風邪ではないのに、喉に違和感があることありませんか?
喉にイガイガや違和感があったり、痛みがある場合はほとんど風邪ですが、1ヶ月近く違和感が続くと、心配になりますよね。
もしかしたら、その原因は扁桃腺にあるかもしれません。
今回は、扁桃腺の症状についてご紹介します。
喉の違和感の原因
喉や扁桃腺などに、微妙な違和感や痛みが同時に引き起こされる事があります。
この症状は扁桃炎に多いと言われています。
何かを食べたり飲んだりしたわけではなく、普通の状態の時にのどに違和感を感じます。
ただあくびをしただけにも関わらず痛みがあったり、飲み込むときに痛みが走るといった特徴を持ちます。
扁桃炎の原因は細菌感染による炎症です。
正式には急性扁桃炎と呼ばれていますが、扁桃が赤くはれたり、膿が出たり、激しい痛みを感じたりします。
さらに発熱もするので全身倦怠感を感じる事も多く、症状が悪化すると水を飲むのにも一苦労なほど喉が痛くなったりもします。
病院では内服薬や点滴注射などで治療を行い、うがい薬も処方される事があります。
扁桃炎の原因となっている細菌を退治させる事で回復を目指します。
これが慢性化してしまうと、症状は急性よりも軽いのですが、何度も繰り返し扁桃炎が引き起こされるようになってしまいます。
更にかかる種類によっては、普通の扁桃炎の治療では治らないので厄介です。
扁桃腺の大きさは人によって異なる
扁桃腺の腫れや喉に違和感を感じている場合は早めに医療機関を受診した方が治療も早くなります。
扁桃腺炎が悪化してからでは普通の治療だけでは難しく、点滴をしなければならなくなる場合もあります。
これを防ぐためには、正常な状態と異常な状態を把握しておく事が肝心です。
扁桃腺の大きさには個人差がありますが、鏡を持って口を大きく開けた中央部分にいわゆる「のどちんこ」があるのがわかります。
その両横に腫れているように見えている部分が扁桃腺になります。
この部分は先ほども書いたように大きさに個人差がありますので、扁桃腺がほとんど見えない人もいますし、半球状になっている人や、大きめの扁桃腺を持っている人たちもいます。
扁桃腺の大きさや形ではなく、扁桃腺の色が周囲に比べると随分赤みを帯びていたりする場合に何らかの異常を抱えている場合が多いです。
また、左右の大きさが違う場合も異常がある場合があります。
普段から正常な扁桃腺の形や色をチェックして把握しておくことで異常にも気付きやすくなります。
喉の違和感、扁桃腺炎の症状
喉や扁桃腺の違和感は症状が進行するにつれてどんどん状態が変化していく事があります。
まず初期の頃には赤くはれたり痛みが出たり、食べ物を飲み込む時に違和感を感じるようになったりします。
更に症状が進んでくると、38℃以上の高熱が出たり、扁桃腺の痛みがさらに増してきますし、頭痛や倦怠感や関節の痛みなども伴うようになってきます。
症状が重くなってしまうと合併症として中耳炎が引き起こされる事もあり、ちょっとした喉の違和感や痛みだからと放置していると、思いがけず症状が長引いてしまう事も多々あります。
また、急性扁桃炎が治りかけた頃に、もう大丈夫だろうと自分の判断で治療をするのをやめてしまった場合に起こりがちです。
医師がもう病院に通わなくても大丈夫ですと言わない限りは自分の判断で治療をストップする事はしないようにしましょう。
しっかりと治療しておかないと、慢性扁桃腺炎となってしまい、果ては腎炎や関節リウマチといった非常に厄介な病気にまで発展してしまう事もあります。
さらに悪い事に、慢性扁桃腺炎になってしまうと薬のみで改善させる事が難しくなってしまいます。
喉の違和感、扁桃腺炎の予防法
喉や扁桃腺のあたりに徐々に違和感を生じる扁桃腺炎の原因は、風邪や免疫力の低下や喉の乾燥によるものだとされています。
風邪の予防は毎年騒がれている事なので割と知っている人も多いですが、蒸気吸入器でのどの粘膜にある絨毛の運動を行いやすくする事や、うがい手洗いをしっかりとする事、加湿器で室内の湿度を40%以上に保つ事、しっかりと睡眠をとる事、バランスの良い食生活、ビタミンCの積極的な摂取、喉の保湿、たばこを吸わない、こまめな水分補給・・・などなど、様々な風邪予防方法があります。
扁桃腺炎はかかってしまうと割と厄介な病気です。
蓄膿症や内臓関係の病気などを引き起こす事もあるため、楽観視していると非常に危険です。
喉や扁桃腺に違和感がある場合は早めに医療機関へ行って治療をしてもらうようにしましょう。
また、冬場は空気が乾燥しますが、エアコンを使うとさらにそれが増します。
加湿器は安くて小さく、機能的な物が売られていますから、そういったものを活用してみてください。
扁桃腺以外の喉の違和感の原因
扁桃腺以外にも喉に違和感を感じる病気は数多く存在します。
精神的なストレスのせいで喉に違和感を感じ、病院に行って検査してもらっても異常が見当たらないという場合がそれにあたります。
医療機関で異常がないと言われたにも関わらずのどに違和感がある場合、まずは別の病院やもっと大きな病院で検査をしてもらいましょう。
一つ目の病院では見つける事が出来なかった病気が隠れているかもしれません。
こうして複数の病院で診てもらったにも関わらず、原因がいまいちはっきりしない場合は精神的なストレスが関係していることがあります。
これらは咽喉頭神経症と呼ばれ、ストレスと疲労のせいで喉に不調が現れるのです。
こういった場合は喉に異物感があるように感じたり、呼吸が苦しい感じがしたり、ぜんそくのような症状が現れる事もあります。
ストレスの影響と不眠などで疲れがたまると、自律神経が乱れてしまうことがありますが、その際に喉に何かが詰まっているような感覚が気になって来る場合があるそうです。
しかし扁桃腺炎と違い、飲食に差し障りがあるほどのどに痛みを感じる事は無いそうです。
扁桃腺以外の喉の違和感の原因②
扁桃腺炎と違ってストレスから来るタイプの喉の違和感は、食べ物を食べたり飲んだりが普通に出来る事が多いです。
そういった場合には精神科などに行くと、自律神経失調症と診断される場合があります。
過度のストレスで咽喉頭神経症になってしまった場合、一緒にドライマウスになる可能性も高いです。
こういった症状を訴える人の多くが40代後半あたりの更年期の女性たちで、そういった人たちはドライマウスやのどの異物感やのどの奥が狭くなったような感じがするとお医者さんに訴えます。
喉が痛くなる可能性は低いですが、唾を飲み込みにくくなってしまう人もいるため注意が必要です。
女性ホルモンが減少していく更年期にさしかかると、ホルモンの影響を受けやすい部位に不具合が生じる事が結構あるそうです。
そのため、喉の違和感などもこの年代の女性に起こりやすくなっていると言われています。
喉の異物感や違和感がある場合は重大な病気が隠れている場合がありますから、きちんと検査してもらった方が本人も安心できます。
喉の違和感、早めの受診を
いかがでしたか?
今回は、喉の違和感についてご紹介してみました。
喉の違和感にも、いろいろな症状があり、それによって原因や考えられる病気が違うという事が分かりましたね!
考えられる病気や症状をよくチェックして、もし、喉の違和感があるようでしたら、早めの受診、適切な治療をオススメします。
今回の記事が、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。