寝起きに筋肉が硬直していて、起きるのが辛い・・朝、腰が痛くて・・という方、いますよね。
寝起きの悪さは身体に疲れが溜まっているサインかもしれません。
睡眠は人間にとって必要不可欠です。
今回は身体が痛い原因と寝起きの腰痛を防ぐポイントをご紹介したいと思います。
寝起きの悪さは筋肉が硬直している?身体が痛い原因は?
寝起きの悪さは筋肉が硬直しているからなのか、また、寝起きに体が痛い原因は何かを考えてみます。
朝に体がだるかったり重かったりして寝起きが良くないときの原因は、睡眠の浅さなどが関係しています。
ではどのような時に睡眠が浅いのかを挙げてみます。
・いびきによって酸素不足になる
・歯ぎしりをすることが頭痛や肩こりの原因になる
・半目を開けて寝ることでドライアイになる
・ストレスが溜まって筋肉が常に緊張状態になる
・アルコールの摂りすぎによって自律神経が乱れる
以上のように深い睡眠がとれていないかストレスや飲酒などの日常の活動によって翌朝まで体のだるさや重さが残されることが多くあります。
寝起きに体が痛くなる理由は筋肉にあります。
背中には背骨を支えるための筋肉があり運動不足や同じ姿勢でいる事が続くと筋肉が衰え背骨がゆがみ痛みを発症します。
また、体勢によって寝返りが打てない場合があり、ずっと不自然な姿勢で眠ってしまうことがあります。
そうなると体に負担がかかり痛みが出ます。
他にも寝具が体に合っていない場合にも背骨がゆがみ痛みが出ます。
よくある寝起きの腰痛・・原因は筋肉の硬直?
寝起きで腰痛になるのは筋肉が硬直しているためです。
輪ゴムを例にとってみます。
新しい輪ゴムはしっかりと伸び縮みしますが長いこと使っていなかった輪ゴムや日に当たって干からびた輪ゴムはうまく伸び縮みしなかったり、伸ばすと切れてしまったりします。
筋肉もこれと同じで寝ている間に腰の筋肉が硬くなっていると、朝、起き上がろうとすると腰の筋肉がうまく伸びずに痛みが起きます。
赤ちゃんや小さな子どもは硬い床の上でも寝ることが出来ますが、それは背中の筋肉がまだ柔らかく、体重を分散できるからです。
しかし、大人になるにつれ背中の筋肉が硬くなるため硬い床の上では寝られなくなるのです。
このことからも筋肉の硬直が痛みの原因になっている事がわかると思います。
筋肉は起きている間は動かし続けているので柔軟性が保たれますが、夜寝ていると昼間のように体を動かさないので硬くなっていきます。
しかし、寝ている間でも筋肉が硬直しないようにする機能が人間には備わっています。
それが寝返りを打つ、という行為です。
寝起きの筋肉の硬直を防ぐには寝返りが大切?
