手や足の小指を骨折したかも!?骨折で手術になる場合とは?

最終更新日:2023/10/13

普段さりげなく使っている手や足の親指、人差し指、中指、薬指、そして小指。
これら5つの指は、それぞれ違った役割を果たしてくれています。

そんな手足の指で怪我をしやすいのは、小指ではないでしょうか?

日常生活で「痛いっ!小指を骨折しちゃったかも!?」とドキッとした経験がある方もいますよね。

今回は、骨折した際の症状や、骨折で手術になる場合や、骨折の治りを促すのに効果的な食材についてお話します。

小指など5つの指のそれぞれの役割とは?

人間の指にはそれぞれ色々な役割があります。

改めて5つの指の役割を確認してみましょう。

★親指
物をつかむ時に必ずと言っていいほど良く使います。
携帯電話(とくにガラケー)のボタンはほとんど親指で押しますね。

またそれぞれの指の補助もするので、不幸にも指を切断する手術などをしなければならなくなった時に、医師は親指だけは切らなくて済む様に考えるそうです。

★人差し指
その名の通り何かを差す時に使います。
親指以外では一番器用に動き、道具などをコントロールする役割もあります。
器用と言われる人は、この指が発達しているそうです。

★中指
何かを押したり、上から押さえたりする時に一番力が入る指です。
中指は物をつかむ時に便利なように長くなっており、知覚も優れているそうです。

★薬指
やってみれば分かりますが、一番不器用で力が入らない指です。
なぜ「薬指」と言うのかには諸説ありますが、一番使わない指で綺麗だから?薬を塗る指だから?第四指には呪術的な力があり、薬同様に病気を治す力があるから等色々あります。

また使わない指だから婚約指輪や結婚指輪は薬指にはめるという考えもあるようです。

★小指
物をつかむ時に力を入れて離さない様にする、物を支える役目もあり「無用の指」などと言われる事もありますが、とても重要な役割があります。
細い分、骨折など障害が起きやすい指でもあります。

手足の小指、骨折したかも?症状は?

小指の骨折の症状についてまとめてみました。
骨折かな?と思ったらこれを見て確認してみて下さい。

★熱を持った状態が長く続く
打撲でも熱を持ちますが、数日で熱は冷めます。
しかし骨折なら冷める事はまずありません。

★腫れが引かない
熱同様で、骨折をしていたらシップなどを貼っても一向に治まりません。
翌日には倍に腫れ上がっていたりします。
改善が見られない時は骨折を疑うべきです。

★激痛が走る
押してみて激痛が走れば危ないです。
ただ骨折なら触れただけで痛いでしょうし、足なら歩くこともままならないはずです。

★内出血
いわゆるあざですね。
もちろんぶつけただけでもあざは出来ますが、これがいつまでも治らなければ骨折の可能性大です。

★変に動く
通常なら関節以外に指は曲がりません。
しかし違う場所が不自然に曲がったりしていれば怪しいですね。

★動かない
骨折していれば患部を動かそうとしても動きません。
力が入りませんし、痛みが凄くて動かすどころの話では無いです。

いずれにしても骨折の可能性があると感じたら、病院に行きレントゲンを撮ってもらいましょう。
ヒビ程度で済めばまだマシですが、最悪手術が必要な場合もありますので、早めに対処して下さい。

手術になることも!?小指などの指の骨の骨折の治療方法とは?

さて実際に小指を骨折してしまったらどんな治療をしなければならないかをまとめました。

一般的に多いのは自然治癒を促す、保存治療ですね。
いわゆるギプスで固定して、自然にくっつくのを待つやり方です。

骨折した指としていない指をテーピングで巻き、手首や足首からギブスで覆います。
しかし固定がしづらい場所は、副木という細長い板をかませて固定させます。

外部から修復をうながす方法が取れない場合は手術という事になります。
関節や、体重が掛かる足は可能性が高いです。

指ならばピンニングという手術になります。
ピンニングは折れてずれてしまった骨を、外からピンを刺して固定させる方法です。
指からピンが飛び出ている姿は痛々しいですし、術後は鎮痛剤が効かない程のかなりの痛みを伴います。

骨折は箇所にもよりますが、全治約2~3か月と考えて下さい。
腫れや痛みは2週間程度で収まると思いますが、ギブスや副木が外れるのに約1か月掛かります。
そこからリハビリなども含めると2か月以上は掛かります。

自分で判断して固定具を外したり、無理に動かしたりせずに、ちゃんと医師の診断を仰いで下さい。

手の小指など指の骨折の手術内容と入院期間について

先ほどもお話しましたが、手の小指の骨折で自然治癒が不可能な場合は、外科的手術が必要になります。

例えば関節付近の骨が折れ曲がって変形したりする事を、マレット変形と呼びますが、完治させるには手術が不可欠になります。
ボールなどが当たって突き指の様な状態になると、起きやすい症状です。

