最近では女性の中で、オイルを使ったマッサージが流行っています。
オイルを使うと肌がしっとりして綺麗になれること間違いなしです。
今回は、オイルマッサージに使うオイルの種類と効果について紹介していきます。
女性のためのオイルマッサージとは?
女性にとって身体の疲れやストレスを軽減させてくれるマッサージですが、同じように見えても「オイルマッサージ」や「リンパマッサージ」など、その目的や方法に違いがあります。
リンパマッサージがリンパの流れを良くすることに重点を置き「手技を重視」しているのに対して、オイルマッサージは「オイルの特徴やその効果を活かした」マッサージといえます。
オイルマッサージの目的は、オイルの特徴やアロマの効果がもたらす心身のリラックス効果とストレスを解消させることにあります。
アロマそれぞれの香りのもつ効能の違いにより、ストレスの解消やリラックス感を得ることが出来ますし、マッサージによって、身体のリンパや血流の流れを良くすることにより身体に溜まった老廃物が排出させやすくしてくれます。
オイルマッサージを行った際の注意点は、オイルでお肌が覆われている状態の為、紫外線による影響を受けてしまう可能性が否定できない事から、施術後数時間は直射日光を浴びないようにします。
オイルが時間とともにお肌に浸透していくことで効果を発揮する為、施術後すぐに洗い流さないほうが効果的です。
オイルマッサージの際に使用するオイルは薄めて使用しますが、敏感肌の方は施術前に伝えておくと良いでしょう。
女性におすすめのマッサージアロマオイル
身体の悩みや好みなどに合わせて使う事が出来るのもアロマオイルの特徴ですが、女性にお薦めのマッサージオイルを紹介します。
アロマオイルといえば真っ先に名前が浮かぶのがラベンダー。
安全性が高く、ストレス解消、肌荒れ、掃除などに幅広く使用できるアロマです。
フローラルで穏やかな香りが不安や緊張などを解消させ、気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。
さっぱりとしたシトラスの中にほんのり苦味を感じる香りのグレープフルーツ。
血液やリンパの流れを良くし、むくみ改善や脂肪燃焼効果があるのでダイエットをしたい方にもお薦めです。
お肌の皮脂分泌の抑制や消臭・抗菌作用がある為、汗や身体のニオイが気になる時にも使えます。
大人から子供まで幅広く受け入れられやすい香りで、果実そのもののような甘酸っぱい香りのオレンジスイート。
リラックス効果が高く心地よく眠りたい時の香りとして、カモミールやラベンダー、ローマン、ジャーマン、マージョラム・スイートと並びよく使用されます。
発汗作用や血行促進効果があり老廃物の排出も促す為、むくみにも効果的です。
食欲を増進させる事から、ダイエット中の方は避けた方がいいでしょう。
ラベンダーやマージョラムとの相性も良い為、ブレンドして使う事により相乗効果も期待できます。
湯船に数滴ほど落としたアロマバスや、寝室のアロマランプ、キャリアオイルで希釈してトリートメントに使用することもできます。
アロマオイルの特徴
アロマオイルは、植物が作り出した強い芳香性を持ち、密閉せずに空気にそのまま触れ続けると蒸発していく揮発性と、水には溶けにくいが油には溶けやすい親和性という3つの特徴があります。
マッサージで使用することにより、嗅覚から脳へと伝える経路と、呼吸器、皮膚、消化器などの粘膜から血管を通って、血液循環によって全身へと届ける経路の2種類があり、その経路によって身体のバランスを整え、身体の中に浸透させる効果があります。
女性の悩みに効果的なマッサージオイルですが、使用する際には注意したいのは、精油を使用する際の濃度です。
精油の特徴でもある高濃度ですが、皮膚に塗布して使用する場合には、注意して使用することが大切です。
成人における一般的な濃度は、身体全身といった広範囲に塗布が可能な濃度は3%以下、肩や背中など、比較的広範囲な塗布については3~10%、数滴~10滴程度、肩など一部に塗布可能な濃度は10~30%、1~3滴を局部に塗布可能なのは30%以上又は原液となっています。
この濃度は成人における一般的なものですので、子供や高齢者、妊産婦の場合は更に低濃度にするなど注意して使用することが重要です。
粘膜に敏感で吸収が早いという特徴もありますので、目や鼻の粘膜に直接塗布したりしないようにしましょう。
他に女性おすすめのマッサージオイルは?
