みなさんは机の角などで肘をぶつけたときに、指先が痺れた経験はありませんか?
誰でも一度は経験したことがあると思います。
肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)といって、肘の部分で神経が長く圧迫されると小指側が痺れるという疾患があります。
ぶつけてもいないのに、小指の痺れが気になる人は注意が必要です。
肘部管症候群の小指が痺れる原因と、どんな病気なのかご紹介します。
小指が痺れる原因!どんな病気が潜んでる?
肩がこると神経や筋肉組織に異変が起こり、小指が痺れることもあります。
また、痺れが取れない場合、頚椎に問題があることもあります。
その場合は、早めに医療機関に行く必要があります。
頸椎椎間板ヘルニアが原因で、神経に圧がかかり、小指の痺れが起き、悪くなると、腕から肩へと痺れたり、痛くなってしまいます。
安静に、ゆっくり休んでも痺れが取れない場合には、医療機関で検査してください。
肘を軽く叩いただけで小指が痺れた場合は、肘部管症候群の可能性もあります。
肘部管症候群は、大工仕事や工場で働く人に多く、肘関節を酷使して、変形肘関節症になり、肘部管症候群を発症してしまいます。
肘の骨折により、肘が変形して、発症してしまうこともあります。
肘部管症候群は早期発見治療が大切です。
脳出血によって小指が痺れることがあり、初期症状で発見されれば重病になりにくいです。
脳梗塞は高血圧や糖尿病、運動不足が原因といわれています。
心筋梗塞も初期症状で発見すると、重病になりにくいです。
心筋梗塞でも初期症状で小指が痺れることがあります。
健康的でない生活を送り、血糖値が高い状態が続くと、小指が痺れ、痛みに変わります。
これらの症状が出たら、医療機関に行ってください。
小指が痺れる原因の肘部管症候群のメカニズム
肘部管症候群の辛い痛みは、多くの方が肘から症状がきていると判断されています。
手先が痺れて力が入らない、小指が伸ばしにくい、時には耐えられないほどの痛みがでることもあります。
手の疲労や炎症からくると思い、市販の湿布薬を貼ったり塗ったり薬を飲んだりしていますが、原因は違うところから症状がきている可能性があります。
それは、肘部管症候群です。
手首から肘に伸びている尺骨の神経の肘の周りが、酷使して神経障害を起こした状態が肘部管症候群です。
くるぶしのような肘の内側である上腕骨内上顆は、特に、テニスをよくする方が痛めてしまう場所です。
その後ろに靱帯と骨で形成されたトンネル状の肘部管があり、そこに圧がかかり常に狭くなった状態が続くと、神経障害が起こり、麻痺症状がでるのが肘部管症候群です。
悪い癖や動作が肘に悪影響を与えていることがあります。
そのことにより、副作用がでてしまいます。
日常習慣を見直し、悪い癖や動作を直していきましょう。
小指が痺れる肘部管症候群の原因
日常の悪い習慣が繰り返され、肘部管症候群を発症してしまう可能性があります。
また、その原因はいろいろあります。
肘部管症候群は靱帯や骨に圧がかかることによって、痺れや痛みを感じる症状です。
繰り返し行われている日常の動作が、過度に肘に負担することによって、発症するリスクが高くなります。
それだけでなく、そのことが起こる前にあった症状や年齢によっても異なってきます。
代表的な原因としていくつか挙げられます。
まずは、加齢によりとげのように骨が変形し、その変形が神経にあたって起こしている。
そして、靭帯の硬化によって神経障害を起こしてしまう。
若い頃の骨折により、骨が変形したためだったり、同じ動きを繰り返すスポーツや仕事が肘の慢性的な負担を与えます。
また、ガングリオンと呼ばれるような関節等の潤滑液が溜まり、しこりになってると、神経を圧迫してしまいます。
このような原因で痛みや小指の痺れを感じる場合、もし、思い当たる事があるのであれば、予防改善につながるかもしれません。
小指が痺れる原因の肘部管症候群の症状
最近気づいてみたら指に力が入らない、又は、小指が痺れる、曲がって指が伸びない、手の筋肉がなくなってきたという症状が、肘部管症候群ですね。
もし、これらの症状に心当たりのある方は注意してください。
それは、筋肉の疲労や加齢が原因なのではなく、肘部管症候群の可能性があります。
肘部管症候群はそのままにしておくと進行し、手術が必要な症状になるまで悪化してしまう可能性があります。
肘部管症候群は、手の外側を中心に痛みや痺れが起こします。
もし、小指と薬指が曲がったままで伸ばすことができなくなった場合は、指や手首の先が問題と疑われるのですが、実は指や手首の先ではなく、肘に問題があります。
肘の神経が長期圧迫され続けることによって起こるといわれています。
手の外側半分である、小指、薬指に痺れを感じたり、握力が落ちたり、特に指に力が加わりにくくなるため、そのままにしていると手の筋力がなくなって、やせて衰えてしまうこともあります。
これが肘部管症候群の症状が進行している特徴的な状態です。
小指が痺れる原因の肘部管症候群の治療法
小指に痺れが起こる肘部管症候群ですが、対処法や治療法はその原因は様々です。
初期症状であれば、肘をあまり使わないようにし、ゆっくり安静にして、消炎鎮痛剤等や、内服するものでビタミン剤等を使ったり、また、肘に負担をかけないようにして様子をみてください。
これでも改善しないようであれば、筋力が低下していたり、症状が悪化していると判断があれば、手術による治療が行われることもあります。
手術としては、肘の靭帯を切り、トンネル部分を開いて、神経を圧迫している部分を切除します。
神経の緊張が強くでてるときは、上腕骨内上顆を削ったり神経の位置を前に動かします。
そして、神経が問題なく機能するようにしたり、骨の変形によって症状が悪化した場合は矯正のために骨を切って変形を直し、神経の麻痺状態を治すこともあります。
鎮痛剤のボルタレン、ロキソニンなどの非ステロイド消炎鎮痛剤や神経再生薬のメチコバールがあげられますが、必ず医師の診断結果のもとに使用してください。
小指が痺れる原因の肘部管症候群に効くストレッチ
肘部管症候群を改善するために、ストレッチをするとよいです。
肘の筋肉を、伸び縮みする筋肉に変えていき、痛い場所の周りを柔軟性のある筋肉にし、痛めにくくしていきましょう。
小指が痺れの原因になる肘部管症候群に効くストレッチは、まず、肘を伸ばし少し脇を開き、そして、5秒ほど手首を内側に回して止めます。
そのままの姿勢で、手首を反らして5秒ほどそのままにします。
次に、手首を外側にし、腕をねじって5秒、そして最後も5秒間、手首を内側にして腕をねじります。
座ったままのストレッチは、水平に腕を前に出し、手のひらは内側にして、グーパーを繰り返します。
今度は、手のひらを正面に向け、グーパーを繰り返します。
ストレッチのときに、肘が曲がらないように注意しましょう。
無理をせず、できる範囲でやることが大切です。
肘に負担をかけないために、普段から肘に負担のかからないような動作、重いものは両手で持つこと、菜箸より、フライ返しなどを使うこと、フライパンの取っ手にタオルなどを巻いて太くする等に気をつけることも大切です。
肘部管症候群かも?と思ったら、ストレッチをして痛めないようにしよう
日常的に繰り返される習慣の中で、誰しもがなりうる可能性があるのが肘部管症候群です。
肘部管症候群へ効果があるストレッチを実践して、痛めにくい肘を作りましょう!
また、小指の痺れは初期症状の可能性が高いので、病気の早期発見が可能です。
症状に心当たりがある方は早急に病院に行ってください。