手術は先ほど紹介したピンニングになります。
ピンなどを外から刺して、骨を双方向から固定する手術です。

手の指の骨は小さく細いですし、またかなりの痛みを伴う手術の為、指と言えども全身麻酔が必要ですから、時間もそれなりに掛かります。
患部の腫れが引き痛みが治まってきたら、ピンを抜く手術も行います。

指の手術で入院した場合、骨折の程度にもよりますが、2~3週間の入院は覚悟しなければなりません。

また手術後はリハビリもしなければいけませんので、通院にも時間が掛かります。
更にピンを抜く手術や抜糸もしますので、全治には1~2か月を要する事になります。

この様に手の小指はデリケートな部分の為、手術などを行うと完治までに大変な時間が掛かってしまうのです。

足の小指などの指の骨折の手術になる場合などについて

手の小指の骨折についてお話してきましたが、さて足の指の骨折の場合はどうでしょうか。

足の指の骨折の場合、少しくらい痛くても、歩けてしまったりすると放置してしまうケースも見受けられます。
それでも骨は自然とくっつくものなので、治らないとは言い切れません。

しかし、骨折したままの状態で放置すると、指が元とは違う角度のままくっついてしまう可能性があります。
内側に折れる様にくっついてしまったり、外に反り返る様になったりします。
そうなってしまうと、靴を履くときに変に引っかかったり、鈍痛が続くなどします。

上記の様な事を避ける為にも、やはり異変を感じたら病院に行きましょう。

そしてその治療方法ですが、一般的には自然治癒を促す保存治療になります。
ギプスや添え木を使って患部を固定して直す、お馴染みの方法です。

しかし指が曲がってしまっている様な時は、骨がずれてしまっている可能性があるので、手術をします。
また手術をしてしまった方が、自然に任せるよりは早く治る事があります。

さて骨折すると一番厄介なのは、親指です。
親指は骨折すると重傷になるので、手術になるケースが多い様です。
また内出血なども他の指より多かったり、痛みも激しくなるので、完治までの時間も要する事があります。

手でも足でも親指は要の指ですから、万が一骨折してしまったら、しっかりと病院に行って完治させるようにしましょう。

骨折の治療中にオススメな食材は?

最後に手術をするしないに関わらず、小指などを骨折してしまった場合、少しでも早く治すには少しでも回復を早める栄養が必要になります。

やみくもに食べても意味がありません。
効率良くバランスを考えて摂取しましょう。

それでは、骨折時に摂りたい食材を紹介します。

★ビタミンCが豊富な食材

※ビタミンC含有量(可食部100gあたり)
・アセロラ 1,700mg
・グァバ  220mg
・いちご 62mg
・ネーブルオレンジ 60mg
・レモン(皮ごと) 100mg
・ゴーヤ(油炒め) 75mg
・芽キャベツ(茹で) 110mg

それぞれの季節の旬な野菜や果物は最も栄養価に優れています。
そのため、骨折した時に旬な食材をメインに摂取してください。

★ヘム鉄が豊富な食材

※ヘム鉄含有量(可食部100gあたり)
・焼アユの内臓 63.2mg
・あさり水煮缶 37.8mg
・豚スモークレバー 19.8mg
・煮干し 18.0mg
・豚レバー(生) 13.0mg
・鶏レバー(生) 9.0mg
・はまぐり佃煮 7.2mg

ご覧のとおり内臓系です。
貧血対策にもなるので、普段から積極的に摂取してください。

★コラーゲンが豊富な食材

※コラーゲン含有量(可食部100gあたり)
・ふかひれ(戻し・湿) 9,920mg
・牛すじ 4,980mg
・鶏胸軟骨 4,000mg
・豚白モツ 3,080mg
・鮭(皮つき) 2,410mg
・鶏砂肝 2,320mg
・サンマ開き(皮つき) 2,230mg
・鶏手羽元 1,990mg

★カルシウムとビタミンDが豊富な食材

・にぼし
・しらす干し

上記2つはカルシウムとビタミンDの含有量がトップクラスです。
手に入りやすいので、積極的に摂取したいものです。

栄養面からも骨折の治りを良くするアプローチを!

骨折って、本当に痛くて辛いですよね。

骨折を治すと言うのは、身体の一部分を作り直すことと同じなのです。

人間がもともと持っている治癒力によって行われる骨折の修復を早める為にも、動物性たんぱく質やコラーゲン、ビタミンC・D、カルシウムなどをしっかり摂取しましょう。

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