妊娠初期に運動するのは控えるべきなの?ダンスは危険?

最終更新日:2023/10/04

妊娠初期はまだまだ赤ちゃんと胎盤が不安定な時期なので、運動は控えるほうが良いという考え方が一般的ですが、妊娠前から活発にダンスなど運動をしていた方が突然止めてしまうのもストレスになってしまう気がします。プロアスリートは出産ぎりぎりまでトレーニングをしていたなんてことも聞きます。実際のところ、妊娠初期の運動は控えるべきなのか考えてみましょう。

妊娠初期は激しいダンスや運動は控えるべき。

妊娠初期に避けた方がいい運動は、上下に激しく飛び跳ねるような運動です。バレーボール・バスケットボールなどはもちろん、ジョギングも上下の動きがかなりあるので注意が必要です。
また、上下動は少なくても、激しいエアロビクスやエクササイズ、フットサルなども危険なので避けるべきです。
自転車のサドルからの振動も、上下動という観点から妊娠初期には良くありません。転倒の可能性もありますし、自転車に乗っての移動は避けましょう。ただし、エアロバイクでの運動の場合は上下動が無いのでOKです。ウォーキングなどに合わせて上手に取り入れましょう!
一般的に、妊娠初期の激しい運動はNGと言われていますが、プロスポーツ選手など、妊娠中に激しい運動を続けても流産しない方もいらっしゃいます。逆に、気を付けて安静にしていても、流産してしまう場合だってあります。
上下動のある運動は避けるべき…とは言ってもあくまで目安でしかありませんが、大切な赤ちゃんの為、適切な運動を心掛けるようにしましょう!

妊娠初期はゆっくりなダンス程度の運動ならOK?

妊娠初期の軽い運動は、子宮の代謝を改善し流産のリスクを下げると言われており、医師も勧めています。ただし、体に大きな負担のかかる運動や重いものを持ちあげるような行動は、受精卵と子宮の繋がりの弱い妊娠初期には避けなければいけません。
妊娠初期でもOKとされる運動は、『妊娠前から続けているスポーツ』『ウォーキング』『マタニティヨガ』などです。妊娠前から続けているスポーツは、医師も多くの場合継続を勧めるそうです。逆に、妊娠前にまったく運動をしていなかった人が急に激しい運動をするのは、流産のリスクが上がりとても危険です。無理をせず、筋力を大きく落とさない程度の軽い運動に留めましょう。
ウォーキングやマタニティヨガは、普段運動をしない人も気軽にトライでき、つわりの続く妊娠初期の気分転換にもなるので、多くの産婦人科医が勧めています。
適度な運動を習慣にして、流産の予防に努めるようにしましょう!

妊娠初期は体が不安定です

妊娠の兆候がある時は、激しい運動や重いものを持つのは避けた方がいいとされています。妊娠初期は受精卵と子宮の繋がりがまだ弱く、ちょっとしたきっかけで流産してしまうことがあるからです。
妊娠初期から中期・後期までの間で流産の確率が高いのは、ダントツで妊娠初期です。激しい運動をすると必ず流産する…と言うわけではないですが、上下動のある運動や飛び跳ねるような動作は、5か月目以降の安定期に入るまで避けるようにしましょう。
妊娠初期には軽い運動としてウォーキングを勧められますが、ジョギングとなると話は別です。ジョギングは上下動がありリスクが発生します。あくまで、ゆったりとしたウォーキングを心掛けるようにしましょう。
他に、気を付けたいのは自転車です。自転車はサドルから子宮に強い振動が伝わりやすく、妊娠初期は乗る事を避けたほうが良いでしょう。神経質になりすぎる必要はないですが、最低限の注意は払いながら妊娠初期を過ごしてください。

