下にあるリンパ節をほぐし、耳の下から首筋にかけてのリンパをり流していきます。

このような流れでマッサージしていきます。

この中で一番大切なのは鎖骨周辺をマッサージすることです。

鎖骨の周りのリンパを流すときは、人差し指と中指で鎖骨を挟みながらマッサージをしていきます。

そして、鎖骨の下を手のひらを広げて外に外に流していきます。

特に左側は念入りにするといいでしょう。

リンパマッサージの効果①

喉や首のリンパマッサージについて紹介しましたが、このリンパマッサージの効果はどんなものなのかを伝えていきます。

効果の1つ目は、むくみの解消です。

リンパの流れが悪いと体に老廃物が溜まっていき、むくみの原因になります。

むくみは体が腫れ上がったようになってしまうので、実際よりも太って見えてしまうことがあります。

そうならないために、リンパマッサージを行い、リンパの流れを良くすることで老廃物を体の外に出して、むくみを取ることができます。

2つ目は体のたるみの解消です。

二の腕やアゴの下、下半身にも老廃物が溜まりやすいです。

老廃物が溜まってむくんでしまった場所は重力がかかるので、下に垂れ下がってしまいます。

リンパマッサージをしてむくみが解消されれば、このたるみも解消されます。

3つ目はダイエットの効果です。

リンパは身体中を張り巡っているため、リンパマッサージを行うことで血流も良くしていきます。

そうなると、体が活発になり、基礎代謝が上がるため、体が引き締まってきます。

痩せやすい体を作ることができます。

4つ目はセルライトの解消です。

セルライトは脂肪と老廃物が原因なので、リンパマッサージで老廃物を流すとセルライトも減っていきます。

リンパマッサージの効果②

喉のリンパマッサージやその効果についても紹介しましたが、リンパマッサージの効果は先に述べたこと以外にもたくさんあります。

1つは、部分痩せの効果です。

体の気になる部分をリンパマッサージすることで、むくみをとり、固くなった筋肉をほぐしてやると、部分的に引き締めることが可能です。

2つ目は便秘解消の効果です。

腸の働きが悪くなると大腸に溜まっている便を押し出す力が弱まって、腸の中に便がどんどん溜まっていってしまいます。

リンパマッサージをすると排泄機能がスムーズに働いて、腸の動きも活発になり、便秘が解消されます。

3つ目は冷え性の解消です。

冷え性は、血液の流れが悪くなって手先、指先、足先などの末端に血液が届かなくなるために起こります。

リンパマッサージをすると血流が良くなるので、冷え性を解消することができます。

4つ目はアンチエイジングの効果です。

老廃物が溜まってくすんだり、顔色が悪くなり、年をとって見られてしまうことがあります。

老けて見られてしまう原因の老廃物をリンパマッサージで流してやることで、くすみがなくなり、顔色もよくなるため、アンチエイジングに効果があります。

喉(首)の周辺のリンパマッサージをしても良い時、ダメな時を見極めよう!

リンパマッサージは、むくみ太りや冷えの解消に効果的で、美肌やダイエットにも効果があるとされています。

私もリンパマッサージが好きで、お店でやってもらったことがあります。

リンパの腫れには生理的な腫れと病気が起因する腫れがあります。

首のリンパ周辺に「痛み」や「腫れ」、「しこり」などを感じた際はマッサージを行わないようにしましょう。

しこりや痛み、腫れが引かない場合などは医療機関へ受診しましょう!

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