夏、暑い中で運動をしていたら頭痛が・・・そんな経験、ありませんか?
実は、多くの人はこの経験があるみたいです。
夏の暑い時期に頭痛が起こるのはなぜでしょう。
頭痛を抑える方法はないのでしょうか。
ここでは、夏の日の運動が引き起こす頭痛の原因と対処法を紹介します。
夏の暑い中で運動すると頭痛が起こる理由
夏に運動をすると頭痛がする場合があります。
温度が高くなると頭痛を感じやすくなるのは、痛みセンサーである痛み受容体が暑さで活性化するためです。
脳の三叉神経や皮膚にある痛み受容体は、温度が高くなると活性化するので、そのために同じ運動でも、夏は頭痛がしやすくなるのです。
また同じ頭痛でも、夏の方が痛みを強く感じます。
ストレスなどが原因となり三叉神経から痛み物質が放出されることがあります。
これが血管の拡張と炎症を引き起こして、頭痛がおこるとも言われています。
夏の暑さ以外にも、運動による水分不足から頭痛がおこる場合もあります。
水分が不足すると血液がドロドロになり、血流が悪くなります。
脳に流れる血液の循環が悪くなり、脳を冷やすことができなくなるので、脳血管の拡張をおこし頭痛がする、というわけです。
夏の暑い日に屋外に長時間いると、頭痛がする場合があります。
水分不足からくる熱中症の初期症状の可能性もあるので、気をつけましょう。
夏バテや睡眠不足も頭痛の原因になる
夏に運動をすると頭痛がするのはなぜでしょう。
自律神経のバランスが悪くなり、夏バテをおこす場合があります。
自律神経とは、人間が生きていくうえで大切な機能をコントロールしている神経です。
交感神経と副交感神経の2つで成り立っています。
このバランスが崩れると、調子が悪くなります。
夏バテを起してしまったら、スポーツドリンクやビタミンを補給しましょう。
暑い時期ですが冷たいものばかり食べずに、ラーメンなど温かい食事をするように気をつけましょう。
夜になっても温度が下がらず寝苦しい夏、睡眠不足で頭痛がする場合もあります。
寝る前にエアコンを消すと、夜中に暑さで熟睡できないこともあります。
夏バテかどうかのチェックをしましょう。
□ 食欲が不振気味
□ 全身の倦怠感があり、やる気がでない
□ 思考力が低下し、うっかりミスが多い
□ 下痢になった
□ 便秘になった
□ 頭痛がする
□ 熱がある
□ めまいがする
チェックが多かった人は要注意です。
夏じゃなくても運動をして頭痛が起きる?
夏でなくても運動した後、頭痛がする人もいます。
慢性的に頭痛がする人もいますし、一時的に頭痛がする人もいます。
特定の運動や動きをしたときにだけ頭痛がおこる人もいるでしょう。
専門用語で、労作性頭痛(一時労作性頭痛)といいます。
難しい名前ですが、ようは運動後の頭痛のことです。
走った後や激しい運動の後におこる頭痛のことですが、まれに程よい運動でも頭痛がする人がいます。
休憩を取らずに4時間以上継続して運動をした場合におこることもあります。
労作性頭痛(一時労作性頭痛)は運動後しばらく安静にしておくと治りますが、まれに長引く人、運動後ではなく翌日など時間をおいてから頭痛になる人もいます。
頭痛の原因となる運動を2~3ヶ月続けていると、体が慣れて頭痛がしなくなることが多いのも特徴です。
個人差がありますので予防法を取り入れていても、頭痛が治らない場合は、念の為、脳の病気がないかどうか病院で診察してもらう方がいいでしょう。
運動が引き起こす労作性頭痛の原因
夏の運動で頭痛がする、労作性頭痛とはなんでしょうか。
身体が慣れないうちに激しい運動をすると、動脈が拡張し脳の血管も拡張します。
拡張した脳の血管が周りの神経を刺激して炎症が起こり、頭痛になると言われています。
脳が酸素を必要とするために血管が拡張するのですが、酸素が足りなくても頭痛はおこります。
血管拡張のための頭痛か、酸素不足の頭痛か、痛みの原因は一つとは限りません。
1年以上運動を続けていても頭痛がする人もいます。
体が慣れれば頭痛はしなくなる、といった単純なものではないのです。
運動に熱中するあまり、呼吸を忘れたり、呼吸が浅くなることもあります。
酸素不足、脱水症状、低血糖、など頭痛の原因は複数あるのです。
頭痛が起ったときには運動を一旦やめて、少し高濃度の酸素を吸う、深呼吸して酸素を体内に入れる、安静にする、などの対策を取りましょう。
身体のために筋トレを行っていても、運動の負荷が強すぎて体がついていかないのでは、残念ですよね。
運動が引き起こす労作性頭痛の予防法
暑い夏の運動でなくても頭痛がする時はどうしたらいいのでしょうか。
特定の運動をすると頭痛がする、とわかっている人は、その運動を避けるのが一番の解決です。
しかしそうできない場合もあります。
運動中は喉が渇いたと感じる前に水分を補給しましょう。
喉が渇いたときには軽い脱水症状を起こしている場合もあります。
5~10分に一度は水分を取り、1時間で500mlは飲むようにしましょう。
45分運動したら、15~60分はしっかりと休憩を取りましょう。
休憩中にはエネルギー補給をして胃に炭水化物や糖を入れることが大切です。
食べ物を摂らないままに運動を続けると、低血糖になり、頭痛も引きおこします。
運動後は特に低血糖になりやすいので、運動後1時間以内に食事を取りましょう。
その方が疲労回復も早くなります。
重い荷物を持つと頭痛がする人もいます。
その場合は荷物を小分けにして、重すぎないようにしましょう。
まれに咳やくしゃみで頭痛が起る人もいます。
薬もあるので、病院で相談しましょう。
知っておきたい夏頭痛の対処法
夏の運動で頭痛を抑えるためにはどうしたらいいでしょうか。
家では設定温度を少し上げて、直接冷風が当らないようにエアコンを上手に使いましょう。
外出するときは、サングラスがお勧めです。
目から強い光が入ると、脳が刺激されて頭痛が起ることがあります。
水分補給も忘れないようにしましょう。
それでも頭痛がする時には、血管を収縮させるために、痛みを感じる部分を冷やしましょう。
カフェインも血管を収縮させる効果があるので、適量の紅茶やコーヒーも効果があります。
たかが頭痛と思わないでください。
頭痛が長引く人は病院でしっかりと検査してもらいましょう。
重大な病気が隠れている可能性があります。
運動以外にも、肩こりから頭痛がする場合もあります。
血液の流れが悪くなり、頭痛が起っている可能性があります。
その時は温かいタオルで顔や首の周りを温めてみましょう。
テレビやパソコンをよく使う人は、視神経や聴神経が疲れている場合があります。
しばらく体を休めましょう。
酸素ポンプや酸素水などで自律神経を整えることも大切です。
薬局などで扱っていますので、試してみるのもいいでしょう。
体調管理に気を付け、頭痛を引き起こさない工夫を
いかがでしたか?
夏は、頭痛が起こらないよう予防をしっかりした上で思い切り運動を楽しみたいですね。
また運動をしていなくても夏は頭痛を引き起こしやすいので、日頃から体調管理や水分補給をしっかりと行いましょう。
頭痛がした場合はすぐに休むなどして身体に負担をかけないようにし、アイシングをしたりマッサージをしたりするなどして緩和させることも大事です。