頭が痛いと辛くて、どこにいても何をしていても楽しくなくなりますよね。
頭痛にはすぐに対処しないと危険なものから、日常的に起こるものまで沢山の種類があります。
そこで今回は、夏になると増加する傾向にある辛くて不快な毎日の頭痛への原因と対処法をご紹介します!
毎日起こる夏の頭痛の原因
夏になると毎日頭痛を感じてしまうという人がたまにいますが、この頭痛は大まかに分けると2つの可能性が考えられます。
ひとつははっはりとした理由がないのにも関わらず続く「一次性頭痛」、もうひとつは何らかの病気が原因となっている「二次性頭痛」です。
前者はいわゆる「頭痛持ち」と呼ばれるタイプです。
首や頭部の辺りの筋肉が凝り固まったり、血管が広がることで頭痛が引き起こされます。
二次性頭痛は根本的な原因である病気を治さなければいけませんが、一次性頭痛は仕組みを知れば上手くコントロールすることが出来ます。
夏場特有とも言えるのは「寝不足」でしょうか。
寝付けない日というものは季節を問わずあるでしょうが、夏の場合は蒸し暑さのせいで眠れなくなるのです。
すると必要量の睡眠が得られず、頭が痛くなることがあります。
これを解消するにはひたすら寝るしか解決方法がないので、扇風機やクーラーなどの冷房器具を身体が冷えない程度に使い、枕をアイスノンに取り替えるなどの工夫をして、安眠出来るようにしましょう。
また夏には熱中症という厄介な症状にも悩まされます。
もしも炎天下を歩いていて、後頭部が重くなるような感覚に襲われたら、動脈の近くを冷やしましょう。
自販機が近くにあるなら缶ジュースを買ってそれをくっつければオーケーです。
水分と塩分の補給も忘れないで下さいね。
毎日の夏の暑さによって起きる頭痛・熱中症とは?
夏などの暑い時には頭痛が毎日起きるという話を聞いたことがあります。
原因は色々ですが、そのひとつに熱中症があります。
熱中症とは暑さのせいで体温のコントロールが正しく行われなくなり、汗が出なくなると同時に体温がどんどん上がっていく症状のことを指します。
早めに対処しなければ命を落としてしまう、とても危険な症状です。
熱中症のせいで頭が痛くなるのは、恐らく水分不足かと思われます。
長い間何も飲まないでいると、やがて脱水症状を引き起こします。
生き物にとって水分はとても大事なので、こまめに水を飲むように心掛けましょう。
熱中症という言葉は今でこそ世間に浸透していますが、昔は「熱が籠もる環境で起こる身体への悪影響をまとめたもの」というような意味合いで使われており、日射病を始めとする暑さや熱による症状が全て含まれていました。
しかし非常に曖昧な決め方だったので、プロですらどの症状がどんな容態になるのかを把握しきれず、患者を診察した際にどれだけ症状が進行しているのか、はっきりとは判断出来なかったのです。
これは宜しくないと1999年に日本神経救急医療学会が熱中症を3つの段階に分けました。
これをきっかけに、一般の人達にも「熱中症」という言葉が知られていきました。
毎日の夏の暑さによって起きる頭痛・熱中症の症状
夏場に多く見られる熱中症ですが、具体的にはどんな症状に見舞われるのでしょうか。
今回はそれをお教えしたいと思います。
まず最初は大量に汗が噴き出し、めまいや筋肉の痛みを覚えます。
稀に意識を失ってしまうこともあります。
症状が重くなると、何もやる気が起きなくなり、吐き気や頭痛、全身のだるさなどが現れます。
危険性が高いのは、手足の痙攣や各症状の悪化です。
日陰で休みながら水分を摂れば大丈夫だと思いがちですが、突然体温が高くなり、脱水症状に陥り、ナトリウムも足りなくなった結果、最悪の場合は多くの臓器が使い物にならなくなる恐ろしい症状です。
夏になると毎日と言っていいほど頻繁に熱中症の注意喚起がされており、その上で毎年200人近くが命を落としています。
決して甘く見てはいけません。
熱中症は暑さに耐えられないと身体が感じると、体温を正常に保てなくなり、汗が出なくなってしまいます。
頭痛も伴っているようなら、水分が足りていないという合図です。
倒れてしまう前に、スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給して下さい。
毎日の夏の暑さによって起きる頭痛・熱中症の対策と予防法
夏、毎日頭痛が絶えないという人は熱中症を疑って下さい。
症状が軽い場合は涼しいところで休み、スポーツドリンクなどで水分と塩分を摂りましょう。