寝起きで体が痛くなるのは筋肉が硬直しているためですが、そのために人間は寝返りを打つのです。
筋肉は日中動かし続けているので柔軟性が保たれますが、寝ている間には筋肉が動かなくなり次第に硬くなっていきます。
筋肉が硬直すると朝起きたときに筋肉を動かそうとすると痛みが出ます。
それを防いでいるのが寝返りです。
寝返りには寝ている間でも筋肉を動かし続けて硬くなりにくくするだけでなく、1日の体のゆがみを修正したり筋肉の疲労物質を流したりするような役割もあります。
さらに腰が痛くなるからということで柔らかい寝具で寝る方がいますが、柔らかい寝具は体が沈み込んでしまうので寝返りが打ちにくくなります。
もし、柔らかい布団で寝ているのに腰が痛いという方がいたら、それは寝返りを打てないことが関係しています。
寝返りを打てないと筋肉が固まっているので血液循環も悪く、寝ている間にスムーズに疲労物質が排除されないのです。
ですから寝返りが打てるような適度な硬さの布団やマットレスを使う必要があるのです
子供と大人の疲れの違いは「寝返り」
子どもは布団からはみ出すほどの寝返りを打つことがあります。
それは一見寝相が悪いということのようにも感じますが、そのような子を叱る必要はありません。
それは寝相が悪いのではなく、本能的に体の修復作業を行った結果であり、とても正常なことです。
子どもの日中の活動量はとてつもない量です。
大人が一緒になって同じ動きをやろうものならすぐに息が上がってしまうことでしょう。
それだけ一日体を動かせば子どもと言えど疲労が溜まります。
その溜まった疲れを深い眠りと激しい寝返りで朝までに回復してしまうのは驚きですね。
しかし、大人になるとだんだん寝返りを打たなくなり寝相が良くなっていきますが、これが筋肉が硬くなる原因となります。
寝返りが出来なくなる理由として、運動不足、筋肉の柔軟性不足、体重の増加、その他にアルコールや夜更かしなどが挙げられます。
寝返りを打てないと筋肉が固まってしまい血液循環も悪く、寝ている間にスムーズに疲労物質が排除されず、朝目覚めが悪い、疲れが抜けないと感じてしまうのです。
寝起きの筋肉の硬直を予防するポイント
寝起きの筋肉の硬直を予防するポイントを挙げます。
布団やベッドなど、睡眠環境を改善することで寝起きの腰痛を防げます。
寝具を選ぶ際には以下のポイントに注意して下さい。
・背骨がS字カーブをキープできるか
仰向けになった時に背骨がS字カーブを描いた状態となる寝具が理想です。
・寝返りを打ちやすい寝具か
寝具が狭いと寝返りを打てないため充分な広さがある寝具を選んで下さい。
また、寝具の固さも重要です。
適度に反発力のあるものを選べば、体力のない方でも簡単に寝返りを打てます。
・腰に負担のかからない枕を選んでいるか
最適な枕の高さは仰向けで寝たときの首の角度がまっすぐ立った時と同じになる高さです。
頭の重みで枕や布団が沈み込むことも考慮して枕の高さを決めましょう。
寝具を選ぶポイントは以上です。
タオルやクッションを使って腰の負担を和らげることもできます。
仰向けで寝る時腰にバスタオルなどを巻くことで余計な動きが抑えられ腰への負担を減らせます。
すでに腰痛が悪化している場合は仰向けでも腰が反った状態になることがあります。
そんな時は膝の下にクッションを入れることで腰の反りが和らぎ、負担のかからないリラックス状態を作れます。
横向きになって寝る場合は両膝の間にクッションを挟むことで腰が安定し負担を抑えられます。
寝起きの腰痛・・日常生活で気をつけるべきこと
寝起きで腰が痛くなるのは寝ている間に筋肉が硬直しているためですが、それを防ぐために人間は寝返りを打ちます。
しかし、運動不足で筋力が落ちている場合は寝返りが打てないこともあります。
そのような場合に日頃から気を付けるべきことを挙げます。
・軽い運動を習慣づける
運動不足で寝返りが打てない場合、寝返りに必要な筋力をつけることが重要です。
スクワットやウォーキングなどの軽い運動を習慣的に行うようにしましょう。
自分のできるところから少しずつ始めて下さい。
・寝る前の2時間は食事をとらない
食事は必ず寝る2時間前にまでに済ませましょう。
食後すぐ寝ると消化器官の働きが悪くなり、内臓に負担がかかります。
すると、腰や背中の筋肉が緊張した状態となり、血行不良から痛みが現れるのです。
寝る直前に食事をとらないことが腰痛を防ぐことにつながっているのです。
・ストレスを溜めない
ストレスは全身の血流を妨げ、腰回りの筋肉を落とす原因となります。
自分に合ったストレス発散方法を見つけ、ストレスを溜めない生活を心がけて下さい。
辛い寝起きは日常生活の改善を!
寝起きに筋肉が硬直している原因は、日々の疲れが溜まってきているサインです。
大人の方は、なかなか身体を十分に休ませることはできないですよね。
睡眠は人間にとって必要不可欠ですよね。
睡眠によって日々の生活の気力も変わってしまいます。
寝起きに筋肉を硬直させないように、自分で日常生活を改善したり、症状を防げるよう努力していきたいですね。