『お尻の骨が痛い!』と子供が訴えてきたことはありませんか?
どこかにぶつけて打撲しているのかな?骨折かな?等、尾てい骨の痛みの原因について色々考えますよね。
お尻が痛いって軽く思われがちですが、日常生活で座るという行為が苦痛に満ちてしまっては大変です。
今日は、尾てい骨の痛みの原因と対処法をお話します!
子供が訴える尾てい骨の痛みの原因と対処法①
尾てい骨は正しい姿勢で座れば座面にはほとんど触れません。
正しい座り方では坐骨が当たります。
どうして座面にあたらない尾骨が痛いのかというと、間違った座り方と尾骨まわりの筋肉が原因だからです。
座面に対して垂直に座るのが正しい座り方です。
左右の坐骨の先がイスに当たるので体重が左右に分散されます。
背筋を伸ばし膝は直角に曲げれるように高さを整えます。
イスの高さが調節不可能なら、座面に垂直に坐骨で座る事、背筋を伸ばす事に焦点を置いてください。
この座り方が出来れば、尾てい骨の痛みがなくなります。
痛みの原因は、尾てい骨が触れる座り方からきています。
尾てい骨に悪い座り方は、ソファーで背もたれに寄っかかる、イスの前側にお尻を置いてお尻と背もたれとの間が空く状態で背もたれに寄っかかる、などの座り方です。
斜めになったお尻では、お尻の後ろの尾てい骨に負担がかかります。
そして尾てい骨のまわりの滑液包という緩衝材が炎症を起こすので痛みを感じるのです。
これが仙骨滑液包炎です。
対処法は、柔らかいソファーに深く座らない、正しい座り方をする、という事です。
硬いイスでなく座布団を敷いたイスや薄いクッションを敷いたイスに座ってください。
体育座りもNGです。
床に座るなら正座にしてください。
日常的に尾てい骨への負担を減らせば自然と炎症が治まって痛みがなくなっていきます。
子供が正しい姿勢で座れるようになるには親が何度でも言い続ける必要があるでしょう
子供が訴える尾てい骨の痛みの原因と対処法②
立っている時に片足に体重をかけることは多いでが、これが原因で骨盤や尾てい骨の痛みにつながることがあります。
荷物をいつも同じ肩にかける、寝てテレビを見る時にいつも同じ肩を下にする、なども原因になります。
子供は親の真似をするものですからね。
これらの癖が原因なら、癖を直しましょう。
悪い習慣ではなく良い習慣を身に付けるために親も一緒になって行動しましょう。
骨盤矯正と肩、背中、腰まわりの筋肉を鍛えるのも大切です。
骨盤周りだけを鍛えるのではなく、上記のような癖の場合は連動している部分も見直してください。
骨盤を矯正しても背骨や肩の歪みが再発する可能性は高いです。
鍛える事が難しいパーツですが血行を良くするお風呂あがりのストレッチをしてみましょう。
腰回りのストレッチも血行を良くするのでおすすめです。
起き上がれないほど痛い事もありますが、痛くない部分から体を動かして血行とリンパの流れを良くしましょう。
ゆっくり呼吸をしながら身体の血の巡りを良くすれば、痛みが改善されます。
親子でストレッチは楽しいですから続けられそうですね。
子供が訴える尾てい骨の痛みの原因と対処法③
尻もちによる打撲や骨折から尾てい骨の痛みが出ることもあります。
レントゲン等で判断しますが、打撲等は医師が判断に困ることがあります。
整体等に行っても効果は期待できないので、安静にしておきましょう。
骨折は、座り方や固定等で対処できます。
打撲なら、痛みは2、3週間で改善します。
レントゲンで問題がないのに長期に渡って痛いときは骨の歪みによる神経や血管の圧迫、内出血等が原因のことがあります。
病院で再検査を受けましょう。
痩せ過ぎの子供はおしりの脂肪が少ないので坐骨とイスとの間が圧迫され痛みが出ます。
この場合は、太ももからおしりにかけて筋肉を鍛えるといいでしょう。
脂肪をつけるのは嫌だと思うので、引き締まったお尻を目指しましょう。
キックバックがおすすめの方法です。
大臀筋というお尻の筋肉を鍛えます。
方法は、床に膝と手をつき四つん這いになり、片足を天井の方に持ち上げ、膝を床に戻し再度持ち上げる、という方法です。
