介護で働く人の為の腰痛ベルトを使わないで予防、改善

最終更新日:2023/09/16

介護職で一番悩まされているのは腰痛です。介護は人を抱きかかえたり、中腰の動作が多い為、腰にいつもの以上に負担がかかります。腰痛ベルトをしていても効果を感じないときもあります。

今回、どうして介護の仕事をしていて腰痛になるのか?介護の仕事をしながら腰痛になりにくくする為にはどうしたらいいか?色々な角度からご紹介いたします。

介護で腰痛がおこる原因

介護で働く人が腰痛を起こしてしまう原因は様々あります。
重たい荷物を運んで腰痛になるよりも人を運ぶときの方が断然多いようです。
調査によると、荷物を運ぶときに腰痛になる人が20パーセントに対して、なんと人を運ぶときに腰痛になる人は約80%になるそうです。
物を運ぶより、人を運ぶときの腰痛の方がはるかに多いですね。
又、人を運ぶ人の方が腰痛がさらに悪化していくと言われています。
原因は人を運ぶときに運ばれる側の人がじっとしていることが少なく動いてしまい重心がずれてしまう為に腰痛を発症します。
その他にも介護で腰痛になる様々なケースも考えられます。
主に介護現場で起こる腰痛は、筋肉の強度な継続的緊張状態が原因で起こる腰痛と椎間板(ついかんばん)という部分に無理な重圧がかかって起こる腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアがあります。
いずれも原因としては不自然な作業姿勢、前屈みの姿勢、重いものを持ち上げたりするなどが原因で発症します。
後は介護場面で入浴のとき、介護者をベットから車椅子に移動するとき、又は車椅子からトイレの便座に移動するときに、抱える、運ぶ、抱くなどの動作が多いです。
その為、介護者の腰に重い負担がかかります。
又、作業面では低いところで作業するときは、中腰の姿勢や前屈みの姿勢になることが多い為、腰への負担がかかりやすくなります。

介護腰痛をベルト不要で乗りきるツボは?

ここでご紹介したい内容はツボです。
介護腰痛をベルトに頼らないで作業をこなしたいですよね。ツボを刺激して介護の仕事を乗り切りましょう。

名門(めいもん)
名門は生命に活力を与える働きがあると言われてます。
このツボは腎臓に関係がある重要な部分です。
腎臓は生命力をコントロールしている部分になるので、腎臓機能が低下してしまうと、下半身の老化が起きやすくなり、腰痛になりやすいと言われています。
なので名門に刺激を与えて生命に活力を与えて元気な状態を保つことが腰痛を起こさない方法の一つといえるでしょう。
また腰痛だけではなく婦人系の症状にも効果があるツボなので万能なツボと言えるでしょう。
場所は腰部の第二腰椎棘突起(だいにようついきょくとっき)の下のくぼみにあります。
押し方は名門を押さえ、息を吐きながら10秒間押してください。
その後に息を吸いながら3秒で戻しましょう。
この動作を4~5回繰り返し行ってください。

ツボを押すことで腰痛の予防にも繋がりますし、腰痛を発症してしまったときは改善に繋がるので困ったときの助けになると思います。
これで介護の仕事も怖がることなく仕事ができるでしょう。ぜひ実践してみてください。

介護腰痛をベルトに頼らない食事とは

食事を少し変えるだけで身体は健康体になります。
先ほど腎臓の話をしましたが、腎臓機能をあげることができれば腰痛が起きづらくなります。
腎臓は冷えに弱く、大体の方は冷えからくる腰痛が多いです。
身体が冷えてしまうと血流が悪くなり、身体に疲れが溜まりやすくなって、痛みが出やすくなります。
そこで弱った腎臓機能を上げることができる食べ物、その中でも今回は「黒豆」をご紹介します。
黒豆を食べる習慣をつけて介護腰痛に負けない、ベルトに頼らない健康体を目指しましょう。
黒豆には多くのビタミンEが含まれていて、悪くなった血の流れを改善し、血行を良くする作用があり、冷え性防止のサポートをします。
なので腎臓機能低下や冷え性からくる腰痛改善にはベストです。
後は腰痛以外にも色々な効能があります。黒豆には抗酸化作用が含まれています。
抗酸化作用は肌荒れ、しみ、そばかすなどの身体の老化を抑える作用があります。
逆に老化などを促進する物として活性酸素が挙げられます。
活性酸素は主に悪い物、ばい菌などをガードする働きがありますが、活性作用が体内に過剰にあると身体に悪い害を与えてしまいます。
原因としてはストレスやタバコなどがあげられていますので気をつけましょう。

