噛むと奥歯が痛い!考えられる原因と知っておきたい応急処置

最終更新日:2023/11/08

噛むと奥歯が痛い!そんな経験をした事のある人いませんか?歯が痛いのってなかなか我慢しにくいですよね。考えられる原因や、歯が痛い時にやってしまいがちなNG行動をご紹介していきたいと思います。また、外出先や夜間に突然歯が痛くなったときに使える応急処置の方法もご紹介します。

噛むと奥歯が痛い原因は?

物を噛んだり冷たい水が染みたりした時に痛みを感じると虫歯かなって思いますよね。

虫歯は口の中のミュータンス菌等の虫歯菌が原因と言われています。

糖分を栄養源として吸収する際に酸を生成し、その酸が歯を溶かし虫歯になるんです。

栄養源となる糖分は食べ物などから口の中に残ります。

虫歯を防ぐには口の中に糖分を残さないことが大切です。

歯磨きは欠かさない様にしましょう。

虫歯の治療後に物を噛むと奥歯が痛い。この場合、歯根膜炎の疑いが考えられます。

歯根膜というのは歯根の周りにある膜の事で、歯根膜が細菌に感染したり物理的な刺激を受けて炎症が起こった状態を歯根膜炎といいます。

歯根膜炎をそのまま放置すると歯の周りの骨にまで影響が及ぶ事もあります。

歯ぎしりも注意が必要です。

歯ぎしりというのは睡眠中に無意識にやっている場合が多く、意外と歯ぎしりしてる事に気付かない人も多いと思います。

歯ぎしりする力が強い場合、歯のエナメル質や象牙質の部分に力が集中してしまいます。
特に象牙質は歯の根元で神経とつながってるので、強い力が加わることが原因で知覚過敏を起こす場合もあります。

歯周病はサイレントディジーズ「静かなる病気」などと呼ばれる事もあり、知らない間に病状が進行してしまう怖い病気です。

歯の周りの骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。

早い段階で処置をすれば進行を止められるので、早めに歯医者さんに相談しましょう。

しみないけど物を噛むと歯が痛い原因は?

何もしていない時や、冷たい物や温かい物を口にしてもぜんぜん痛くないのに、物を噛むと奥歯が痛い。

そんな症状の場合は歯のかみ合わせも原因のひとつとして考えられます。

歯を治療して上からかぶせ物をした時に、その部分の噛み合わせが高かったりすると、その歯に強い力がかかってしまいます。

また、治療の際に薬が歯の根っこまで届いていなくて、根っこの先の部分で菌が繁殖しているという事も考えられます。

そしてそれらが原因で歯根膜炎を引き起こす可能性があるんです。

あとストレスを抱えているような時は、そのストレスが原因で歯に痛みを感じる事もあります。

ストレスが溜まってる事によって歯ぎしりが続き、またストレスによって体の免疫力も低下している事で、口の中の歯垢が炎症を引き起こす事もあります。

ストレスによって唾液の分泌量が減ってしまう事がありますが、唾液というのは口の中の細菌を洗い流してくれる役目もあるので、抵抗力が落ちている時などは一部の神経に達している虫歯菌が活発に活動を始め、口の中のトラブルを引き起こす事があるんです。

こういった場合、歯の痛みや歯茎が腫れる等の症状が現れると思いますが、これをストレスのせいにして放置するのではなく、歯医者さんに診てもらう事をお勧めします。

早めに診てもらう事で重症になってしまわない様にしましょう。

ストレスが原因で口のトラブルを招く事もあるという事を頭の隅に置いておいて下さい

奥歯が痛い!そんな時にやってはいけない行動って?

歯が痛いと感じた時はお風呂にゆっくり浸かるのではなく、簡単にシャワーを浴びる程度にしましょう。

熱いお風呂に長く浸かると血圧が上がってしまいます。

当然血の巡りが良くなる訳ですから、それによって歯の痛みを強く感じる事になります。
激しい運動もお風呂同様、血圧を上昇させ血流を良くします。

特に負荷のかかる様なトレーニング等は、奥歯を食いしばる事によって歯や歯茎にダメージを与える原因にもなります。

歯の痛みが落ち着くまでは、激しい運動も控える様にしましょう。

痛む歯をついつい指で触ってしまったり、舌でいじってしまう事ってありますよね。

これは絶対にしないで下さい。

ばい菌が入ってしまったり、患部を刺激する事で更に炎症が進んでしまうことがあります。

お酒を飲むと患部をアルコール消毒出来るって話を聞いた事ありませんか?