ダンスや運動をする上での注意点

1)無理をしない。妊娠前から運動されている人は、妊娠前の6割くらいの力で運動するようにしましょう。
2)運動中、お腹が張ったらすぐに休む。チームで行うようなスポーツは、途中で抜けにくいので控えた方が無難です。
3)疲れている時は、運動を避ける。
4)準備運動や整理運動(クーリングダウン)をきちんと行う。
5)妊娠35週以降は運動を避ける。どんなに妊娠が順調でも、トラブルの起こるリスクはあります。たとえば、ボールを使う競技は、お腹にボールが当たってしまう事もあります。競技中に、転倒するかもしれません。運動するときは自己責任になります。充分に気を付けて、無理のない範囲で楽しむようにしましょう。

妊娠初期の運動は流産につながるのでは?と、運動を避ける方もいらっしゃいます。しかし、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常がほとんどで、母体側に問題がある事はほぼないそうです。
もちろん、フットサル・バレーボール・テニス・ゴルフ・マラソン…など、激しいスポーツは避けなければいけませんが、体に負担のかからない適度な運動は必要です。
無理のない軽いウォーキングなどで、上手に体を動かすようにしましょう。

控えたほうが良いことはまだまだあります

妊娠初期は、赤ちゃんがお腹の中でぐんぐん成長しています。そのため、いくつか気を付けなければいけないことがあります。元気な赤ちゃんを産むために、常に頭に入れておきましょう!

・喫煙・受動喫煙
喫煙は、お腹の中の赤ちゃんにもお母さんにも害でしかありません。例えば、喫煙者は流産の可能性が非喫煙妊婦に比べ約1.5倍。早産の可能性は約2倍。死産・出産後の乳児死亡は、約2倍の確率で発生。リスクが非常に高まります。受動喫煙に関しても同じような影響が考えられます。ご家族には、受動喫煙による赤ちゃんへの影響を理解してもらい、離れた場所で喫煙するなどしてもらいましょう。

・飲酒
妊娠中の継続した飲酒により、胎児性アルコール症候群の赤ちゃんが生まれる危険性があります。胎児性アルコール症候群の赤ちゃんには奇形・知能障害・発育障害がみられ、1万~2万人に1人の割合で発生すると言われています。

・重いものを持つ
重いものを持つと気付かないうちにお腹に力が入ってしまい、お腹の張りを引き起こします。子宮が収縮してしまうと流産の危険もあります。

・薬の飲用
妊娠初期の薬の使用は、赤ちゃんの奇形を引き起こす危険があります。自己判断での薬の使用は絶対に避け、医師に相談しましょう。

・体を冷やす
体が冷えていると、お腹が張りがちになり切迫流産などが心配です。特に、下腹部・腰・足首は冷やさないようにしましょう。

後悔しないためにも少しの期間安静に

妊娠初期は、軽い運動は必要…とは言っても、やはり安静第一です。
激しい運動や、上下動のある動作、重いものを持つことは避けなければいけません。
もともと運動をしていた方は、体を動かさないことによりストレスが発散できなくなり、辛いかもしれません。
お仕事が体力仕事だったり、スポーツインストラクターだったりする方は、ぎりぎりまで働きたいと、少し無理してしまうかもしれません。
妊娠中の体はそれぞれ違います。どの位までは良くて、どの位からはダメなのか、はっきりとした線引きは出来ません。ただ、もしあなたが「流産」してしまったとしたら。少しくらいなら大丈夫…と続けている趣味のスポーツや、もう少し稼ぎたいから…と続けているお仕事を、後悔することはないですか?
「妊娠初期の頃の流産は、赤ちゃん側に原因がある事が多い」と言いますが、実際に流産を経験した方には、長い間自分の行動を後悔し、苦しまれている方が沢山います。
今お腹にいる赤ちゃんには、この妊娠でしか出会えないのです。
そう思って、ちょっとだけ我慢してみませんか?

何よりも授かった命を大切に

優先順位は自分自身ですか?お腹の中の赤ちゃんですか?授かった命を大切にしない母親はいないと思います。自分本位で好きなことをして、望まない結果になってしまったらどうしますか?少しでもそういったリスクを減らしていきましょう。好きなことは生まれた後でも、出来ることではありませんか。今どうしたら良いか悩まれているのであれば、ぜひとも赤ちゃんのことを最優先に考えていただきたいと思います。

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