左右10回を3セット行ってくださいね。
最初はおしりに負担がかかるので、徐々に回数を増やしていきましょう。
子供が訴える尾てい骨の痛み!打撲の原因と症状
子供が転んだときに上手く手をつくことが出来なかったり、スキーやスケートなどのスポーツで尻餅をついた時に尾てい骨の痛みを感じることがあります。
脊柱は、頸椎前弯曲、胸椎後弯、腰椎前弯、仙骨港弯からなっています。
尾てい骨は脊柱の後ろの端にあり、お尻の中央にあるので尻もちをつくと、ダメージを受けやすいです。
打ち方の程度によっては、尾てい骨の上の仙骨まで異常が出ることもあります。
骨の構造からみると、尾てい骨はお尻の中央辺りに位置しています。
保護している筋肉がないので、尻もちをついたら一番ダメージを受けやすい所です。
スノーボードやスケートなどのスポーツ、日常生活で階段を踏み外す、などで尾てい骨を強打してしまう事があります。
単なる打撲の部分の若干の変色と痛みなら、大きな問題はないことがほとんどです。
でも何もしないのに痛みが出たり、動くと痛みが増したり、動けないという場合は、病院でレントゲンを撮ってもらうなどして、適切な処置をしてもらってくださいね。
子供が訴える尾てい骨の痛み!打撲の対処法
痛みがある時の対処方法は原因によって違います。
尻もちからなら、病院で画像診断をしてもらいましょう。
尾てい骨を強打したら、骨折しているかもしれないので病院で画像検査を受けましょう。
子供の尻もちは多いですよね。
異常がなければ安静にしましょう。
骨折でなくても尾てい骨の痛みが数週間くらいあります。
まずは冷やして炎症を抑えることが大切です。
氷を入れたビニール袋などで患部付近に当てたり、冷水のシャワーを患部に当てたりしましょう。
15分ほど冷やして炎症を抑えたら、血流を良くしてダメージを受けた組織を回復します。
冷湿布などを当てて尾てい骨の周囲を痛みを感じないくらいに軽くマッサージしてください。
患部のそばをマッサージすると炎症が悪化するので注意が必要です。
患部を温めると、血流がよくなるので内出血した血を良く吸収します。
1日かくらい患部を冷やして炎症を抑えたら温めて血行を良くします。
尾てい骨の痛みがあるときには、骨盤が歪んでしまっていることがあるので医師と相談して、ストレッチで骨盤の歪みや関節のずれを改善することもできます。
でも、我慢できない痛みが続けば、医師に痛み止めを処方してもらいましょう。
尾てい骨とは?
子供と一緒に尾てい骨のことを深く知っておくといいですね。
尾てい骨は、脊柱の下にあるとがった骨です。
尾骨とも呼ばれています。
人間の体を支える大切な脊柱の後端部分で、胎内にいる子供は10個の尾椎を持っています。
そして生まれるときには一つの尾てい骨になっています。
痕跡器官とは、進化するにつれて体の一部の必要性がなくなって形だけが残っている退化器官です。
尾てい骨、虫垂、瞬膜、横口蓋ひだ、大きな耳、副乳、などです。
痕跡器官は何の機能もしてないと思われがちですが、 実は筋肉とつながっているので動くのです。
尾てい骨は筋肉と繋がっているので、動きます。
動くことで終糸を上下に引っ張ったり緩めたりします。
終糸を動かして、脳脊髄液を循環させるポンプの役割をしています。
尾てい骨のポンプ機能は、座ったりししているときは働きません。
歩いたりすると働くのです。
尾てい骨のポンプ作用が無くなれば、脳に栄養が行き渡らないので集中力が欠けたりします。
長時間同じ姿勢で座っていると集中力が続かなくなったり尾てい骨の痛みを感じたりしますが、立ち上がって深呼吸をしたり歩き回ったりすると気分がスッキリします。
尾てい骨のポンプ機能が再び働き始めて脳を活発化させるからです。
尾てい骨が痛くなる原因を知ろう!
長時間座っているとお尻が痛くなったり、尻もちをついた後に段々と痛くなったりしますよね。
でも、それ以外にも原因はたくさんあり病気の場合もあります!
今の痛みの状態をしっかりと把握することも大切です!
また、座り方や立ち方を気にして気をつけることで予防や改善をしていきましょう!