こんな話は絶対に信じないで下さいね。

歯が痛い時にお酒なんか飲んだら、当然血流が早くなって更に炎症が進んでしまいますから。

それにより更に痛みが増す恐れもあります。

お酒は症状を悪化させるだけなので、歯が痛い時のお酒は我慢する様にしましょう。

喫煙者の方には耳の痛い話かもしれませんが、煙草も痛みを酷くしたり、歯周病の場合は症状を悪化させる原因となります。

歯が痛い時だけは我慢する様に務めましょう。

飛行機も気圧の低下によって体内のガスが膨張して患部を圧迫します。

歯が痛い時は飛行機も避けた方が良さそうですね。

奥歯が痛い・・今すぐ何とかしたい!そんな時の応急処置

物を噛む時に奥歯の痛みを感じたら速やかに市販の薬を飲む様にしましょう。

ドラッグストアで売ってるロキソニンSなどは非常に効き目が強く、素早く痛みを和らげてくれます。

歯の痛みって本当に苦痛ですよね。

そういった市販薬でも一時的に痛みを和らげてくれます。

薬が体に合わないという方もいると思います。

そういった方は薬剤師に相談して自分に合った薬を選んで下さい。

正露丸にも鎮痛作用があります。

これは箱にも明記されていますが、木クレオソートという成分に鎮痛作用や消毒の作用があるからです。

歯が痛い時は正露丸を飲むのではなく、痛い部分に詰める様に使用して下さい。

ただし薬を飲んだり正露丸を詰めるというのは根本的な治療ではありません。

患部を外側から氷や冷却シートで冷やす事でも痛みを緩和する事が出来ます。

この時に口に冷水を含むとより効果的です。

冷やす事によって血流を抑え、痛みを和らげる事が出来るんです。

ただし、冷水を口に含んだ時にしみる場合は虫歯や知覚過敏の心配があります。

なるべく早く歯医者さんに診てもらう様にしましょう。

噛むと奥歯が痛い・・でもその痛み歯が原因じゃないかも

歯って口だけじゃなくて、耳や鼻、喉などのいろんな部分と繋がってます。

歯が痛い症状が現れた場合、歯以外に原因が考えられる事もあるようです。

歯の根の先から細菌が鼻の横の副鼻腔に入って感染するのが上顎洞炎といいますが、この逆のパターンで風邪などをひいた際に副鼻腔に膿が溜まってしまい、これが原因で歯が痛くなる事もあります。

これを急性上顎洞炎といいます。

この病気の特徴としては、上の奥歯が痛かったり、頭痛や鼻づまりなどが上げられます。
奥歯の外側の頬の辺りに痛みを感じた場合は顎関節症の疑いも出てきます。

顎を動かした時に痛みを感じたり、口を大きく開けられない様な症状がある場合は、もしかしたら顎関節症かもしれません。

帯状疱疹というと皮膚炎や神経の病気というイメージがあったのですが、歯医者さんで見つかる事も少なくない様です。

歯や口の周りに症状が出る事が多く、歯に痛みを感じる事もあるそうです。

三叉神経痛といって、ちょっと触れただけで激痛が走る神経痛もあります。

突然やってくるのが特徴で、歯に触れただけで発作を起こす事もあるそうです。

奥歯が痛い!痛みが引き起こす体の不調

奥歯が痛い時、同時に体にも痛みを感じる事があります。

この体の痛みは歯とは関係ない様に思いがちですが、それぞれ神経で繋がっているので関係がないとは言えません。

奥歯が痛むと、ついついその痛みを意識してしまい、物を噛む時も変な噛み方をしたりする事ってありますよね。

顎の筋肉って肩や首の筋肉と繋がっているので、痛みによっていろんな部分の筋肉が緊張してしまい、結果肩こりになってしまう事があります。

風邪をひく事で歯に痛みを感じる事もあります。

風邪は全身をウィルスに侵されている訳ですから、当然そういった症状が出てくる訳です。

ただし風邪が治っても痛みが残る場合は虫歯やほかの原因を考える必要があります。

ちなみに風邪による歯の痛みの場合、上の奥歯が痛くなる事が多い様です。

歯肉炎によって耳が痛くなるという事は通常ではありません。

ただ抜歯が必要なほどの虫歯がある場合は耳にも痛みを感じる事があります。

深刻な虫歯をそのまま放置すると、歯根の先端に膿が溜まり、それが原因で周囲が炎症を起こし、その結果耳に痛みを感じるといった事がある様です。

噛むと奥歯が痛い!考えられる原因と知っておきたい応急処置 まとめ

奥歯が痛い原因ってたくさんありますよね。

歯が痛いとき、応急処置をして一時的に痛みがひいても、時間がたてば痛みが再発する可能性が高いです。

歯が痛いことで、私生活に支障が出る前に、しっかり根本的な治療することをおすすめします。

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