介護腰痛にはベルト不要!上手な身体の使い方

実際、介護の現場ではどのように腰に負担をかけない身体の使い方をすればよいのでしょうか。
それは「身体全身を連動させる」です。
全身を、上肢、下肢、体幹部と3つのパーツに分けるとイメージがしやすいです。
まず、下肢は「股関節をしっかり動かすこと」が大事です。
上肢は、相手との接触点になります。
接触点が手先や腕先だと、肩、肘、手首、腕を痛めやすくなります。
なので背中と腕をうまく連動して使うことがポイントです。
最後に重要なのが体幹部になります。
いくら上肢と下肢をうまく使えても、それをつなぐ体幹部をうまく連動させないと結局腰に負担がかかってしまいます。
そこで肩の力を抜いて全身をリラックスさせた自然体を保つように意識しましょう。
介助はまっすぐな姿勢ではなく、ほとんどの動作がかがんだ状態で行われます。
例えば、下着などの交換や、仰向けの状態から起き上がるときといった体位が変わるときがそうです。
座っている時間が比較的少ないので立ちながらの作業が多いと思います。
人はかがんだりするとお腹から曲げる癖があるので、この動作によって骨盤と腰の骨の位置がずれてしまい、腰を痛める原因に繋がります。
ですので、どういう状態が楽かというとまず両方のつま先をできるだけ広げて股関節を緩める意識をしましょう。
その状態からお腹からではなく股関節、上半身の順で曲げていきましょう。実際にやってみると最初はなかなかコツをつかむのが難しいですが、やっていくうちに身体にその動きが染み付き腰の痛みが少しずつ改善されていくでしょう。

介護腰痛でもベルトを使わないで作業する為のストレッチ

色々な改善、予防があると思いますが。ストレッチが一番だと私は思います。
今回のストレッチはスポーツジムに行かなくてもご自宅でもできる簡単なストレッチです。

『股関節まわりのストレッチ』

①地面に身体を仰向けの状態で寝ましょう。
②両方の膝を90度に曲げて、足を肩幅まで開きましょう。(アルファベットのM字を作ります。)
③片方の足、右足をあぐらをかくように横に倒して、もう片方の足、左足を女の子座りで座るイメージをしながら足を内側に倒します。
④③の状態を作ったらその状態で10秒間キープします。
⑤今度は左足をあぐらをかくように横に倒して、右足を女の子座りで座るイメージをしながら足を内側に倒します。
⑥⑤の状態を作ったらその状態で10秒間キープします。
⑦③と⑤の動作を繰り返します。

・ポイント
①足を倒すときに勢いをつけて倒すのは控えましょう(勢いをつけて動かすと腰に負担がかかります)
②左右10回ずつで合計20回の1セットを目安にやりましょう。
③このストレッチは股関節周りの内転筋とお尻周りの小殿筋、中殿筋の筋肉にストレッチがかかります。
④最初は動かすのに苦戦するかもしれませんが、慣れてくれば自宅でテレビを見ながらできる手軽なストレッチです。

介護で働く人の為の腰痛ベルトを使わないで予防、改善 まとめ

今回の記事が少しでもお役に立てていただければ幸いです。
腰痛ベルトを長時間つけて生活をしてしまいますと人間本来の動かし方というのが疎かになってしまい、本来の動きを見失ってしまいます。
極力ベルトを着用する状態になる前に腰痛を改善、予防に繋げたいのがベストです。
もしその方法がいまいちわからないときはぜひカラダラボにお悩み相談してみませんか?トレーナーと二人三脚で自然体を目指していきましょう!
我々スタッフが皆様一人ひとりに合わせて最適な方法を考えて最後まで対応させていただきます。
それでは皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

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