それでも良くなる気配がなければ病院へ行くことをおすすめします。
もし意識が朦朧としてきたり、手足が痙攣を起こしていたら、すぐに車で運ぶか救急車を呼んで下さい。
車で運ぶ時は冷房を強くしないようにして下さい。
身体が冷えることで筋肉が震え、それにより体温が上がってしまいます。
また解熱剤は効果がないので服用する必要はありません。
熱中症を防ぐには、炎天下に長い間出ないようにするのが一番です。
長居をするなら帽子を被り、日陰に入りましょう。
水分摂取も忘れないで下さい。
高血圧で、利尿剤を使っている人は特に気を付けましょう。
ただしお茶やコーヒーなどは含まれている成分の効果でトイレが近くなるため、逆に水分が失われていきます。
熱中症は就寝中のお年寄りがなりやすいと言われています。
その理由は冷房が弱いか、そもそも取り付けられていない部屋にいることが原因の大半だそうです。
また外で身体を動かしている子供も要注意です。
朝食を抜いている場合は危険度が増すので、必ず何かお腹の中に入れるように言い聞かせて下さい。
絶対に避けて欲しいのは、赤ちゃんを車内に残していくことです。
車の外が涼しくても、中は蒸し風呂と変わらないので、赤ちゃんも一緒に連れ出して下さい。
頭痛の種類
頭痛と一口に言ってもいくつかの種類や症状が存在します。
今回はそれらについてお教えしたいと思います。
・緊張型頭痛
締め付けられるような痛みに毎日と言ってもいい頻度で襲われます。
ストレスが溜まっているか、ずっと座りっぱなしでいると姿勢が悪くなり、首や肩が凝ってきます。
それと共に引き起こされます。
・偏頭痛
20~30代の女性に多いようです。
頭の片側に脈打つような痛みと吐き気を感じます。
前触れとして視界にチカチカした光が見えることもあります。
詳しい原因は不明で、7割は遺伝によると考えられています。
・群発頭痛
男性に多く見られ、数年間に数回だけ、目の奥を抉られるような痛みに30分から数時間ほど襲われます。
・クモ膜下出血
脳の血管にこぶが作られ、それが破裂することで頭が痛くなります。
痛みの度合いは出血量によります。
・脳腫瘍
朝、起きると同時に頭痛がするならこの可能性があります。
何処に腫瘍が出来るかで、現れる症状が変わります。
・脳出血
手足が痺れたり、力が上手く入れられなければこれを疑いましょう。
・髄膜炎
ウイルスや菌が脳の中で増殖することで起こります。
発熱や痙攣、意識障害などを伴います。
・慢性硬膜下血腫
頭をぶつけた後、数日経つと出血することがあります。
この他には夏場に熱中症を起こして頭痛が起きることもあります。
夏の頭痛の対処法と治療
夏は暑いので、ほぼ毎日冷房を使うことでしょう。
しかし使いすぎると冷房病になり、頭痛がするかもしれません。
時々身体を動かしたり、上着を羽織るなどして適度に対策を取りましょう。
また逆に冷房を使わなさすぎて熱中症になってしまったら、とにかく身体を休めて下さい。
そして服のボタンを外すなどして風を通してやります。
それから日陰や冷房のある室内に運びましょう。
氷を脇の下や首の周辺に当てるのも悪くありません。
意識がはっきりしていたらスポーツドリンクなどを飲ませ、吐き気などを感じるようなら早めに病院へ連れて行きましょう。
熱中症ではなくとも、普段から頭痛がするという人もいます。
これは恐らく「緊張型頭痛」と呼ばれるもので、ストレッチなどをやって筋肉をほぐしてやったり、お風呂に浸かって血行を良くすればそのうち治ります。
しかしこれが連日続くようになると、痛み止めも通用しなくなってきます。
気休めのつもりで飲み続けると、今度はそのせいで頭痛が起きてしまいます。
原因がストレスから来ているようなら抗鬱剤などを服用し、筋肉の凝りのせいなら筋弛緩薬を使います。
ですがこれらは一時的なもので、完全に治療出来るわけではありません。
普段から筋肉が固まらないように、こまめに動かしたり、リラックスさせる必要があります。
暑い夏の毎日の過ごし方を工夫して、頭痛を乗りきろう!
頭痛の原因は沢山ありますね!
私もよく夏の頭痛に悩まされて楽しいはずの夏が憂鬱になります。
暑さ対策に便利なグッズも沢山出回っていますよね。
自分で注意や予防ができることが結構あるので、それらを上手に利用してみるのもいいですね!
上記の対策や予防法を参考に、暑い夏を気分よく過ごせるようにしましょう!