女性のマッサージオイルに使われているキャリアオイルとは、植物から取れる油や脂肪ワックスの総称で、美容以外にも食用など様々なジャンルで使われている油脂の事をいいます。
アロマテラピーで用意られる基材の一つであるキャリアオイルは、油脂に溶けやすい性質を持っている精油との馴染みが良くそのままでは濃度が濃すぎる精油をキャリアオイルで希釈する役割をします。
精油それぞれの持つ有効成分を効率的に肌へと運ぶ働きをする事からキャリアオイルといわれます。
それではキャリアオイルを使用したマッサージオイルの作り方を説明します。
事前に精油、キャリアオイル、ビーカー、ガラス棒、保存する場合は保存容器を用意します。
ビーカーでキャリアオイルを測り精油を一種類加えてからガラス棒で良く混ぜます。
数種類の精油をブレンドする場合は1種類ずつ精油を加える毎によく混ぜ合わせて下さい。
保存の際は遮光性のガラス瓶に移し冷暗冷所で保管します。
酸化防止の為、3~4週間以内に使い切り継ぎ足しもしないようにして下さい。
マッサージオイルを作る場合の希釈濃度は1~3%です。
1%濃度のマッサージオイルを作る場合、10mlのキャリアオイル+精油2滴、2%濃度の場合は精油4滴、3%濃度の場合は精油6滴として下さい。
(社)日本アロマ環境協会では1%を推奨していますが不安な方や皮膚の弱い方・アレルギーのある方は1%~1%以下で作ってみると良いでしょう。
オイルマッサージの仕方
女性でも一人で簡単に出来るオイルマッサージの方法を紹介します。
まず「肩」のマッサージですが、右肩の場合は左手、左肩の場合は右手という具合に、マッサージしたい方の肩と反対の手を使って行います。
肩を優しく押しながら親指を首に当ててあげていきます。
反対側も同様に行ってみましょう。
「手」のマッサージは消しゴム付きの鉛筆を使って、手のひらを上に向けて消しゴムの部分で手のひらの親指の付け根の腹の部分を円を描くように動かして下さい。
そして力を少しずつ強くしていきます。
このマッサージ方法は、消しゴムの方が柔らかくて良いということと、両方の手に感触があると、脳がどちらの信号を受け取ればよいのか混乱する為、ここは反対側の手ではなく、鉛筆を使用しましょう。
手首の痛みを解消するには、手をひじの方に向けて押すように伸ばすと良いでしょう。
1日に何度か手と指をほぐすマッサージを行ってみて下さい。
背中は手が届きにくい広範囲な部分でもありますので、マッサージを行う際にバランスボールを使用するとよいでしょう。
上に寝てゴロゴロすることによって背骨が上手く調整されます。
バランスボールがなければ、孫の手や背中のマッサージ器のような道具でもマッサージ可能です。
マッサージオイルの注意と危険性
アロマオイルマッサージの際の使用上の注意点を説明します。
アロマテラピーというと自然のものを使用するからといって絶対安心ということはありません。
個々の肌質や体調、使い方などを考慮してよく確認してから使用しましょう。
敏感肌や乾燥肌の人は、精油に対してトラブルを起こしやすい傾向がある為、使用する前に精油及び、キャリアオイルのみでも必ずパッチテストを行って下さい。
又、妊娠中の女性のアロマテラピーについても精油がホルモンのバランスに作用したり、子宮に影響をもたらすものもありますので、精油の成分などを確認し、必ず専門家のアドバイスを参考に行うことが必要です。
芳香浴としてアロマバスやアロマポット、ディフューザーなどを利用する分には、そこまで神経質になることはありませんが、7歳以下の乳幼児に使用する際には、量以外にも使用して良い精油の制限があるなど、母子ともに安全に使用していただくことが大切ですので、専門書をガイドにして安全に使用して頂くことが大切です。
良い香りのオイルは自分の欲しているオイル
マッサージオイルには種類があり、人によって合う合わないがあります。
好きな香りを嗅いでいる人に言える事ですが、それは自分に合う香りなんですね。
今自分自身が欲している香りは、匂いを嗅いでみると良い香りと感じやすいんです。
お気に入りのオイルも匂いで探してみるのも良いかもしれませんね。
しかし、体質に必ずしも合うとは限らないので、体質に合うオイルを探してその中で、香りを嗅いでお気に入りのオイルを探してみましょう。